Windows Server 2012提案動向

 


インテル® Xeon®
プロセッサー E5ファミリー

2012年後半の大きなニュースの1つが、マイクロソフト社の新サーバーOSであるWindows Server 2012 のリリースであったことは言うまでもない。日本HPによれば、昨年末あたりから、本格的な導入事例が増えてきているという。特に、機能強化された仮想化機能 “Windows Server 2012 Hyper-V” を活用したHPネットワーク製品、ストレージ、そして自働サーバーHP ProLiant Gen8でのソリューション提案が活況だ。仮想化導入のポイントともなるIntel Xeon E-2600製品ファミリーの仮想化性能にも注目があつまる。本特集では、幾多のパートナー様に提案状況をヒアリングしている、サーバー・ネットワーク製品統括本部 木村剛氏 に話を聞いた。

まずはWindows Server 2012の特徴についてご説明いただけますか?

 
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はい。国内においては2012年9月に発売開始されたWindows Server 2012は、前バージョンWindows Server 2008 R2に180個以上の新機能を追加し、企業が保有するオンプレミス型システム、プライベートクラウド、パブリッククラウドまで、幅広いシステムに対応するクラウド時代のスタンダードOSと言えます。
Windows Server 2012の特徴は、『包括的な仮想化機能』『クラウドとの連携機能』『Windows 8との連携機能』そして『事業継続オプション』という4つのキーワードにまとめられます。

4つの中で、提案時に注目すべきキーワードはどれですか?

『包括的な仮想化機能』に注目しています。
この機能は、CPUやメモリーなどサーバーのリソースに加え、ストレージやネットワークも含めたシステム全体の仮想化機能を提供できるということを意味します。その中核となるのが、Windows Server 2012に含まれる仮想化技術“Windows Server 2012 Hyper-V”です。
仮想化といえば、まず頭に浮かぶのはVMware社のvSphereかと思いますが、実はHyper-VがとうとうvSphere を抜き、国内市場シェア1位になったという調査会社のレポートもあり、導入実績として遜色ない製品といえます。このHyper-V躍進の原動力になったのは、バージョンアップごとに大幅に強化が図られてきている、各種の機能によるところが大きいとみています。
その中でまず注目したいのは、従来バージョンに比較して大幅に機能が強化された拡張性だと言えるでしょう。

仮想化機能の拡張性が強化されたことで、具体的にはどういったポイントが評価されているでしょうか?

 
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従来、Hyper-Vでは実装が難しいとされていた大規模システムにおいても、実用に充分な拡張性があるということです。今回のバージョンでは、物理ホストは最大320の論理プロセッサー、4TBの物理メモリー、ホストごとに2048の仮想プロセッサをサポートしています。さらにHyper-V ゲストに対しては、64個のプロセッサーと 1 TB のメモリー、64 TB までディスク容量を大きくできるようになりました。加えて、クラスター環境では最大ノード数64、最大仮想ゲスト数8000までサポートしています。この充分な拡張性により、従来から得意としていた小規模な仮想化システムのみならず、将来的に大規模になる可能性のあるシステムまで、幅広く対応できるようになっています。将来的なシステム拡張を見据えていたユーザーが安心して導入できるようになったことで、ROIの観点からもvSphereに対して大きなアドバンテージと評価されているのでしょう。

仮想化ソリューションの代名詞ともいえるライブマイグレーション機能では、どのような機能強化が図られていますか?

 
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ライブマイグレーション機能では、仮想マシンを停止させることなくサービスを継続したまま物理ホスト間を移動できます。そのため、物理ホストのリソース逼迫時や、計画的なメンテナンスの時にもサービスを止めたくない場合に利用されています。
従来、Hyper-Vのライブマイグレーションは、複数のゲストOSの移動を同時に実行できませんでした。今回のバージョンでは、複数のライブマイグレーションの同時実行もできるようになり、クラスター内の多くの仮想マシンをすばやく移動できるようになっています。
さらに高度な設定を実施しなくても、ライブマイグレーションの実装ができるようになりました。今までは、ライブマイグレーション機能を使うにあたり、フェイルオーバークラスターという高度なクラスターの設定が必要でしたが、今回からは、その設定が必要なくなったわけです。さらに共有ストレージが不要な構成でも利用が可能となったため、従来から強い小規模仮想化での強みがさらに強化されたといえます。

HPサーバーとの組み合わせでのメリットはどのような点でしょうか?

 
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サーバー仮想化を導入する場合、それを支える物理サーバーは、従来よりも慎重に選定するべきです。なぜならば、より多くの仮想マシンが1つのホストで動くことになるため、物理サーバーの信頼性が上位で稼働する仮想ゲスト、つまり、稼働するアプリケーションやサービスに大きく影響するからです。

HPとマイクロソフトは、30年近くにわたる業界唯一の提携を結んでいます。この提携に基づき、Windows Server や Hyper-V、SQL Serverなどは、従来から HP ProLiant 上で開発されており、今回もWindows Server 2012 の開発標準機としてHP ProLiantが採用されています。つまり、Windows Server 2012はHP ProLiant上で、どのベンダーよりも早く、多く、稼働テストされ、チューニングされ、デバイスドライバーの共同開発の中で品質向上がはかられており、抜群の安定度・親和性を実現しています。まさに、“Windows Server 2012 Hyper-V”に最適なプラットフォームがHP ProLiantであり、最新の自動サーバー Gen8だと言えます。

Gen8サーバーは、管理者の運用工数を削減する新機能として、さまざまな自働化機能が提供されていますが、ラインアップとしても非常に多くの製品がお選びいただけるようになっています。たとえばIntel Xeon プロセッサー E5-2400製品ファミリーを搭載し、Gen8の管理性と充分な可用性を提供するeシリーズ。また最大限のパフォーマンスを求める要件に対してはIntel Xeonプロセッサー E5-2600製品ファミリーを搭載したpシリーズなど、要件・用途に併せたラインアップがあります。

仮想化を進める一つの顧客ニーズとして、省電力化というキーワードも重要となっていますが、最新のIntelプロセッサーの省電力化により、統合されたシステム全体の省電力化を後押しできるものと思います。さらにIntel Xeonプロセッサー E5-2600製品ファミリーでは従来製品の仮想化性能をさらに進化させ、SPECvirt_sc 2010での比較で約1.8倍の性能向上を実現させています。これら管理性能、環境性能、処理性能、それぞれの進化がHyper-V提案をさらに加速させていると考えています。

サーバー選定のほかに、導入の際に見落としがちなポイントはありますか?

 
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さまざまな視点がありますが、ハードウェア全般でみればネットワークの帯域には充分注意を払いたいところです。

例えば、1台の物理サーバー上に5つの仮想マシンが稼働し、仮想マシン1台あたり300M bpsのトラフィックが発生するとします。このとき、物理サーバーから、ネットワークスイッチへのトラフィックは、300M bps × 5台 = 1500M bps。つまり、1.5Gbpsものネットワーク帯域を提供する必要があります。このような状態で仮想マシンが10、20と増えていくとどうなるでしょうか? さらに、上述の強化された“Windows Server 2012 Hyper-V”のライブマイグレーションでは、移行をより迅速に完了できるように、最大で10G bpsという広い帯域幅を使用できるようになっています。つまり、サーバー仮想化には、広帯域のネットワークを準備いただくことが必要条件となります。

しかも、ネットワークが広帯域化されると同時に、高い信頼性が求められます。仮想マシンが稼働する物理サーバーは今後も増加していくので、サーバーの増設ごとに、ネットワークも追従した拡張が必要となります。拡張と同時にその管理性も維持していかなければネットワークがボトルネックとなって、システム全体の拡張に影響が出ることになってしまいます。
このような課題を、高いパフォーマンス、高い信頼性を提供しつつ、投資コスト効果が高い、豊富なポートフォリオを持つHPネットワーク製品が解決します。

HPネットワーク製品は、広帯域の提供や複数のライブマイグレーションにも耐えられる10G bps / 40G bpsをサポートするHP 5900AF-48XG-4QSFP スイッチをはじめとした、各種のスイッチや無線LAN製品に至るまで幅広い製品を取りそろえ、用途に合わせた機器の選択肢を提供します。

 
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そして、 HP IRF(Intelligent Resilient Framework)テクノロジーにより、高いパフォーマンスを提供しつつ、完全冗長化を実現するネットワークを構築できます。 HP IRFは、複数のネットワークスイッチを論理的に「1台のスイッチ」として扱えるようにするテクノロジーです。コア/ディストリビューション/エッジの3階層からなる従来型のネットワークの常識を打ち破り、2階層または1階層のシンプルかつ高性能で耐障害性に優れた次世代ネットワークなのです。

さらにHP IRFによるネットワークはActive-Active構成が可能で、帯域をフルに活用できます(従来型のネットワークではActive-Stand by構成がほとんどのため、実質的な帯域幅が半減する)。さらに、リンクやデバイスの障害から、長くてもわずか50ミリ秒以内で復旧できるため、ユーザーに障害を意識させることもなく、アプリケーションやネットワークサービスを中断することがありません。

またコストについても、他社同等機種と比較し、同価格帯なら高機能、同等機能なら低価格を提供する、投資効果の高いネットワークソリューションなのです。
まさに、これからのサーバー仮想化の主流となる“Windows Server 2012 Hyper-V”に最適なネットワーク製品です。
HPネットワーク製品についてもっと詳しく聞きたい。と言う皆様へ、現在日本HPでは毎週木曜日を「HPネットワークセミナーの日」として、東京(大島本社)、大阪、名古屋で「HPで実現する次世代ネットワーク "再 " 構築セミナー」を定期開催しております。
本セミナーはエンドユーザー様にもご参加いただけるセミナーとなっておりますので、お客様をお誘いの上ぜひご参加ください。

HPで実現する次世代ネットワーク "再 " 構築セミナー ›

最後にパートナーへのメッセージをお願いします。

今後も サーバー仮想化を前提とした システム提案は増える傾向にあります 。システム安定稼働を考えれば 、ますますシステムインフラの選定は重要性が高まっていきます。 ぜひ、“Windows Server 2012 Hyper-V” とXeonプロセッサーE5ファミリー搭載で 相性抜群のHP ProLiant Gen8 とHPネットワーク製品のご提案のほどよろしくお願い致します。

HP Partner News 2013年2月12日号 特集記事]
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