迫る!Windows XPサポート終了。提案で使えるリプレイスのメリットとは?

2001年10月に発売されたマイクロソフトのWindows XPが登場しておよそ11年半。そのWindows XPサポート終了が、およそ1年後となる2014年4月9日 (日本時間)に迫ってきた。まさにカウントダウンが始まった段階だ。サポート終了が近づくにつれ、さまざまな提案活動を行う予定のパートナーも多いのではないだろうか。本特集では、そのために役に立つ提案のポイントを紹介する。

4月といえば、多くの新入社員が入社する季節。 入社した会社ではじめて使ったクライアントOSが、Windows XP であった読者も多いだろう。そのなじみ深いWindows XPが、とうとうその大きな役割を終え、およそ1年後となる2014年4月9日(日本時間)にサポート終了となる。


サポート終了の意味するものとは?


日本マイクロソフト株式会社
シニアエグゼクティブプロダクト
マネージャー 西野 道子氏
 

サポート終了とは、何を意味するのだろうか?
「サポートが終了すると、セキュリティ更新プログラムを始めとした、重要なサービスを受けることができなくなります」と話すのが、日本マイクロソフト株式会社(以下、日本MS)で、Windows を担当するシニアエグゼクティブプロダクトマネージャー 西野道子(Windows本部 Windowsコマーシャルグループ) 氏だ。

 
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知ってのとおり、日本だけでなく世界中でコンピューターウィルス・ワーム・スパイウェアなどのマルウェアが、日々次々に作成されている。それらに対応するために提供されているのが、セキュリティ更新プログラムだ。「この重要なプログラムの提供を終了する日が、2014年4月9日 (日本時間) なのです」と西野氏は語る。マイクロソフト セキュリティ インテリジェンス レポート 第11版によれば、Windows XPがマルウェアに感染する危険性はWindows 7の約3倍近くであるという。

そしてサポートが終了したWindows XPは、さらにマルウェアに感染する危険性が増大する。さらに、3月に韓国で発生した、ウィルスを利用した大規模なサイバー攻撃のように、攻撃者が悪意を持って攻撃してきた場合には、対応すら困難になる。もしマルウェアに感染した場合や攻撃を受けた場合、会社の規模を問わず、システム破損やデータ改ざん・情報流出などが発生し、ビジネスに大きなダメージを与えることはいうまでもない。
つまり、2014年4月9日以降は、Windows XPを搭載したPCを安全に利用できなくなる可能性が高いということだ。このため、多くの企業にとってWindows XPから新しいクライアントPC環境への移行が、大きな課題となることがわかるだろう。これを「2014年問題」と呼ぶ業界関係者も多い。しかし、新しい環境への移行は課題ばかりではない。Windows XPから、Windows 7やWindows 8を搭載した最新のHP のビジネスPCへの移行には大きなメリットがあることを、ぜひパートナーにも、ユーザー企業にも知って欲しい。

旧環境の弊害と、新OS×ハードウェアへ移行で受けるメリット

 
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●サポート費用

まずはコスト削減だ。IDCの調査によると、Windows 7搭載PC1台あたりのサポート時間は2.3時間、Windows XP搭載PCが11.3時間と1/5だ。さらに保守・運用にかかるコストもWindows XPの約1/5であり、しかもそれは年を追うごとに差が開いていくという。つまり最新の環境に移行するだけで、大幅なコスト削減が可能なのだ。

さらに、最新のHP のビジネスPCへ同時にリプレイスすれば、そのメリットはさらに拡大する。

●省電力

例えば消費電力。HPのデスクトップPCでは、変換効率の高い「80 PLUS認証」電源など、省電力性の高いコンポーネントを積極に採用し、冷却効率に優れた設計を行うことで、4年前のPCと比べて、約1/4の12wにまで消費電力を削減している。これはHPのノートPCとほぼ同レベルだ。300台導入している場合、4年間に約200万円が節約できるほど、コスト圧縮効果も大きい。

そしてビジネスPCには、消費電力削減に対しさらに高まる要求に対応するため、電力消費状況を一目で確認でき、節電やバッテリー駆動時間の最大化に非常に役に立つ「HP Power Assistant」が無償で利用可能だ。HP Power Assistantを使えば、ノートPCの場合なら、電力消費量の多い日中はバッテリーで駆動し、夜間に充電するピークシフト機能などのきめ細かな設定もできる。つまりハードウェアだけでなく、アプリケーションでも電力消費を抑え、運用コスト削減できるのだ。

パフォーマンス

しかも低消費電力を実現するだけでなく、PC自体のパフォーマンスを大幅に向上させることで、生産性も向上させている。例えば、HP ProBook 6570bと4年前のPCを比較してみよう。オフィスアプリケーションの同一のタスク処理では、処理時間は約47%短縮されているのに、積算での消費電力は約57%も削減できる。最もPCに負荷がかかった状態でも、約6割強の電力しか使わずにすむ。また、Windows XP搭載PCでは時間のかかっていた起動やシャットダウンも、大幅に短時間で実行できるようになった。

●操作性・生産性

そしてOSレベルでは、Windows 7やWindows 8を活用することが、生産性を向上させる。例えば、今もWindows XPユーザーであれば、ファイルやプログラムを探したい時、なかなか見つからず困ることはないだろうか? Windows 7やWindows 8では、ファイルやプログラムを瞬時に見つける機能が強化されており、すぐに探したいファイルやプログラムが見つかる。 また、さまざまなアプリケーションをすぐに呼び出せるよう、タスクバーに表示させる「ピン留め」という機能も便利だ。 この機能を使ってアプリをピン留めすると、アプリをスタートメニューから呼び出す手間が省ける。さらにピン留めは優れた機能として“ジャンプリスト”があり、ピン留めしたアイコンを右クリックすると、最近使ったファイルが一覧として表示される。アプリの起動と同時にファイルを指定できるので、いちいち探す必要がない。このようにユーザーの生産性を上げる、さまざまな機能が強化されているのだ。

つまり、Windows 7やWindows 8を搭載した最新のHPビジネスPCを導入すれば、大きく生産性をアップさせることになる。

●セキュリティ

 
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もちろん、コスト削減を実現し、生産性を向上させても、セキュリティがないがしろになってしまっては、サポート終了となるWindows XPから移行するメリットも台無しだ。

Windows 7やWindows 8は、メインストリームサポートフェーズであるため、セキュリティ更新プログラムも提供されているし、必要なサポートも無償あるいは有償で入手できる。
そして、HPのビジネスPCには、あらゆるセキュリティ機能を一つのインターフェースでまとめて管理・設定できる「HP Protect Tools」が無償でプリインストールされている。「HP Protect Tools」には、認証が必要なWebサイトやアプリケーションのユーザーID/パスワードを管理し、代理入力する「Credential Manager」のパスワード代理入力機能や、ハードディスク暗号化ができる「HDD丸ごと暗号化」など、多くのセキュリティ機能が提供されている。

特に、「HDD丸ごと暗号化」には注目して欲しい。これはハードディスク内のデータを丸ごと暗号化することで、認証パスワードを入力しないかぎり、データの取り出しができなくなるという強力な機能だ。世間的にこのようなハードディスク暗号化に対する関心が高まっている。例えば、経済産業省の「個人情報の保護に関するガイドライン」では、個人情報を扱う事業者は、データの漏えい防止のための安全管理が求められ、高度な暗号化の取り組みが推奨されている。つまり、このガイドラインを守るためには、ハードディスク暗号化機能が必要ということだ。さらに、「Credential Manager」のパスワード管理機能と連携して使用すれば、HDD暗号化に使用するパスワードを入力するだけで、Windows ログオンを省略できるように設定できる。このようにHP ProtectToolsは、セキュリティ強化と利便性を同時に実現できる。しかも、このようなツールを無償で提供しているのはHPだけだ。
つまりセキュリティ対応においても、HPのビジネスPCは、OS面・ハードウェア面ともに、コスト面も含めて万全なのだ。

日本HPでは、XPマイグレーションのメリットをまとめた資料や、キャンペーンも展開始している。エンドユーザーへの提案時に利用して欲しい。

移行の注意点とは?

 
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メリットを書き連ねてきたが、Windows XPの移行に注意すべき点はないのだろうか? 日本マイクロソフト 西野氏によれば、注意点は「移行スケジュールをしっかりと取り、万全の体制で新環境移行すること」だという。もし、発注から導入までを6か月間、さらに安定稼働までの期間を3ヶ月、リスク回避として3ヶ月を見込んだ場合、その期間は1年かかることになる。そのため、移行の方針決定、予算の確保をするためにも、移行作業の開始は今すぐにでも必要なのだ。

移行が遅れると、また違ったリスクも高まってくる。それは移行のための検証、環境移植、周辺機器の動作確認等を行う技術者が不足し、予定していたスケジュールで切り替えが進められなくなるリスクだ。なぜなら、ビジネス市場で使用されているPCの約4割にあたる1,400万台を超えるWindows XP搭載機が、これから1年で一斉に移行作業を開始するとみられているからだ。

また、2014年4月に消費税率を8%に引き上げることが政府により閣議決定されている。もし移行作業のスケジュールが遅れ、2014年4月までに移行を完了できなかった場合、Windows XPのサポート終了によるセキュリティリスクの拡大だけではなく、新しいPCの導入コストを大きく引き上げる結果にもなってしまう。
これらの注意点を考慮し、対応にあたって欲しい。

最後に

 
女性の積極採用をしているMS社らしく、
3名の女性担当者が対応してくれた

最後に、日本MS西野氏にHPパートナーに対するメッセージを聞いた。「マイクロソフトとHPは、長年に渡り業界でも随一のパートナーシップを誇ります。HPパートナーの皆様には、両社でできる限りの支援をいたしますので、ぜひご一緒にWindows XP移行を成功させましょう!」

HPパートナーには、「2014年問題」を乗り切るため、1日も早くWindows XPからWindows 7やWindows 8を搭載した最新のHP のビジネスPCへの移行を提案して欲しい。

HP Partner News 2013年4月9日号 特集記事]
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