1000人以上が目撃!HP Moonshot System はこうスゴイ!!

  HP MoonShot System

日本HPが創立50周年を迎えた。その記念イベントが開催された4月19日に、新たなサーバー時代の幕開けを告げる「HP Moonshot System」 が発表された。これまで数々の革新的製品をリリースしてきたHPにとっても、これは特別な製品だという。創立50周年記念イベントに潜入するとともに、HP Moonshot System の魅力に迫ってみたい。

 

4月19日、都内ホテルにて1000人以上の参加者を集めて「日本HP創業50周年IT総合イベント HP TECHNOLOGY@WORK 東京 2013」が開催された。そのイベントの中でもひときわ注目を浴びていたのが、HP Moonshot System だ。
HP Moonshot Systemは、2011年にHPが発表した3つのプロジェクトの1つであるProject Moonshotから生まれた、初めての商用製品だ。

Project Moonshotが開始された背景には、何があるのだろうか? それは、今ITを取り巻く環境が、再び大きな変化を生み出しはじめているからである。それは、Internet of Things (IoT, 「モノのインターネット」) といわれる、「あらゆるデバイス」がインターネットで連携して使用される時代を背景にしている。これからのIoTが拡大する時代には、ITシステムはこれまでの常識とは一線を画した速度・データ量・スケールで拡大していくと、HPは分析している。 キーワードを使うならば、モビリティ・ソーシャル・クラウド・ビッグデータの時代だ。



 

これまでHPは、革新的サーバープラットフォームをおよそ10年ごとに発表してきている。これは、ITの変革が必要とされるときに、HPが革新的なサーバーを開発・提案してきた歴史とも言える。クライアントサーバー時代、インターネットデータセンター時代、そして仮想化・統合集約時代に合わせて、サーバーを進化させてきたのがHPである。そして今回、モビリティ・ソーシャル・クラウド・ビッグデータの時代に求められるサーバーを開発するプロジェトが、Project Moonshotなのだ。

Project Moonshot で目標とされたもの、それは究極の実装密度、低消費電力、導入および運用コストを削減し、シンプルな製品とすることである。なぜなら、これからの新しい時代には、既存のアーキテクチャーでは対応できない大きな壁があったからだ。電力の供給不足や高まる電気料金、設置スペースの欠乏、低いラックへのサーバー搭載密度、そして急速に拡大するデータ量、需要に。システム拡張が追いつかないのである。

これらの要求を分析し、解決するために、HPでは今までと異なる開発コンセプトを採用した。それは、“Software Defined Server”という、ターゲットとするアプリケーション(ワークロードや処理)に最適なスペックを提供するのと同時に、異次元の省スペース・省電力を実現するサーバーである。

従来、CPUの刷新にあわせて、汎用的なスペックで汎用的な用途にあったサーバーを開発することが一般的であった。 今回の開発コンセプトは、ミドルウェア、アプリケーションにフォーカスし、その電力あたりの性能を最大限引き出すことに特化したサーバーを開発するというものだ。それは、特定の業界、特定の用途あわせて、ムダのない、また、特化したスペックを提供する。

オープン、かつ多彩なカートリッジ型サーバーを提供

 

この目標を達成するために、HPはこれまでのサーバーテクノロジーの枠を超えた、先進的なパートナーシップ 『HP Pathfinder Program』 を推進し、オープン、かつターゲット用途に最大の性能を実現する製品を開発することとなった。

その1つが、パートナーベンダーとのエンタープライズ向けのSystem on a Chip (SoC)の開発だ。SoCはCPUにメモリーやチップセット、ストレージコントローラといった部品を統合した省電力・省スペース型の半導体チップであり、現在スマートフォンやタブレット端末に広く利用されている。SoCを採用することにより、劇的に電力とスペース、コストを低減できることになる。Moonshotでは、アプリケーションの用途にあわせてパートナーベンダーが、例えばデジタル処理に優れた処理性能を持つといったように、さまざまな特徴を持つSoCを開発することになる。

そして、各種アプリケーションの性能を最大限に引き出すSoCを組み込んだカートリッジサーバーと、高密度・省電力・シンプルなカートリッジを格納可能なシャーシを同時に提供する。これが、HP Moonshot Systemなのだ(さらに今後は、カートリッジサーバー以外に、ストレージカートリッジもリリースされる)。

第1弾HP Moonshot System

 

「HP Moonshot System」のラインアップに、第1弾として発表された「HP Moonshot 1500シャーシ」は、業界標準の19インチラックに搭載可能な4.3Uの筐体で、シャーシ上部から45枚のカートリッジと、2台のスイッチモジュールを収容することが可能。そして「HP ProLiant Moonshot サーバー」は、エンタープライズ用途向けに開発されたインテル® Atom™ プロセッサー S1260を1基、ECC対応DDR3 SO-DIMMスロットを1基(8GBメモリ)、2.5インチSATA HDD/SSDベイを1基、1Gbネットワークを2ポート標準搭載したカートリッジ型サーバーで、主にサービスプロバイダーが提供する専用ホスティングサービスやWEBサービスのフロントエンドをターゲットとしたモデルとなる。サポートOSは、Red Hat Enterprise Linux 6.4、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP2。また、動作確認済みのOSは、Ubuntu 12.04 とCentOS 6.4だ。今回発表するラインアップでは、現行の1Uラックマント型サーバーとの比較において、なんとスペースを80%削減、消費電力を89%削減、配線ケーブルを97%削減、コストを77%削減することが可能だ。1サーバーカートリッジあたり19W-20W程度の消費電力というから、いかに省電力かがわかる。

カートリッジ型サーバーに注目に集まりがちであるが、ぜひ、将来を見越して設計された、HP Moonshot 1500シャーシにも注目して欲しい。

 

シャーシには、サーバーカートリッジを挿し込むだけで、電源供給やネットワーク接続ができるようになっている。そのネットワークとして、2つのLayer2 / Layer 3に対応した内蔵スイッチHP Moonshot-45G Switch Module (45ポート 1Gb ダウンリンク)と、2つのアップリンクモジュールHP Moonshot-6SFP Uplink Module (6 x10Gb スタッカブルアップリンク)を搭載。これにより、今回発表されたシングルサーバーカートリッジだけでなく、今後発表予定のクワッドサーバーカートリッジまで、拡張可能な設計となっている。

また、シェアードストレージレーンと呼ばれるストレージカートリッジを、ストレージカートリッジで共有するための設計がなされている。これにより、例えば共有ストレージからサーバーを起動したり、あるいは、サーバーから複数のストレージカートリッジにアクセスしたりすることで、ストレージ容量を最大化することも可能になる。

管理は、専用のiLOネットワークを活用するマネジメントモジュールから可能だ。各カートリッジ、モジュール上のサテライトコントローラー(SC)と、マネジメントモジュールが通信する。そして、各サーバーに対して、IPMI管理、およびシリアルコンソールを提供。これにより、シャーシ内を一元管理可能となる。また、複数シャーシを束ねた統合電源管理も可能 (SL-APMオプション)だ。

現在はサーバーモジュール1枚が1台のサーバーだが、将来的には1枚が4台のサーバーになっている超高密度のクアッドサーバーモジュールも提供が予定されており、42Uラックでは実に1620サーバーが収納できるということになる。そして、デジタル処理用、ビッグデータ、仮想デスクトップ、金融リスク計算、ゲームや科学技術計算などに特化したアプリケーションにあわせたカートリッジが続々発表されるという。

日本HPは、このHP Moonshot Systemを、ユーザー企業やパートナーと一緒に市場を育てていく考えだ。業種特化型営業を40名そろえるとともに、一緒に検証し、市場を開拓しようというパートナーを募集し、歩調をそろえて日本での展開を図る。これにより、2015年には6万台の出荷を目指すという。

いつの時代にもサーバーに革新をもたらすHP。そして、その最新の提案であるHP Moonshot Systemは、広がるIoTを活用した新たなる時代を支える、新たなサーバー時代を確立していくだろう。

今後のHPの動きには、目を離すことができない。


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HP Partner News 2013年5月14日号 特集記事]
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