今注目されているiSCSIストレージ!!

国内外付型ディスクストレージシステム市場において、iSCSI接続環境が拡大している。この拡大する国内iSCSIストレージ市場において、シェア1位を維持している日本HPのキーパーソンに、iSCSI市場成長の背景と、iSCSI対応ストレージLeftHandシリーズの第3世代モデルである『HP StoreVirtual』 の取り組みについて、話を聞いた。

志渡 みず絵
エンタープライズインフラストラクチャー
事業統括
HPストレージ事業本部
製品マーケティング本部 志渡 みず絵

 

iSCSIストレージの基盤となるiSCSIは、ホストとディスク装置に使用されるSCSIコマンドを、IPネットワーク上で利用できるようにした技術だ。ユーザーは、複数のサーバーからIPネットワークを経由して、iSCSI 対応のストレージを共有し、SAN (Storage Area Network)で導入できる。
本特集では、日本HPで、ストレージ製品のマーケティングを担当する志渡みず絵氏 (ストレージ事業本部 製品マーケティング部) に、iSCSIストレージ市場動向と、iSCSI対応ストレージ HP StoreVirtual に対する取り組みについての最新情報を伺った。

国内外付型ディスクストレージシステム市場において、iSCSI接続環境が増加しているそうですが、
どのような背景があるのでしょうか?

iSCSI対応ストレージが拡大している理由は、3つです。それは、低コストで、難しい知識がいらず、そして、接続性も優れたソリューションであることです。

もう少し詳しく説明していただけますか?

はい。高価なSAN専用製品であるFC (ファイバーチャネル)スイッチやFC-HBA、ファイバーケーブルを導入することなく、通常のネットワーク環境でストレージに接続可能になるため、導入コストが安くなります。そして、一般的なサーバーとLANネットワーク構成の知識があれば導入できるため、新たに共有ストレージ導入に関する難しい知識を必要としません。さらに、市場で利用されている幅広いOS環境に対応しているため、一般的なNICやLANスイッチで接続でき、優れた接続性を提供しているのです。

このようなメリットから、世界中でも、また国内でもiSCSI対応ストレージの導入が拡大しています。

そのように拡大しているiSCSI市場で、日本HPの取り組みをご紹介ください。

 
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最新の調査会社のレポートでは、HPは、他社を大きく引き離し、国内iSCSIストレージ出荷容量シェアで1位となっています。これはHPとして数年にわたり、全体的にiSCSI接続ストレージシステムにおける代表製品であるHP StoreVirtual 4000 Storageラインアップ強化を継続している成果が出ているということだと考えています。その中でもシェア獲得の推進力となっている製品が、昨年末に発表した第3世代となる新製品です。発表以来、大きな評価を皆様から頂いています。

どのような点が評価されているのでしょうか?

先ほど紹介しましたiSCSIストレージの3つのメリットを満たすことはもちろんですが、さらにHPならではの特長を付加し、競争力の高い製品であることが評価されていると思われます。

 


HP StoreVirtual 4130

導入コストについては、筐体として評価の高い”自働サーバー” HP ProLiant Gen8を採用することにより、x86サーバーでの世界シェアNo.1のスケールメリットを生かした低コストを実現しています。そして、効率的なストレージ容量を管理するシンプロビジョニングや、ある時点のデータをバックアップするスナップショットといった機能を、ソフトウェアの追加コストなしで、標準で提供しています(注: LeftHand OSにより提供される)。

例えば、1Uに4台のSFFドライブを搭載したエントリーモデルであるHP StoreVirtual 4130 は、84万円からの導入が可能ですので、非常に高いコストパフォーマンスを実現しています (注:本製品は1ノード構成。高可用構成のためには2ノード以上が必要)。

ストレージといえば、企業の重要なデータを保存することから、信頼性や運用も必要な評価ポイントです。
その点はいかがでしょうか?

HP StoreVirtual 4000 Storageは、クラスターストレージと呼ばれるアーキテクチャーを採用しています。 HDD、コントローラー、iSCSI I/Oモジュールから構成されているそれぞれのノードを、必要に応じて追加していくことで、容量やパフォーマンスを向上させるだけでなく、可用性も高めることができるようになっています。これは、データを複数のストレージノードに分散して書き込む「ネットワークRAID」と呼ばれる機能で実現しています。

日本アイリッヒ株式会社様の事例のように、多くのお客様・パートナー様で、この「ネットワークRAID」は、高い評価をいただいています。

そして、もちろん忘れてはいけないポイントの一つは、運用です。HP StoreVirtual 4000 Storage は、筺体にHP ProLiant Gen8 を使用していますから、自動通報サービスや、クラウドポータルHP Insight Onlineを活用可能です。具体的には障害が起こる前に異常を自動的に検知・通報したり、構成や保守契約状況、障害履歴もHPのエンジニアと共有することにより、プロアクティブな問題解析や障害対応が可能となります。つまり、ストレージの運用負荷を劇的に軽減することができるのです。

低コストだけを売りにする他社製品が多い中で、別途費用の必要なく、リモートサポートを提供しているのは、HPだけだと考えています。さらに、ノードの追加も、ストレージを停止せずにオンラインできますから、業務を停止することなく、拡張できるため、お客様にもパートナー様にも運用の負担が少なくなります。

それら以外には、どのような点が評価されているのでしょうか?

 
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お客様の過去の資産を無駄にしない点が喜ばれています。HP StoreVirtual 4000 Storageの特徴として、複数のストレージを束ねて一つのストレージとして取り扱うことができますが、この機能を使うことで、当初は、数台の導入からスタートしても、必要に応じて、ノードを追加することで、使用できるストレージ容量を拡張できるということです。

このとき、例えば第2世代HP P4000 G2 SANソリューションで構成された環境に、新たに第3世代の製品を接続したとしても、1つのストレージとして機能します。つまり、新世代の製品を導入するからと言って、過去の世代の製品が使えなくなるということはありません。

この機能は、エンドユーザーであるお客様に喜ばれるだけでなく、パートナー様にも、今までのようにストレージ容量が足りなくなったら、またゼロからストレージ導入案件が開始されるといったことがなくなるため、インストールベースを守ることができることになると、ご評価いただいています。

パートナー様に対する取り組みをご紹介ください。

さきほど、導入には難しい知識は不要ということを紹介しました。それをさらに、ご理解していただくために、キーとなるISVと協力して、定期的に構築のノウハウを紹介するセミナーを開催しています。6月上旬には、Linux環境でのクラスター構築に関するセミナーを開催し、すでに満席にとなっています。さらに、来月には、採用が拡大しているマイクロソフト社のHyper-V を活用した構築セミナーも開催予定です。私たちとしては、「現場のエンジニアがすぐに使えるノウハウの提供」を目的としています。ぜひご参加いただき、ご活用いただけたらうれしいと思います。

さらに販売支援として、6月から、製品・Carepackともに30%オフとなる「もう対策済ですか、ITシステム強化キャンペーン」を開始しています。

最後に

昨年末に発表した第3世代となるHP StoreVirtual 4000 Storage も、パートナーの皆様のご支援のおかげで、順調に販売が拡大しています。非常に、感謝しております。今後もこの勢いを維持して、パートナー様が手離れよく、提案・販売していただけるように、ご支援いたします。

ありがとうございました。

HP StoreVirtual 4000 Storage

HP Partner News 2013年6月11日号 特集記事]
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