使いやすさを追及!A0大ヒットモデルの正統後継機が登場!

 大判プリンター市場が活況を呈すなか、日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)がHP Designjetの新製品を発表した。需要が大きいA0モデルで、日本のオフィス事情に適したサイズで、大ヒットした1050c/1055cmシリーズの正統後継機という。新たに開発されたスタッカーを筆頭に、使いやすさを追及したモデルだ。満を持して登場した新製品の特徴について紹介する。

待望の新製品でA0をフルラインアップ化

  HP Designjet T1500/T920

大判プリンター市場をけん引する日本HPでは、主にCADやGIS用途に対応するテクニカル向けTシリーズと、主にポスターや写真用途に対応するグラフィック向けZシリーズを豊富に取り揃えている。
そして2013年6月12日、Tシリーズに待望の新製品が登場した。HP Designjet T1500 ePrinter シリーズ(以下T1500)とHP Designjet T920 ePrinter シリーズ(以下T920)だ。
両製品ともA0(ゼロ)モデル。2012年10月に発売されたエントリーモデルのT520(36万8000円・A0モデル)より上位の位置付けとなる。価格はT920が42万8000円から、T1500が93万8000円からだ。

お客様のご意見として、日本のオフィス事情からコンパクトなA0モデルへの要望は根強いものがあった。「そのためテクニカル向けにA0モデルをフルラインアップ化しました」と力強く語るのは、日本HPで大判プリンター事業の販売推進を担当する、ワイドフォーマットビジネス本部 ビジネス推進部 部長 秋山裕之氏だ。
もともとHPのDesignjetシリーズには、A0モデルの大ヒット商品である1000シリーズがあった。販売終了から7年経ったが、その1000シリーズを使用しているお客様もまだまだ多いという。そして、「1000シリーズがさらに使いやすくなって復活したのが、今回の新製品なのです」と秋山氏は続ける。

ユーザーの声を反映、使いやすさを追及した画期的デザイン

  用紙がたまったスタッカー
 

T1500とT920の最も大きな特徴の1つは、新開発の「インテグレーテッドスタッカー」だ。出力用紙を溜めるスタッカーがプリンター上部に設置され、出力された用紙が丸まることなく、印刷された順に整然と重ねられてゆく。

「従来製品は、出力済みの用紙が下部のスタッカーで丸まってしまい、出力順序に関係ない状態で落ちた状態で溜まってしまう難点がありました。今回、上部のスタッカーへと出力する仕様に変更したことで、順序どおりに整然と用紙を保管できるようになったのです」と語るのは同部の深野修一氏だ。スタッカーには50枚の用紙を溜めておくことが可能で、大量にプリントする場合や長尺印刷をする場合は、プリンター下部のバスケットへ溜めることも可能だ。

座って用紙をとりつけ  
 

もう1つの大きな特徴は、給紙部分が前面に配置されたことにある。前面にある給紙部分は今までより低い位置に設置されたため、重いロール用紙でも簡単に取り付けられる。座った状態での用紙の交換作業も可能で、車いす利用者への配慮もされた設計だ。
「用紙ロールは種類により、数キロほどの重さがあるものもあります。上部に給紙部がある従来品モデルでは、非力な方には交換時の負荷が高かったのです。また、裏側に給紙部があるモデルでは、プリンターの裏側にまわったり、プリンター自体を前に引き出したりしたうえでの交換作業が必要でした。給紙部分を低めの位置に配置したことで、どんな方でも楽に作業をしていただくことができるようになりました」(深野氏)。

以前HPが採用していた前面給紙は、評判が良かったスタイル。しかし、前面から前面への出力は、出力途中で紙が折り返してしまう複雑な出力経路だった。そのため、後面から前面へとストレートに出力する設計に変更されたという経緯がある。しかし、今回上部へ出力するという新しい発想を取り入れたことで、前面から上部へと出力する自然な紙の流れと、前面給紙の利便性を同時に実現できた。

  プリンター上部
 

新製品のプリンター上部の形状にも注目してほしい。平らな形状でテーブル代わりにもでき、出力後の用紙を広げて確認したり、置いておくこともできる。「以前は見た目に洗練された形を追及した、丸みを帯びた形状でしたが、平らにして欲しいというお客様の声を多くいただき、この形に辿り着きました」(深野氏)。オフィスでは、A0やA1のような大きな用紙を広げて確認できるような、広くて大きなテーブルは案外少ない。その点、出力直後の出力用紙を、その場で広げてみられるスペースは重宝しそうだ。

上部の半透明のカバーも特徴的だ。「Designjetは音が大変静かということで好評をいただいています。一方で、静かすぎて、『本当に印刷しているのか?』と不安になってカバーを開けてしまうお客様もいらっしゃったと聞いています。
印刷が中断されると画質に問題が出る場合があります。その点、半透明カバー上から目に見えて印刷状況がわかるので、安心してお使いいただけると思います」(深野氏)。確かに、透明なカバー上からなら、稼働状況や用紙に印刷している状況がひと目でわかる。

このように新製品T1500とT920は、細部にわたってユーザーの要望がとりいれられている。「今回、開発にあたって、どの位置に給紙部があれば用紙が取り付けやすいかなど、いくつもの段ボールの試作品でユーザーにヒアリングし、その意見を取り入れて設計しました」と秋山氏。その結果、人間工学に基づいた、誰でも使いやすい製品が実現したわけだ。

オフィスの効率的なスペース活用と生産性向上を可能に

液晶パネル  
 

前面に取り付けられた、操作用のカラー液晶のタッチパネルも使い勝手が良い。「ボタンはついておらず、このタッチパネル1つで操作ができます。操作内容はアイコンで表示されており、スマートフォンのように直感的な操作が可能です」(深野氏)。
このように用紙の取り付け・出力・操作が、すべて前面で操作可能になったことは大きい。なぜなら、従来品のように壁とプリンターとの間の隙間スペースを作らなくて済むからだ。
もともと、両機種とも横幅1399mm×高さ950mm×奥行750mmとコンパクトなデザイン。「設置面積の制限が厳しい日本のオフィスで、大変受け入れやすい設計になりました」(秋山氏)というように、省スペースを適えられる製品であることは、狭い日本のオフィスに強くアピールできるポイントだ。

もちろん、プリンターとしての基本スペックにも妥協はない。印刷スピードはA1サイズ1枚を21秒、1時間に120枚の印刷が可能だ。大きなファイルサイズを高速に処理するために、T920は32ギガ、T1500は64ギガの仮想メモリを搭載している。さらに、プリントヘッドは1ヘッドあたり従来の4倍と高耐久性を実現した。「プリントヘッドは印字品質に影響が出る部分です。だからロングライフはとても重要です」(深野氏)耐久性が各段に上がったことで、従来3つに分かれていたプリントヘッドは一体型になっている。
そして、T1500ではロール紙を2本同時にセット可能な仕様で、一度に大量に出力したり、異なったサイズの用紙を交互に出力したいというオフィス需要に対応する。そのため、「用紙交換の時などに生じるダウンタイムを削減することができます」と深野氏。高速な印刷スピードに加え、用紙交換時の時間が減ることを考えると、確実にオフィスの生産性UPが望めそうだ。
また、用紙交換やインク交換が発生したときも、「表示された動画の指示通り操作をすれば、マニュアルを見ずに操作が可能です」(深野氏)。初めてインクや紙を交換するときは手こずることも多いため、関連操作をスムーズ行うための嬉しい機能だ。
さらに、T1500ではコスト計算機能を内蔵、印刷したデータごとにインクの消費量といった情報も確認できる。

HPのDesignjetならではの機能も数多く搭載!

従来のDesignjetモデルで実現してきたHPならではの機能も、T1500とT920にも搭載している。たとえば、クラウドデータサービスの「HP Designjet ePrint & Share」に対応している。
HP Designjet ePrint & Share を活用すれば、PCからだけでなく、iOSやAndroid搭載のタブレットやスマートフォンからでも、クラウド上のデータをプリントできる。また、プリント時に自動でプリントファイルをクラウドへ保存、ファイルのバックアップを行うことも可能だ。クラウドデータの保存領域はHPが無料で提供している。一方、USBドライブからのプリントにも対応し、PCレスでアプリケーションを開かずにUSBドライブなどから直接ファイルをプリントすることも可能だ。
また、PSモデルにはハードウェアRIPが標準搭載されており、PostScriptで記述された長尺ファイルなどを、正確にプリントすることができる。これはHPならではの機能である。ソフトウェアRIPと違って、サーバーなどの付属機器も不要なので、非常にコストパフォーマンスが高いといえるだろう。

そして、インクは広い色域を再現する6色で、グレーの階層表現をより正確に実現するHPならではのグレーインクを採用した。また、黒系のインクには、鮮明で耐水性・耐久性に優れる顔料インクを採用、普通紙にもくっきりとシャープでしまりのある線や文字表現に威力を発揮する。複雑な線画の見やすさが必要な図面では、重要なポイントだ。

明確な訴求ポイントに加え、キャンペーンも実施!

 

写真左から深野氏、秋山氏
写真左から深野氏、秋山氏

このように、T1500とT920は明確な訴求ポイントをそろえており、パートナーとっても、ユーザーへのアプローチがしやすい製品となっている。

最後に、秋山氏にパートナー向けにメッセージをもらった。

「今回の製品は非常に自信があります。特に、T1500は大ヒットした1050Cの正統な後継機にあたります。ロール紙2本対応のほか、インテグレーテッドスタッカーを搭載するT1500をぜひお勧めしたい。ぜひ今回の新製品をパートナー様のビジネスチャンスにつなげていただきたいと思います。今回、新製品発売に合わせてキャンペーンもご用意しましたので、ぜひ活用していただきたいと思います。」

HP Desginjetプリンター A0モデル買い換えキャンペーン
さらに、ユーザーへのアピールを促すため「HP Desginjetプリンター A0モデル買い換えキャンペーン」を実施する。キャンペーン内容は期間中に、現在HP Designjet1050c/1055cmをはじめとするHP Desginjet製品をご利用のお客様及び他社製大判プリンターをご使用中のお客様が、新製品を含むHP DesignjetプリンターA0モデルへ買い換えいただく際に、特別価格をご提供するキャンペーンとなっている。

2012年10月に発売したA0版対応のエントリーモデルT520はすでに大ヒット中であり、今回、満を持して登場したT1500とT920はその勢いをさらに強め、パートナーにとっても、ビジネス拡大に非常に期待が持てる製品となるに違いない。HPのDesignjetの新たなA0モデルラインアップ拡充で、大判プリンター市場の成長が加速しそうだ。


HP Designjet T1500/T920 新登場!

HP Partner News 2013年6月25日号 特集記事]
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