覚えておいていただこう。これからのストレージは4倍返しだ!

エントリーストレージとして人気の高いHP MSA Storageファミリーに、新世代モデルHP MSA 2040 Storage が加わった。第4世代HP MSA 2040 Storage は、前世代のP2000 G3 MSAに比べパフォーマンスが大きく向上した、小規模環境に最適な、高速、シンプル、そして次世代対応の共有ストレージソリューションだ。本特集では、そのMSA 2040の特徴に迫る。


HP MSA 2040 Storage(以下、MSA 2040)は、中小企業から大企業の部門ストレージとして広く活用されている、HP MSA Storageファミリーに加わった最新の製品だ。

まず、エントリーストレージ市場を取り巻く環境を振り返ろう。

齋藤 貴(HPストレージ事業本部 製品マーケティング部)
HPストレージ事業本部
製品マーケティング部 齋藤 貴
 
 

以前は、中小・中堅企業では、x86サーバーを内蔵ハードディスクや外部ディスク・ユニットを直結する(DAS) ハードディスクを活用し、共有ファイルサーバーやデータベースサーバーとして利用する構成が一般的であった。そして、x86サーバーの普及とともに、ストレージとして利用しているx86サーバーが増加したことによる管理の煩雑さ、さらに、サーバー内蔵のハードディスクやDASでは、急速に増大するデータ容量に柔軟に対応できないという問題が拡大した。 そのため、管理を容易にし、分散するストレージをまとめたいという要求が高まり、導入が進んだのが、SAN(Storage Area Network) などに対応したエントリーストレージだ。

そのため、ハイエンドのストレージ市場とは違う、エントリーストレージ市場ならではの要件が生まれる。それは、どういうものだろうか?日本HPで、HP MSA Storageファミリーを担当するHPストレージ事業本部 製品マーケティング本部 齋藤 貴氏は、次のように語る。

  HP MSA 2040 Storage
HP MSA 2040 Storage
 

「まず、簡単で使いやすいことです。導入から運用フェーズまで,ユーザーの負荷を軽減することが必要です。設置の容易さだけでなく、故障時のパーツの交換といったストレージ運用の現場で本当に役立つ機能をしっかりと提供しなければなりません。

次に、可用性です。エントリー製品といっても、日々の業務を支えるデータを提供するストレージです。そのため、簡単に稼動が停止してしまうといったことは許されません。可用性を高めるため、コントローラーモジュールや電源、ファンなどを冗長化されていることが必要です。

最後に、リーズナブルな価格です。上述の2点を守りつつ、導入しやすい価格であることも重要な要件です。」

そして、「さらに今後の要件として付け加えたいのが、高速であることです。保存させるデータ容量が増えるにつれて、データアクセスへの高速化が大切です。データを集約したとしても、アクセスが遅くなって使いにくくなっては、元も子もありません」と齋藤氏。

 
クリックで拡大

つまり、このような要件を備えたエントリーストレージが、新製品 HP MSA 2040 Storageというわけだ。

前世代機(P2000 G3)との比較は、右図に一見できる資料を用意したので参考にして欲しい。

では、次に特徴を見ていこう。

MSA 2040 の特徴

- 高速

 
クリックで拡大

まず取り上げたいポイントが、その高速性だ。コンポーネントレベルから見直しを実施し、高速化を実現している。

「その中核となるのが、Converged SAN コントローラーです」と齋藤氏は語る。

Converged SAN コントローラーは、SFP (Small Form factor Pluggable)モジュールで定義するホストインターフェースを4つ持つ、新しいコントローラーである。

●対応インターフェース:
・8Gb / 16Gb対応のFC (Fibre Channel)
 ※前世代の2倍のホスト接続ポート数・速度
・1GbEと10GbE 対応のiSCSI(注:後日対応)

●コントローラーあたりのキャッシュメモリ:
 
4GB
 ※前世代の2倍

●RAIDエンジンの強化、高速メモリインターフェースDDR3の採用

●SSD (Solid State Disk) 選択可能


「これらの強化により、SAS HDD搭載でも、他社のエントリークラス製品に比べ、3倍強以上*、さらにSSDを搭載した場合では、最大4倍*と高速化を実現しました」と齋籐氏の鼻息も荒い。
*HPの社内比較による。ワークロードのタイプにより異なる。

- シンプル

MSA Storageファミリーの特徴であるモジュール型アーキテチャーは、MSA 2040にも引き継がれている。モジュールの組み合わせで、用途に合った構成を簡単に組むことができる。

●基本シャーシ:
・2.5型(SSF, Small Form Factor)
 SSD、エンタープライズクラスSAS HDD(15,000/10,000rpm)およびミッドラインクラス
 SAS HDD(7,200rpm)を24ユニットまで搭載可能

・3.5型(LFF, Large Form Factor)
 エンタープライズクラスSAS HDD (15,000rpm)およびミッドラインクラスSAS
 HDD(7,200rpm)を12ユニットまで搭載可能

・6Gb SAS対応のバックプレーン

・冗長化された電源(AC/DC)/ファンモジュールを標準搭載

●最大7台のディスクエンクロージャーを接続可能:
 最大96台の3.5型ドライブ (4TBドライブで384TB)、最大199台の2.5型ドライブ (1TBドライブで199TB) まで搭載可能。

また、3.5型と2.5型のディスクエンクロージャーを混在して利用できることもポイントだ。例えば、アクセスの多いデータは、2.5型SSD搭載ディスクエンクロージャーに保存し、アクセスの少ないデータは、3.5型 ミッドラインSAS HDD搭載ディスクエンクロージャーに保存するといった使い方もできる。

これらを制御するコントローラーは、前述のConverged SAN コントローラーだ。シングルコントローラー構成でスモールスタートも可能だが、デュアルコントローラー構成で冗長化することを推奨したい。

管理性についても、直感的な操作を容易にするGUI搭載の日本語対応管理ツール Storage Management Utility (SMU) を活用すれば、ウィザード形式で、システム設定から、プロビジョニングまで簡単に設定できる。SSDの保証使用量も、このSMUから確認可能だ。さらに、今後は、クラウドベースのIT管理/サポートソリューション HP Insight Onlineにも対応する予定だ。さらに、もし故障した場合でも、モジュール型アーキクチャーのためパーツの交換も簡単になっている。ここも、「導入から運用まで容易な管理が可能」(齋藤氏)となっているのだ。

MSA 2040では、従来のバッテリーバックアップ方式に比較し、キャッシュデータ保護も強化されている。各コントローラーには標準で4GB の大容量キャッシュメモリを搭載。停電時にはキャッシュされたデータをコンパクトフラッシュに退避させることで、電源が消失しても、時間無制限でデータを保護する。従来のバッテリーバックアップ方式では、保護できる時間には、バッテリー稼働時間の制限があり、長時間停電時にはリスクがある。さらに復電時には、大容量コンデンサーであるスパーキャパシターが一瞬で充電され、すぐにライトキャッシュが使用できる。バッテリーバックアップ方式では、バッテリーの充電に数時間かかることがあり、その間は、ライトキャッシュが使えず、復旧に時間がかかる。

また、ドライブスピンダウン機能により、省電力を実現している。この機能は、搭載ハードディスクの動作を監視し、しばらくアクセスのないハードディスクをスピンダウン(回転停止)させる。これにより、消費電力の削減だけでなく、ドライブの消耗を軽減する。

「シンプルながらも、拡張性に優れ、管理性が高く、かつデータ保護についても十分な考慮がなされた設計を行っています」と齋藤氏は胸を張る。

- 次世代テクノロジー

前述のように、今回から搭載されたConverged SAN コントローラーは、最新の16Gb FC (Fibre Channel)ホスト接続に対応している。エントリーストレージといっても、次世代テクノロジーへの投資を忘れない製品戦略をとっているのが、HP MSA Storageファミリーなのだ。

「このような高速、シンプル、次世代テクノロジーへの対応といった魅力的な特徴を備えたMSA 2040は、今までのMSAファミリーと同様に、リーズナブルな価格で提供しています」と齋藤氏は述べる。

[構成例]


クリックで拡大
 
クリックで拡大
 
クリックで拡大

パートナーにとっても、魅力あるエントリーストレージ

このMSA 2040、その提案のポイントはどこにあるのだろうか?

「まず、HPのSAN対応共有ストレージ製品にはMSAファミリーの他にStoreVirtual(旧P4000 (Lefthand))や3PAR StoreServ(旧3PAR V/Fクラス)がありますので、これらのストレージとMSA 2040の売り分けについて理解いただくことが重要です。MSA 2040の特徴は、共有ストレージに要求されるシンプルな管理性や性能、そして可用性をしっかりと備える一方で、HPの他の共有ストレージにあるような仮想ストレージプールやシンプロビジョニングなどの高度なストレージ機能を省くことで価格を抑えている点にあります。さらにMSA 2040では、少数のハードディスクを搭載したスモールスタートが可能です。ですので、低予算でスタンダードな共有ストレージのニーズがあるお客様にぴったりです。」

さらに齋藤氏は続ける。

「何よりも、HP ProLiantサーバーを提案していただく際の共有ストレージとして、MSA 2040も同時に提案していただきたいですね。ProLiantと同時にご利用いただくことにより、万が一のトラブル時もひとつの窓口としてHPにお任せいただけますし、拡張性も十分です。さらに、管理の煩雑さからも開放されることになりますから、パートナー様にもお客様にもメリットは大きく感じていただけると思います。
当社も、検証機等の貸し出しなど、もちろんご協力させていただきます。ぜひ、ご活用ください。」と齋藤氏は、締めくくった。

高速かつシンプル、そして、次世代テクノロジーへの対応も万全なHP MSA 2040 Storageは、成長を続ける中小企業・中堅企業を強力にサポートしてくれる製品となりそうだ。

[HP Partner News 2013年10月15日号特集記事アンケート]

HP Partner News読者アンケートの ご意見・ご要望欄にご記入ください。
ご回答いただきました方に抽選で、こだわりのお米(真空パック2合× 2個セット)1箱を差し上げます!

<回答例>
2013年10月15日号特集記事アンケート:Q1.5  Q2.2  Q3.1(製品名)
HP Partner News 読者アンケート


Q1. 案件の規模を教えてください。SANストレージの案件金額は平均してどれくらいになりますか?
 1. 100万円未満  2. 100万~200万未満  3. 200万~300万未満  4. 300万~400万未満
 5. 400万~500万未満  6. 500万以上


Q2. HPストレージ製品とよく競合するベンダーおよび製品について教えて下さい。(複数回答可)
 1. EMC VNXe  2. EMC VNX  3. NetApp FAS2200  4. NetApp FAS3000  5. Dell Equallogic 
 6. IBM DS3500  7. IBM StoreWize V3700  8. IBM StoreWize V7000 
 9. その他(ベンダー:  製品名:  )


Q3: 競合対抗上、HPストレージ製品に今以上に必要と思われる項目をお教えください。 (複数回答可)
 1. 機能の充実(差別化機能)  2. 宣伝・広告  3. キャンペーン(特価)  4. 販促ツールの充実 
 5. 価格競争力(製品)  6. 価格競争力(保守)   (1~6までの項目の対象製品:              )
 7. その他(    )


HP Partner News 2013年10月15日号 特集記事]
本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり、
閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。