≪導入事例≫効率的なサーバーリプレイスを実現!讃岐リース様

香川県高松市に本社を構える讃岐リースは、四国におけるレンタル業界のパイオニアとして、事業を開始して30年、同年には瀬戸大橋の着工にもあたった。建設機械・作業車・自動車・小物・ハウス・備品等のレンタルおよびリース、販売を中核事業とし、成長が見込まれる総合レンタル事業者である。さらに現在、地球温暖化防止の一環を担うべく、新たな環境事業としてエコ(ECO)電化事業を立ちあげ、さらなる発展を目指し事業を進めている。

 
 
 

今回、基幹システムであるレンタルシステム用データベースサーバーとして、HP ProLiant DL380p Gen 8 を、Active Directory 用サーバーとして、 HP ProLiant DL360e Gen8を採用した。過去はオフコン、その後はオープンシステムへの移行に伴い、x86サーバーを導入。今回のx86サーバーは4世代目、サーバー仮想化も2世代目として導入。ドメインサーバー入替えに併せて、Windows XPサポート終了時期を先取りし、クライアントもリプレイスして効率化を図った。本特集では、HP ProLiant Gen8 導入の背景と成果について、関係者に話をきいた。

お客様のビジネス背景

「当社では、土木建築業のお客様を中心に、常にご要望に応えられるような商品を提供していきたいと考えております」と語るのが、今回システムの選定をリードした、讃岐リース株式会社 業務部 黒川係長 だ。

 

一例としていま、土木建築業において注目を浴びる“情報化施工”に対応した重機を、四国でいち早く導入し、レンタル商品のラインアップを強化している。

注: “情報化施工”とは、土木建築事業における「施工」において、情報通信技術を活用し、各工程で得られる情報をやりとりして、高効率・高精度な施工を実現するもの。また、施工後も維持管理等に活用することによって、土木建築プロセス全体の生産性向上や品質確保を図ることも目的とする。

たとえば作業者の熟練度や複雑な計算、現場と事務所で確認できる情報が異なる非効率さなどを、コンピューターが計算した通りのオペレーションをすることで、正確さや効率化を向上するシステムを搭載したロードローラーや、ショベルカーなどがある。

振動ローラー等に搭載されたシステムでは、数cm以内の高精度で面管理することが可能になり、オペレータは車載モニターで色により即座に転圧回数を把握できるため、過不足転圧の防止、工期の短縮が可能になる。また、油圧ショベルカーであれば、複雑な施工もガイダンスに従って施工が可能に。切り出し位置が一目でわかり、工期短縮につながる。さらに、夜間や水中など視界の悪い場所でも、画面操作で可能になるといった具合だ。

現在、国や県の行う公共工事では、“情報化施工”に対応した発注が増加してきている。そして、入札では“情報化施工”に対応した提案には加点評価がされるようになってきており、また、“情報化施工”が可能なことをアピールする土木事業者も増えるなど、さらに重要性は増すばかりだ。

“情報化施工”に対応した重機を含め、レンタル商品の受付・出庫・貸出・入庫・請求稼働管理等の、一括して管理を実施する基幹業務を支えるのが、今回、データベースサーバー移行の対象となったレンタルシステムである。

 

 

システム導入の背景

システム検討のきっかけは、Windows Sever 2003が稼働するドメインサーバーが、入れ替えの時期になっていたことにある。さらにWindowsXPのサポート期限の問題でクライアントPCを変えると、全端末ドメイン再参加が必要になるため、クライアントの入替とドメインサーバーの入替は同時に行い、二度手間は省こうと考えたという。

「ドメインサーバーのリプレースのためだけに、サーバーを購入するのはもったいないなと思いました。そこでサーバーを仮想化することで、レンタルシステムを同時に移行できないかと考えたのです」と黒川氏は話す。

既存のレンタルシステムは、8コア/2CPU搭載サーバー上に、市販のソフトウェアをカスタマイズし、稼働中であった。

 

「当時、四国(香川、徳島、愛媛)を網羅する27営業所にあるPC 5~6台からレンタルシステムにアクセスすると、レスポンスがよかったり悪かったりと、性能が安定していませんでした」と黒川氏は説明する。

「稼働中のレンタルシステムはアプリケーションサーバーとデータベースサーバーとに分かれて稼働しているが、請求処理等の計算処理がデータベースサーバー上で処理されており、30近い営業所の処理が重なってもレスポンスに影響がない様に、データベースサーバーの刷新を考えました。そしてドメインサーバーも刷新するので、サブドメインとデータベースサーバーを仮想化する事で、サーバー台数を削減したいと思いました。」と黒川氏。

システム検討にあたってのサーバーの要件は、CPUあたりのコア数が営業所の数より多く、また性能に優れることであった。さらに、稼働するデータベースソフトウェアのライセンス費用も、同時に抑える必要があった。

 


  HP ProLiant DL380p Gen 8 

そこで検討されたサーバーが、HP ProLiant DL380p Gen 8である。

「サーバー搭載可能なコア数を向上させることで性能問題に対応し、さらに仮想化することで、ソフトウェア環境を変更せずに移行することを考えました。そこで候補に挙がったのが、DL380pだったのです。仮想化ソフトウェアとしてHyper-Vを利用することを決めていましたから、マイクロソフトの開発プラットフォームであるHP ProLiantなら安心して提案できるということが検討の要因です」と今回、システムを提案したピコシステム株式会社 第一事業部 営業 福永係長は語る。

 


ピコシステム株式会社
第一事業部 営業 福永係長

讃岐リースとピコシステムとの関係は、約30年前、オフコンベースのレンタルシステムを開発、関連会社を含めた各営業所と本社に数年がかりで導入したことがきっかけだという。2012年夏に始まった今回のプロジェクトにおいても黒川氏は、他社と比較検討した後、以前も仮想サーバー上にExchange・SharePointサーバーを移行するプロジェクトで実績のあったピコシステムに相談することとなった。

両社による検討段階において、「営業所数を上回るコア数のサーバー選定は難しく、提案の実機で実際に本番に近いHyper-V仮想サーバー環境を構築し、実際のソフトウェアを使って性能検証を実施することがいいだろう」(福永氏)という結論となった。そこで、HPパートナーであるピコシステムが、日本HPから検証機を借りる手配を整えた。

本番環境に近いサーバー上で検証

検証作業は2012年12月から開始された。検証に使用したサーバーは、HP ProLiant DL380p Gen 8と HP ProLiant DL580 G7であった。

ピコシステムが検証環境を設定し、ソフトウェアベンダー協力のもと、黒川氏自身がレンタルシステムの同時処理の負荷検証を実施した。

 

最終検討の結果、2013年3月、コストと性能に優れたProLiant DL380p Gen 8を採用することになった。それはProLiant DL580 G7というワンランク上の前世代機の8pサーバーより、新世代機のProLiant DL380p Gen 8が優れていることの証明になった。

最終システム構成は、ProLiant DL380p Gen8上にWindows Server 2012を搭載し、Hyper-V上にレンタルシステムのデータベースサーバーが稼働するゲストOSと、サブのActive Directoryが稼働するゲストOSが稼働する。そして、ProLiant DL360e 上には、Windows Server 2008 R2上にメインのActive Directory、勤怠システムおよび運転の借り上げ車両管理システムを稼働させることになった。

Windows XP移行について

当時使用していたWindows XP搭載PC はセキュリティソフトウェアとの相性が悪く、Internet Exploreがハングアップして動作しなくなる現象が発生していたこともあり、サーバー移行と同時にPCリプレイスも検討することになった。 Windows XPのサービス終了を1年後に控えていたが、ドメインサーバー入替えを行なうとクライアント側の設定も必要となるため、併せて実施した方が効率がいいという考え方の下だ。

今回導入されたPCは、ほとんどがIntel Core i3 を搭載したPCとなり、一部でもう少しハイスペックな性能が必要な業務用にCore i7 を搭載したPCを含めて、HP PC約200台が採用された。

システム導入と効果について

2013年3月にサーバーを発注、4月末から導入が開始された。ピコシステムによるサーバーの構築は6月に完了。XPマイグレーションに必要なドメインサーバーのアップデートが必要だったため、サーバー導入が終了した8月から9月にかけて、全営業所に新PCが導入された。

新サーバー導入については、事前に本番環境に近い検証に時間をかけているため、特に問題もなくスムーズに導入が進み、2013年9月に本番環境に切替え無事稼働した。

稼働後、約2ヶ月が経過した社内での評判を黒川氏に聞いた。

 

「現場からは、反応速度の向上を大きく体感できるほど速くなったと、高い評価をもらっています。当社の基幹システムはWebベースで稼働しています。そのため特に、Web画面表示速度の違いが大きく表れている新システムは喜んでもらっています。」

福永氏とともに導入を支援したピコシステム 第4事業部 井殿 寿代氏は、「黒川さんがいつも現場を大事にされているお気持ちを支援させていただきたいと、常に考えておりますので、現場の皆様に喜んでいただいたと伺い、とてもうれしく感じております」と喜びの声を上げた。



最後に、今後の日本HPへの期待を黒川氏に聞いた。

「HP ProLiantのユーザーとして、4時間対応の保守サービスに入っているため、もし障害が起こっても、その日のうちに修理されるため安心しています。今後も、信頼性の高い製品・サービスを提供していただきたいと思います。

いま興味があるのは、ブレードサーバーです。先日ピコシステムさんの展示会で見せてもらった際に、サーバー台数、電気代や設置場所も削減できるのではと感じました。

 

当社にはITシステムの専門家はいません。私もIT専任ではなく業務部門の責任者として業務システムであるITの運用をしています。ですので、常に進化しているITシステムの最新情報の提供をお願いしたいと考えています。当社の運用を古くから理解していただいているピコシステムさんにも、大きな期待を寄せています。」

顧客満足度を高めながら、より一層地域発展への貢献を目指して事業を推進する讃岐リースは、基幹システムであるレンタルシステムを、HPパートナーであるピコシステムとのパートナーシップにより、システム導入プロジェクトを成功裏に果たした。

HPパートナーにとって、ピコシステムによる、日本HPの検証機活用や、プライベートイベント等を活かしたシステム提案には、参考になるところが多いだろう。ぜひ、これからの年度末商戦に活用して欲しい。

HP Partner News 2013年12月3日号 特集記事]
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