トップマネジメントが語る、2014年事業戦略インタビュー

Partner News新春恒例企画!各事業トップに対しインタビューを実施。昨年を振り返りながら2014年における事業戦略並びに抱負、注力製品などを聞きました。

【インタビュー回答者】

岡 隆史 取締役 副社長執行役員 プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括
吉谷 清 常務執行役員 エンタープライズグループ事業統括 エンタープライズパートナー営業統括

プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括   エンタープライズパートナー営業統括

 

プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括の展開について、
取締役 副社長執行役員 プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括 岡 隆史よりパートナー様へのメッセージです。

 

- 2013年のビジネス概況の総括をお願いします。


取締役 副社長執行役員
プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括
岡 隆史

 

<2013年の振り返り>
2013年のビジネスは、前半と後半で変化の大きな年でした。特に、前年比25%超の急激な「円安」為替に見舞われた前半戦は、売上・コストのバランスに難しい舵取りが求められ、非常に苦労しました。流れが変わったのは春以降、企業向けPC販売がWindows XPリプレイス需要により急速に活性化し勢いを増す中、私ども日本HPのPCビジネスを大きく伸ばす事ができました。結果的にPPS(PC & プリンティング)事業は、通年で二桁成長の実績を残すことができました。これは、厳しい時も良い時も、パートナーの皆様に支えて頂いたおかげです。改めて深く感謝を申し上げます。本当に、ありがとうございました。

製品事業別のトピックスです。
まず、企業向けPCならびにワークステーションは、過去最高の販売台数・金額を記録するなど、年間を通じて好調を維持しました。特に、Windows XPリプレイス需要を想定し、昨年2月から業界に先駆けて移行対策を訴える広告施策や、パートナー様協調による営業展開を集中的に進めた事が有効でした。また、クライアント環境の選択肢としてクライアント仮想化が進んだことで、シンクライアントの大型案件も増加し、その出荷台数は前年比2倍超を記録しました。
** 外部企業による調査結果でも、企業のお客様がWindows XPの移行先として検討するベンダーとしてHPが最上位に選ばれるなど、市場での浸透が進んでいます。

Windows XPからのシステム移行は、ハードウェア切替えだけではなく、お客様のアプリケーション移行・検証作業、さらにはサーバー、ストレージ、ネットワーク環境等との整合が不可欠です。これらの要望に対し、個別のお客様要件を詳細に把握されているパートナー様と協調しながら対応できた事が、私どもの企業PCビジネス成長の大きな原動力であったと捉えています。

一方、個人向けPCビジネスにとっては非常に厳しい年でした。お客様の関心は、既存のPCを買い替える事よりも、新しい製品分野であるタブレットやスマートフォンに向けられ、その結果としてPCの買替サイクルが長期化しています。HPでは、この市場での巻き返しを図る為に、タブレットとしてもPCとしても両方の用途で利用できるハイブリッドPCや、低価格タブレットのラインアップ化に加え、新カテゴリーとしてのAndroidベースPCの投入を進め、多様化するお客様のニーズに応えていきます。

プリンターは、企業/個人向けビジネスともに、市場全体は低調でした。しかし、その中でも日本HPは、インクジェットプリンターが過去最高の出荷台数を記録、さらに大判プリンターと デジタル印刷機Indigo事業の大幅な成長など、いくつかの成果を獲得する事ができました。

また、2013年の大きなトピックスとして、将来の事業成長に向け、ビジネス用Windowsタブレット『HP ElitePad 900』や、世界最速の次世代ビジネスインクジェットプリンター 『HP OfficeJet Pro X』の国内投入で、新市場開拓への準備を開始した事も挙げられます。

- 2014年のビジネス動向の展望と事業戦略をお聞かせください。

<2014年市場動向について>
PCビジネスは、各種調査結果や現在の案件状況から判断すると、Windows XPリプレイス需要により4- 5月頃まで非常に好調に推移すると予測しています。その後は、買換え一巡の反動インパクトも多少は出てくるでしょう。しかし、Windows XP上で稼働するPCは、5月以降もSMB/SOHOを中心に市場全体の約30%が残ると予測しており、これらの買換え需要は続くと考えています。この需要をしっかりと捉えていく事が重要です。また、昨年から多くの企業がWindows ベースのビジネスタブレットの導入に向けた評価/検証をスタートしています。その結果を以て、今年からはいよいよ本格的なタブレットの普及が始まります。PCにタブレットを加えた、“クライアントデバイス市場“全体では、今年も大きな成長の可能性が広がっています。

プリンター市場は、今年は緩やかな成長に転じるものと考えています。特に、ビジネスインクジェットプリンターは、継続的に二桁成長を続ける唯一の製品分野で、HPは次世代プリンター『HP OfficeJet Pro X』で、この市場での大きな事業拡大を図ります。

<パートナー様にとっての、ベスト・プラットフォームベンダーとして>
世界170ケ国以上で事業を展開するグローバル企業であるHPは、先進国から新興国まであらゆるトレンドを調査/分析し、戦略を策定しています。今私たちは、従来のPC市場にはなかった新しい需要が芽生えはじめていると考えています。PCに加え、ハイブリッドPCやシンクライアント、タブレットなど、様々なフォームファクターへのニーズ。Windows、Android、さらにはChrome OSなど、用途に応じたマルチOSの活用。お客様自身が、その場その場での自分のITニーズに最適なデバイスを求めています。私どもHPはこの複雑化する要求に対し、事業のスケールメリットを活かした「マルチOS & マルチプラットフォーム戦略」で応えていきます。

企業向けPCは、「Business Ready PC」というコンセプトの下、超小型デスクトップなどの製品ラインアップの拡張に加え、セキュリティと管理性の強化を中心に「エンタープライズPCとして求められる要件」をさらに追及した製品展開を進めていきます。
また、日本生産をベースにした製品の品質向上、柔軟なカスタマイズ対応、納期の信頼性など、日本独自の差別化ポイントにも磨きをかけていきたいと考えています。

プリンターでは、お客様の利便性とコスト圧力への対応を考慮した、革命的な製品投入を進めていきます。
新製品『HP OfficeJet Pro X』は、70枚/分の高速印刷を、レーザープリンター比1/2以下のランニングコストで実現する、SMB/SOHOやグループワーク向けに最適なプリンターです。また、同時に日本独自の「インク定額パックサービス」も準備し、拡張保守サポートとインクカートリッジ使い放題サービスをパッケージで提供します。これは「手離れ良く、販売単価と利益向上を実現して欲しい」という、パートナー様からのご要望に応え、製品化したものです。
今後は世界のプリンター市場でNo.1シェアを持つHPの強み、スケールを活かし、日本国内でも中堅・大企業向け製品ポートフォリオを拡張していきます。

最後に、新年にあたり、パートナーの皆様にメッセージをお願いします。

「ベストプラットフォームベンダー」を目指すHPビジネスの基本は、パートナー様との協業です。HPの強みは、パートナー様が得意とする様々なソリューションと組み合わせて提案頂けるプラットフォームを業界で最も広範囲な製品においてカバーしている事です。
今後もパートナーの皆様に、またお客様に、喜ばれて選ばれる最高のベンダーを目指して全力で取り組んでまいります。「なぜ、HP製品であるべきか?」という要素、メッセージを常に市場で発信して頂ける製品、各種サービス、プログラムを提供してまいります。

2014年前半戦、Windows XPリプレイス需要により、過去に例の無い大きなPC需要の波が来るでしょう。まずはこれを皆様と一緒にしっかり取り込んでいくために、HPのグローバルのスケールメリットを最大限に活かし、パートナー様からご要望いただいた製品、デマンドを確実に供給していく体制を整備します。まずはぜひ私どもにご相談下さい。 また、同時にタブレットやシンクライアントなどの新規需要をとらえ、将来のビジネスを一緒に作っていきたいと思っております。

また、プリンタービジネスは、今後の急成長が見込まれるビジネスインクジェット分野を、戦略製品『HP Office Jet Pro X』で、パートナー様と新規ビジネスとして一気に獲得していきたいと考えています。

今年もHPビジネスへの皆様のご支援、ご指導を、どうか宜しくお願い申し上げます。

HP Partner News 2014年1月14日号 特集記事]
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