Moonshot新カートリッジ登場で広がる用途
~Webソリューションから快適なリモートデスクトップ環境まで~

  日本HP本社ロビーにも、Moonshotの巨大バナーが登場!
  日本HP本社ロビーにも、
Moonshotの巨大バナーが登場!

2014年1月9日、日本HPは新年恒例となるサーバー戦略発表会において、Software Defined Server 『HP Moonshot System』にさらに新たな価値を提案する「HP ProLiant m700 サーバーカートリッジ」(以下 m700)「 HP ProLiant m300サーバーカートリッジ」(以下m300)の2機種を発表した。
m700は、仮想化デスクトップのパフォーマンス不足を解消するリモートデスクトップ向けソリューション、m300は、コンテンツ配信や動的処理の多いWebサーバなどにも最適なソリューションだ。今回の特集では、2014年の幕開けを飾るにふさわしいHP Moonshot Systemファミリー新2機種の魅力に迫る。


HPサーバー製品統括本部 ハイパースケールサーバー製品部 ビジネスディベロップメントマネージャー 阿部 敬則氏  
HPサーバー製品統括本部
ハイパースケールサーバー製品部
ビジネスディベロップメントマネージャー
阿部 敬則氏
 

今、ITは大きな変革期に入っている。それは、ITメガトレンドである「モバイル」「ソーシャル」「クラウド」「ビッグデータ」の相互作用によりもたらされる、数十年に一度の大きな変化である。HPは、この4つのメガトレンドに対応するために必要となるITの姿を総称して、「New Style of IT」と呼ぶ。このNew Style of ITに対応するために開発されたサーバーが、Software Defined Server 『HP Moonshot System』(以下、Moonshot) だ。第1弾の登場から約1年、第2弾となる製品群が登場し、その活用法も見えてきた。そこで、新製品の魅力と特徴を、日本HPでMoonshotを担当する、HPサーバー製品統括本部ハイパースケールサーバー製品部 ビジネスディベロップメントマネージャーの阿部 敬則氏に話を聞いた。

- 先日のMoonshotに新たに加わった2機種の発表から、パートナー様より問合せが急増しているそうですね?

はい、おかげさまで予想以上に多く、そして具体的な引き合いをいただいております。新機種を紹介させていただいた皆様から、「これで、Moonshotの“Software Defined Server”という意味がわかったよ」という、たくさんのお言葉をいただいています。

Moonshotは、ターゲットとするアプリケーション(ワークロードや処理)に最適なスペックを提供するのと同時に、異次元の省スペース・省電力を実現するサーバーという新しいコンセプトの製品です。そのため、このコンセプトをご理解いただくにはすこし時間が必要でした。今回発表した2機種を使用用途とあわせてご紹介することで、パートナー様が提案されるイメージが想起いただけるようになったのだと思います。

- では、まず、「HP ProLiant m700」を紹介してください。

  HP ProLiant m700

m700は、CPUコア4基、GPUコア128基を持つAMD社のサーバー向け省電力APU (Accelerated Processing Unit/AMD社が提供するCPUとGPUの機能を統合したプロセッサー)「AMD Opteron X2150」を搭載し、1つのカートリッジに独立した4ノードを実装したサーバーカートリッジです。

m700は、Microsoft Windows 7などのクライアントOSをサポートすることにより、仮想化しないリモートデスクトップ環境に最適な製品だと考えています。

- 仮想化しないリモートデスクトップ環境に最適とはどういう意味でしょうか?

まず、クライアント仮想化の接続方式で多く選ばれているVDIの現状について説明させてください。

VDIは、ネットワークさえあればいつでもどこからでも社内デスクトップ環境にアクセスできる便利さを持ちつつ、サーバー上でのみデータ管理をすることで、端末紛失時のデータ漏えいリスクを解消したり、管理工数を削減するといった多くの利点があります。そのため、近年急速に普及しているソリューションとなっています。

 
クリックで拡大


しかし一方で、VDIには多くの課題が指摘されています。例えば、社員が出社時に一斉にクライアントに電源を入れログインするために、なかなか起動が終了しない性能問題、通称「朝9時問題」があります。これは、仮想PCに割り当てられているCPUやメモリがスタンドアロンPCに比較すると貧弱であり、ストレージといった物理リソースを共有して利用するために発生するものです。この問題は、重いPDFファイルやPowerPoint ファイルなどをスクロールしたり、社内トレーニング用動画を再生したり、経理部門などで多用されるExcelを使った大きなグラフ生成などの作業がスムーズに行えないといったことも、同時に引き起こしています。さらに、Windows OSの便利な機能である、Outlookのメール検索などにも利用されているWindows Search や、Aeroをはじめとした視覚効果の停止が推奨されていることがほとんどです。

もちろん、限定されたアプリケーションを使用して、定型業務を行うようなタスクワーカーであれば、VDIソリューションで十分です。しかし、業務の生産性を向上しなくてはならないオフィスワーカーにとっては、現状では職務の遂行上大きな課題に直面するでしょう。特にこれから導入を検討し、今後3年~5年の使用期間を考えた場合、オフィスワーカーにとっても現状のVDIでは性能面で不安が残ると言えます。

- 現状のVDIの不安を解消できるのがm700ということなのでしょうか?

m700で提案したいのは、ハードウェアリソースを「共有」する仮想化技術を使用せず、ハードウェアを「占有」 するHDI (Hosted Desktop Infrastructure) というリモートデスクトップソリューションです。HDIは、VDIと同様にPCリソースをリモートで提供する一方、1人のユーザーが、物理リソース、OS、アプリケーションまでを完全に占有でき、さらに、グラフィックスカードやSSD を搭載するソリューションです。これによって、重いPDFファイルやPowerPoint ファイルなどをスクロールしたり、動画などのマルチメディアファイルをスムーズに表示することが可能となり、さらに、使用が制限されていた各種OSの便利な機能を十分に活用することができ、VDIが直面している性能問題を解決します。

 
クリックで拡大
 
 
クリックで拡大

さらにHDIは、VDIに欠かせない仮想化ソフトウェアや、SANなどの共有ストレージを導入・運用する必要がありませんので、提案、導入、運用までが非常にシンプルになります。

このHDIソリューションのプラットフォームとして、Windows 7、及び今後の予定としてWindows 8をサポートするm700を採用することで、大きな導入効果が得られます。 m700は、4.3Uの筐体「HP Moonshot 1500シャーシ」に、45枚のサーバーカートリッジを収容可能ですから、1つのシャーシに180ノード、つまり、180人分のPCを搭載可能となります。性能も、一般的なVDI環境とMoonshotを利用したHDI環境を比較した、こちらの表をご覧いただけるとわかるように、PC 耐用期間である5年間に渡り安心できるものとなっています。HDI導入の効果を900クライアントでVDIと比較した場合、インフラコスト31%、仮想化構築時間100%という大きな削減効果を出すことができます。

クライアント仮想化案件をお持ちのパートナー様には、ぜひご提案の検討をお願いしたいソリューションです。

- 非常に興味深いソリューションですね。続いて、「HP ProLiant m300」を紹介してください。

  HP ProLiant m300

m300は、最新のサーバー向けインテル Atom C2750を搭載した、Moonshotの処理性能を大幅に強化した新カートリッジです。コア数とメモリを4倍、クロックを120%アップすることで基本スペックを向上させ、さらにチップアーキテクチャーが刷新されたことにより、前世代チップと比べ、Webサーバー性能比で最大7倍高速化したインテルの最新SoCを搭載しています。そのため、Webサーバー用途以外にも、コンテンツ配信やビッグデータのオンライン分析などの処理性能が求められる領域にも、利用可能と考えています。


クリックで拡大
 
 

大幅に処理性能が向上したことにより、1ソケット対応のXeon E3搭載の1Uラックマウント型サーバーと比べても、Webサーバー性能比において、同じ台数で同等の性能を得られるようになりました。そのため、同等性能を実現する場合、1ラックに1Uサーバー40台を搭載した場合と、1ラックに1シャーシ40カートリッジを搭載した場合の比較において、HP Moonshotはスペースを88%、電力を68%削減し、総コストでは5年間で約79%を削減することが可能になります。これはサーバー台数の増加、初期コスト及び電力、データーセンターコストにお困りのお客様には非常に大きなメリットになると考えています。

- 第1弾として発表されたインテル Atom S1260搭載のHP ProLiant Moonshot Server カートリッジは、どうなるのでしょうか?

引き続き販売を継続いたします。この製品は、静的Webサービスや占有ホスティングなど、軽負荷Webサーバー向けに最適なカートリッジです。用途によって、m300と使い分けることをおすすめします。

例えば、Moonshotカートリッジの活用例として、ホスティング事業者での導入事例の多いパラレルス社のParallels Containers と、昨今Apacheと並んでWebサーバーアプリケーションとして人気の高いNGiNX (エンジンエックス) の導入ガイドを公開していますので、ぜひ活用してください。

- 次に、販売施策について、教えてください。

今後は、小規模構成で15カートリッジ単位で販売可能なパッケージ形態を導入し、スモールスタートや評価・検証等の導入用に、パートナー様にご提案いただきやすいモデルを整えたいと考えています(2014年上半期予定)。

日本HP大島本社には、今回発表したMoonshotだけでなく、SLシリーズなどスケールアウトに特化した製品の検証施設『Hyperscale Lab』を開設しています。お客様・パートナー様が所持されるソフトウェアや、使用予定のアプリケーションを実環境で、他のHPサーバーやネットワークと一緒に検証可能です。Moonshot専任のエキスパートチームが支援いたしますので、ぜひご活用いただきたいと思います。

さらに、昨年8月より開始した『Moonshotはじめてセミナー』では、製品コンセプト“Software Defined Server”をご紹介するとともに、実機に触っていただき、革新的なサーバープラットフォームであるMoonshotを体感いただています。1月からは新機種の紹介・適用分野も追加して、活用シーンをイメージしていただきやすい内容となっていますので、ぜひこのセミナーにお客様をお連れいただき、商談を進めていただければ幸いです。

- 最後に、パートナーにメッセージをお願いします。

今後もMoonshotは、様々な用途に特化した専用カートリッジを段階的にリリースし、適用領域をさらに拡大してまいります。さらに、話題のクラウド構築用ソフトウェアOpenStack に対応したHP Cloud OS for Moonshotのリリースも近々予定されています。HPはNew Style of ITを実現する基幹製品の一つとして、今後もMoonshotをより強化していきます。

私は、“Software Defined Server”という新しいコンセプトを持つMoonshotに大きな魅力と可能性を感じ、Moonshotでお客様の新しいビジネス、新しいITに貢献していきたい、という思いから、日本でのビジネスを推進しています。パートナー様と一緒に、Moonshotを活用した皆様のビジネス拡大に貢献したいと、心より思っております。

何かご要望等ございましたら、ぜひご連絡をお願いいたします。全力で支援させていただきますので、これからもMoonshotをよろしくお願いいたします!

さらに強力になったMoonshotは、より広い範囲、より明確な利用用途を提案し、これからの時代のユーザーのITを支え、TCOの削減とビジネス競争力に貢献するIT環境を提供することとなるだろう。HPパートナーにとって、新しいIT環境を提案できるとともに、ビジネス拡大の大きなチャンスとなるはずだ。

HP Moonshot System 製品情報

HP Partner News 2014年2月12日号 特集記事]
本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり、
閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。