企業として生き残るために、バックアップ導入すべし!!HPはBURA推し!!

Windows Server 2003の延長サポート終了が2015年7月15日(日本時間)に迫ってきた。だが多くの企業では、まだまだWindows Server 2003が現役で稼働しているのが現状だ。サーバー移行は、クライアントPC移行に比べて、検討から移行の実施に長い時間を要する。そのため、ユーザーに今から移行を勧めても早すぎることはない。本特集では、Windows Server 2003移行にあわせて、ぜひ検討したいバックアップ/リカバリ/アーカイブ(BURA)について紹介する。


Windows Server 2003 移行を検討する際に重要なことは、事前に既存のシステムの調査を行うことだけでなく、移行後の運用方法も含めて実施することである。特に大切なことは、企業の命ともいうべきデータを消失せずに移行し、移行後もデータをいかにして保護していくかを検討することだ。本特集では、日本HPで、ストレージ製品を担当する志渡 みず絵氏(ストレージ事業本部 製品マーケティング部)に、そのキーポイントを聞いた。

- データ保護の観点から、Windows Server 2003 の移行を検討するときの注意点を教えてください。

まず、データ保護の重要性を再認識することからはじめることが大切です。それから、システム移行前と、システム移行後の2つの視点で検討する必要があります。

- では、まず、データ保護の重要性について詳しく教えてください。

わんすくん
 
わんすくん  
 

ハードウェアは修理したり、購入し直すことで復旧できます。OS等のソフトウェアは再インストールすれば元に戻ります。しかし、データは壊れたり、消失してしまったら元には戻せないということを認識してください。

データを消失する理由は色々とありますが、当社の調査では、1位のハードウェアの故障に続いて多いのが、人的なミス(ヒューマンエラー) となっています。

さらに、地震や台風などの天災によってデータを消失する可能性も考えられます。特に日本ではこの20年を考えても、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災による被害も記憶に新しいところです。システム移行時にデータ資産を確実に元に戻すための運用も同時に検討することが大切だと認識いただくべきと考えています。

 
そもそも、データが無くなることなんてある?
データ消失原因内訳
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阪神・淡路大震災時における、ある調査では、「全焼のため、売掛集計、買掛集計、顧客管理、工事仕掛等が不明」「受発注データや得意先の連絡先や販売価格などのデータが消失し、仕入れ先や顧客からデータを得るのに労力を強いられた」「本社と営業所間を専用回線で結んでいたが、回線の復旧に10日間かかり、損害の発生がない営業所の業務にまで支障が生じた」など、ビル倒壊・損壊・火災などの影響で、データを全消失したり、建物への立ち入りができなかったため業務が停止したり、代替機の手配が必要となり復旧に時間がかかった等のケースが報告されています。まして、年々ITシステムとビジネスの融合が進み、データが増大している現在では、さらに大きな被害が想定されます。

- 企業経営という視点からは、いかがでしょうか?

 
再確認!バックアップの重要性
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データ消失が招く企業経営への影響として、ここに怖い調査結果があります。テキサス大学の調査によると、大規模なデータ消失や長時間のシステムダウンを引き起こした企業のうち、94%が再起不能、あるいは2年以内に破綻しているという結果が出ています。つまりデータを消失して生き残れる企業はわずか6%ということになります。

- データの保護は、企業の存亡に関わる最重要課題なのですね。

その通りです。ついつい後回しになってしまうデータ保護対策ですが、万が一の事態でデータを救えなかったことが、その後の企業活動に大きく影響するのです。Windows Server 2003移行時には、同時にデータ保護に関しても見直しをしていただき、お客様のデータが確実に保護できるシステムの検討をお願いしたいです。

- 続いて、システム移行前についての注意点を紹介してください。

まず、必ずシステム移行前にバックアップを取っていただくということです。ソフトウェアでデータを新しいサーバーに移行できるから大丈夫と安心するのは危険です。また、移行前に取得したバックアップから、一度データを戻して、本当にデータが正常に戻せるのかを確認してください。

作業中に思わぬミスをすることもあるため、事前にバックアップとリカバリを十分に検証し、完全に安心できる状態で作業を開始することが重要です。Windows Server 2013への移行時にはバックアップ製品を提案に含め、移行前にバックアップ取得用として使用し、移行後はシステムバックアップとして継続して使用することを、HPではご提案しています。

- システム移行後はいかがでしょうか?

システム移行後は、限られた時間内に確実にバックアップが完了するよう設計します。そのためには、データへアクセスする頻度、データの重要性、データ保持しなければいけない期間を考えバックアップ、アーカイブの運用を行う必要があります。

具体的には、アクセス頻度の少なくなったデータや重要度の低いデータをいつまでもオンライストレージ側に保持しておくと、容量がひっ迫し、増設をしなければならず、コストがかさみます。また不要なデータまでバックアップを取ることになり、時間内にバックアップが完了しない等の問題も発生することが考えられます。

 
増加するデータを支えるのは
バックアップ/アーカイブ
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HPの分析では、常時アクセスするデータは全体の10% 程度で、バックアップすべきデータは20%、そして、アーカイブ(長期保管)が必要なデータは70%程度となっています。それぞれの用途に合わせて最適なバックアップ/リカバリ向け製品、アーカイブ(長期保管)向け製品での運用をお勧めしています。このソリューションをバックアップ(Backup)、リカバリ(Recovery)、アーカイブ(Archiving) の頭文字を取って、BURAと呼んでいます。

ここで出てきたアーカイブについてですが、例えば過去の売り上げデータ・人事データ・法令上長期保存が必要となるデータ等、参照することはないが、記録として長期間保持しなければいけないデータがあります。このようなデータは、バックアップの後に行うアーカイブ(長期保管)へ移行する必要があります。

- システム提案にあたっての考え方をご紹介ください。

 
効率的なデータ保護ソリューション
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レッスン1:リカバリーのことを考える
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災害時のことを考えて遠隔地にデータを退避
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1ヵ月分~数ヶ月以内に作成された重要なデータはディスクバックアップにてバックアップを取得し、数か月から5年以上データの保存が必要なデータは、テープバックアップにデータを保存してアーカイブ(長期保管)することを前提に考えます。

たまに、オンラインストレージのスナップショットを何世代か取っているのでバックアップは不要と言われるお客様がいますが、これは完全なバックアップではないため、データ消失の危険があります。例えば、「OSのファームウェアを上げてファイルが壊れてしまったことに気付かずにスナップショットを取っており、元に戻せなかった」、「人的ミスでスナップショットを削除してしまいデータを復旧できなかった」等、いくつかデータ消失の事例があります。ディスクバックアップにて数か月分のバックアップを保持しておけば、過去に遡ってデータの復旧ができるのです。

よくパートナー様からご質問をいただきく、「ディスクバックアップとテープバックアップの提案をどのように分けるか?」については、万が一の場合に、どれくらい時間でデータを復旧しなければならないかという視点で考えてください。

さきほど紹介した調査では、災害が発生すると、現地にいくことができなかったため、遠隔地にあるバックアップ機器から、遠隔地のサーバーにデータを復旧することが必要となった事例がいくつも紹介されています。このような場合、ディスクバックアップでは、遠隔でデータ復旧作業を実施できるため、すぐに復旧を求められるシステムにはディスクバックアップが有効です。

一方、テープバックアップでは、テープをまず倉庫などの保管場所から取り出し、それからバックアップがあるサイトへ移送し、その後データ復旧という手順を取らなければなりません。そのため、比較的時間をかけて復旧する余裕がある場合は、テープバックアップを検討するということになります。

- では、提案すべき具体的なソリューションはどうなりますか?

HPでは、バックアップからアーカイブまで対応する製品ラインアップを揃えていますので、お客様に合ったバックアップ、アーカイブソリューションをご提供可能です。

 
効率的なデータ保護ソリューション
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わんすのワンポイントレッスン
重複排除の仕組みについて
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バックアップとしてお勧めしている製品が、HP StoreOnce Backup System(以下StoreOnce)です。StoreOnceは、何台ものサーバーのバックアップを並列して実行できるので、バックアップ時間を大幅に短縮できます。最近は仮想化しているシステムも多く、仮想サーバーがどんどん増え、その分バックアップ容量も増加していきますので、重複するデータをバックアップせずに、必要なデータだけをバックアップして、容量を削減できる機能もついています。

HPの重複排除機能は他のベンダーにないユニークな方式を取っています。通常データの重複排除はバックアップ装置で実施しますので、サーバーからは膨大なデータがバックアップ装置側に送信されてきます。送信されるデータが大きいとネットワーク回線も専用線を用意する必要が生じたり、また速度が遅くなってしまう可能性があります。

そこでHPは「それなら、バックアップ装置にデータが送られてくる前にデータの重複排除をして、小さくしてからバックアップ装置に送信すればいいんだ!」と考えました。

ソース側のサーバーで既にデータが重複排除されているので、バックアップ装置に送信するデータは小さくなっており、ネットワークを効率的に活用でき、かつバックアップスピードを向上することができるようになりました。これを実現するのがHP StoreOnce Catalyst(カタリスト)という付属しているソフトウェアですのでぜひ活用してください。

また、この重複排除を活用すると、災害対策もコストを抑えて実現できるんです。例えば、重複排除して小さくなったデータなら、低帯域のWAN(一般家庭でも利用される光回線)を経由して、東京から大阪にあるStoreOnceへデータコピーすることで、低コストで災害対策を実現できます。営業拠点が点在する企業は、大企業だけでなく、中堅・中小企業でも多くあります。それらの企業では、各営業拠点にあるデータを災害対策としてバックアップを取る必要があります。しかし、そのために高価な回線の契約は費用対効果が合わず、対策ができていないといお客様もいらっしゃいましたので、この機会にぜひご提案ください。

 
HP BURA ソリューションポートフォリオ
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小規模環境向け拠点サーバーの
バックアップや長期保管に最適
HPテープドライブ製品
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続いて、アーカイブ(長期保管)についてですが、データへのアクセスはほとんどないが、数ヶ月~5年以上保存が必要なデータは、ディスクバックアップ上に保存しておくのではなく、テープバックアップに保存して、データを長期保管します。なぜここで「テープへ」なのかというと、テープはディスクと違い、データを保存したら通電しておく必要がなく、電気代がかからないという点で長期保管において優れているからです。また、LTO6テープでデータを圧縮して保存した場合、1巻に6TBも保存できるのでGB単価あたり3円で保存ができます。これにより、コストを抑えて増え続けるデータを保存することができ、さらにテープは可搬性に優れているので、遠隔地の倉庫にテープを保管して災害対策することもできて一石二鳥です。

テープへバックアップというとバックアップスピードを気にされるパートナー様もいらっしゃるかもしれませんが、第6世代LTOドライブ「HP StoreEver Ultrium6250」は、圧縮時で1時間あたり最大 1.44TBもの容量をバックアップできます。さらに、暗号化や改ざん防止に対応していますので、コンプライアンスの観点から、安心してデータを保管していただけます。テープ製品は、データを低コストで安全にアーカイブすることができる、極めてリーズナブルなソリューションです。

HPのイチオシテープ製品HP StoreEverファミリーは、LTO単体テープドライブから、バックアップを自動化するテープライブラリまで、幅広いラインアップを揃えておりますので、お客様のバックアップ容量に合わせて選択いただけるのも、HPバックアップ製品を提案いただくメリットです。

- 最後に、HPパートナー様にメッセージをお願いします。

データに関しては、ベンダーのサポート、地震保険、火災保険に入っていても、消失してしまったら復旧できません。データを消失してしまったときのことを考えて、バックアップを取っておき、元の状態に戻すことができるシステムを構築する必要があります。

システム移行のタイミングは、データ保護の運用を見直すいいタイミングです。ぜひ、パートナー様には、Windows Server 2003 移行のタイミングに合わせて、お客様にバックアップの重要性についてご説明いただき、バックアップ、リカバリ、アーカイブの視点から、HP BURAソリューションのご提案をお願いいたします。

HP Partner Portal上に新しくオープンしたBURAページ に、提案資料を掲載していますのでご活用ください。

システム提案をすることは、提案先のお客様の経営に関わる、重要な責任をお持ちになることだと私は考えています。万が一の際にも経営存続できる状態への提案を拒まれるお客様はいないと思っています。バックアップ提案は、お客様・パートナー様双方のお役に立つことに間違いありませんので、ぜひご提案をお願い致します。

ありがとうございました。

HP Partner News 2014年5月13日号 特集記事]
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