サーバーを再定義しよう!!ProLiant Gen9 登場

サーバー市場をリードする日本HPが、2014年10月2日、ザ・プリンスパークタワー東京において、HP ProLiantサーバー25周年記念「New HP ProLiant Live 2014」 ~新世代サーバーが切り拓くCompute時代~ と題した、新世代『HP ProLiant Gen9』 の発表イベントを開催した。
Gen9の特長は、Gen8の「自働サーバー」としての特長を継承しつつ、「データセンターのコスト効率の改善」「サービス導入のスピードアップ」「ワークロードに応じた性能の最大化」を図る新技術を実装した点。
本特集では、このイベントに潜入し、HPが「Compute Era」(Compute時代)と呼ぶ新しい時代に即した、サーバー戦略と新製品情報をいち早く、パートナーにレポートしたい。


イベント会場に入ると、新世代HP ProLiant Gen9(以下、Gen9) 実機を体感できる展示コーナー「新世代HP ProLiant サーバー エクスペリエンスブース」がある。すでに講演開始前の時間帯から、多くの参加者が実機を囲み、日本HPの説明員に熱心に質問を繰り返している。会場に入ると、HPが主張するクラウド、ビッグデータ、モバイル、セキュリティという、新たなITのメガトレンド「New Style of IT」をイメージする会場のレイアウト。まさに、新時代をリードする製品・サービスの幕開けにぴったりな会場だ。

   

新世代サーバーが切り拓くCompute時代 ~Leading in the compute era~

 
 
 

まず登壇した、HPサーバー事業統括本部長 手島 主税氏が、25周年を迎えたHP ProLiantに新たな歴史を刻むGen 9への期待を語るとともに、このイベントのために急遽来日した、ヒューレット・パッカード社Vice President 兼General Manager ピーターシュレイディ氏を紹介する。

シュレイディ氏は、「”New Style of IT”というITのメガトレンドが、世界にさまざまな変化をもたらしている」と語り、「2020年までに、30兆のデバイス、40京ギガバイトのデータ、1000万のモバイルアプリケーションという拡大する需要に対応するために、サーバーのイノベーションが加速する」と未来を見据える。

これは、「以前のような限られたプレイヤーだけが、それぞれのデバイスとして単一のワークロードだけを提供していればよかった時代から、多様化した、そしてさらに加速化するワークロードを提供する必要のある時代、「Compute Era」(Compute時代)に入ったからだ」と主張する。 この新しいCompute 時代には、「『企業にとって新たな、そして必要不可欠なワークロードに基づいた』サーバーが求められているのだ」とも、シュレイディ氏は言う。

 サーバーを再定義しよう

HPは、まず必要となる4つの大きなワークロードを定義し、それに基づく、共通の標準化されたアーキテクチャーで、Compute戦略を進めるという。

 


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  • 汎用ビジネスアプリケーション: TCOの効率化向上に向けた技術
  • ミッションクリティカル環境: 事業継続のための信頼性、拡張性
  • ビッグデータ、HPC、Web: スケールアウトのための高密度実装技術
  • 仮想化/クラウド環境: ITサービスのための統合型ソリューション

これらのワークロードに最適化されたテクノロジーイノベーションが、Gen9を含むHPサーバーにもたらされるということなのだ。
再び、登壇した手島氏が、「サーバーを再定義しよう」と高らかに宣言し、いよいよ、Gen9の発表となった。

今回発表のGen9シリーズの第1弾は、ブレード型の「BL460c Gen9」、ラックマウント型の「DL160 Gen9」、「DL180 Gen9」、「DL360 Gen9」、「DL380 Gen9」、タワー型の「ML350 Gen9」、さらに「HP Apollo 6000 System」向けの「XL230a Gen9」だ。

DL160/DL180/DL360/DL380 Gen9は、最大18コアまたは12コアのXeon E5-2600v3を2基搭載。価格は、DL160 Gen9が29万円(税別)から。

BL460c Gen9は、仮想化・クラウド環境ワークロードに最適化され、柔軟なリソースプール形成基盤として利用でき、価格は48万1000円(同)から。

ML350 Gen9は、高負荷ワークロードに最適な5U/2Wayタワーサーバーで、ストレージ、メモリ、I/Oすべてで優れた拡張性を備える。最大18コアのXeon E5-2600v3×2基、最大144TBのHDDを搭載可能。大容量の画像データ処理などに最適なストレージサーバーとしても利用できる。価格は34万円(同)から。


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XL230a Gen9は「HP Apollo 6000 System」用モジュラー型サーバートレイ。ラック型の2倍の高密度を実現。最大16コアのXeon E5-2600v3×2基、最大512GB DDR4メモリを搭載可能。価格は46万7000円(同)から。XL730f Gen9は、常温水冷スパコン向け基盤として利用可能なHP Apollo 8000用サーバー。

手島氏は、新しいイノベーションをもたらすGen9世代のサーバーのラインアップを、今後数カ月かけて市場に投入していくことを力強く宣言した。

次世代データセンターの新基準 インテル® Xeon® プロセッサー E5 ファミリー

続いて登壇したインテル株式会社 取締役副社長 宗像義恵氏は、HPとのグローバルにおける緊密なアライアンス体制を説明するともに、今回、Gen9に搭載された次世代データセンターの新基準 インテル® Xeon® プロセッサー E5 v3製品ファミリーを紹介。アーキテクチャーを刷新し、22nm微細化プロセスで量産されるインテル® Xeon® E5 v3製品ファミリーは、 CPUあたり最大18コア/36スレッド、最大2133 MHzという、より高速でありながら、消費電力を低減したDDR4メモリーサポート。仮想化、セキュリティなどの機能を強化した最新のプロセッサーだ。Gen9 の心臓部を支えるコアテクノロジーの1つして進化を遂げた。

徹底解説! HP ProLiant テクノロジーライブ

 最適なワークロードに、最適なコンピュートを、より迅速に導入

 

そして、いよいよ、Gen 9の実機を使っての新テクノロジーの紹介だ。日本HPシニアソリューションアーキテクト 辻 寛之氏が登場した。

まず辻氏は、主要ワークロードに合わせて再定義されたポートフォリオに基づき、今回発表した製品群を紹介する。

HP ProLiant Gen9 は、自働サーバーGen8 で導入したライフサイクル全体でのサーバー管理効率化をさらに強化し、さらに、新たな技術革新をはかったという。ポイントは3つだ。

1つは、さらなるTCO削減に向けて、電源モジュールの小型化、さらなる電源効率の追求、これまで最高35℃まで対応を40℃?45℃での稼働をサポートすることによる消費電力低減(ASHRAE A3, A4準拠:注)などを実現し、システムの構成から無駄を省くことで、より低い必要コスト(TCO)で3倍のコンピュート容量を得られるとしている。


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注: ASHRAE (American Society of Heating, Refrigerating and Air-Conditioning Engineers、米国暖房冷凍空調学会)が定めるデータセンターの消費電力低減のために、データセンターの推奨温湿度条件のこと。IT機器が問題なく動作する温度と湿度の範囲を定めている。

2つめは、迅速なサービスを開始するために、高速なシステム、セキュアなブート、高機能でわかりやすい設定を実行できるUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)に対応。サーバー設定を簡素化、管理サーバーいらずで、iLO同士が互いに通信し合って、グループ統合管理を実現するiLO Federationの提供。採用が進む業界標準RESTful APIを利用した標準管理手法を、HPやインテルなどの業界をリードする企業が推進するRedfishをサポートし、管理の連携に容易にした。そして、VMware環境のデプロイを3倍高速化行うなどの強化が図られ、サーバー、ストレージ、ネットワークの管理を1つに統合するHP OneViewは、インフラ全体を統合管理できるツールへと進化した。さらに、注目のクラウドソフトウェアOpenStackや、Microsoft, Red Hat, VMWareが提供する管理ツールとの連携を前提に開発されたオープン、標準にこだわっているのも大きな特長だ。これらの機能・ツールによりHPでは66倍速いサービスを提供できると顧客事例から誇っている。

3つめは、より広帯域で低レイテンシーを実現するネットワークアダプタを強化、12Gb SAS対応し、さらなるデータ処理性能を向上させ、高速デバイスの導入を後押しするNew Style of IOアクセラレータ、DDR4対応メモリと、不揮発性メモリの採用などにより、ローカルストレージに再注力し、性能の最適化をはかった。

その中でも注目は、次の2つのテクノロジーだ。
HP Smartキャッシュは、SSDをHDDキャッシュとして利用でき、費用対効果のストレージ高速化ソリューション。HP SSD Smart Pathは、RAID処理が必要ないI/OはRAIDエンジンをパススルーし、ボトルネックを解消する。これらは、Smartアレイコントローラのファームウェアの機能として実現している。

 


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これらの3つの特長を備えたHP ProLiant Gen 9の各モデルの特長を、軽妙な語り口で、実機を用いたライブデモンストレーションを交えて、新製品の特長をもれなくプレゼンテーションを続けた。

会場では参加者も、ステージに映し出される新しいアーキテクチャーに釘付けとなった。特に効果的なデモンストレーションを見ることが、具体的な導入シーンを想起させる。

続いて、HPパートナーに限定されたセッションでは、パートナー支援施策が発表された。

セッションではまずはじめに、常務執行役員エンタープライズパートナー営業統括 吉谷 清氏が挨拶。HPの業績はパートナーがけん引していると感謝の意を表し、サーバービジネスにおいても、堅調にパートナービジネスが推移していると説明。これらのモメンタムを、New Style of ITに向けたHPのイノベーション、HPのパートナー施策によって、IBM x86サーバービジネス売却や、Windows Server 2003サポート終了、今後の大規模なx86サーバーのリフレッシュなどのビッグチャンスをパートナーと勝ち取ると宣言した。

続いて支援策だ。Gen9発表に際して、HPのサーバービジネスをパートナーにより加速されることを目的として用意した施策を発表するのだが、ここはパートナーがこれからのGen9販売において、よりわかりやすく販売トークを理解してもらうためにと、寸劇形式がとられた。

Windows Server 2003が稼働するサーバーを10台ほど抱えた中堅広告代理店とHPの販売パートナーの営業のやり取りとなっている。シナリオはWindows Server 2003サポート終了にあたり、移行の必要性、移行によりもたらされるメリット、どのようにして移行するかを仮想化やクラウドなどを選択肢に織り込みながら、Gen9発表に合わせて開始したキャンペーン「のりかえ割next」や、OSサポートのための低価格なCarePackなどの紹介を盛り込んで進んでいく。

最後は解説者の説明で、9月2日のPartner News特集でも紹介し、好評だった「Windows Serverマイグレーションパートナー」の第二次募集開始を案内。一次募集同様、HPが推進するGen9プロモーションに合わせ、様々な媒体でのWindows Serverマイグレーションパートナーの告知、Gen9の無償貸出、チラシ作成支援、トレーニングなどの支援策もある。前回申し込み機会を逃してしまったパートナーは是非検討いただきたい。

サーバーを再定義するというアグレッシブな問いかけのもとで、HPが発表したGen9。
多様化するワークロードに対して、最適なCompute基盤を提供する豊富なラインアップと、業務効率の向上を実現する業界最先端のテクノロジーを備えた、まさに次世代にふさわしいサーバーである。さらに今回の発表では、25周年を迎えたHP ProLiantの新世代Gen9の発表だけにとどまらず、今後数十年に渡る新しいビジョンが示されたことが、重要なメッセージでもあったであろう。

これから大阪でも開催される「New HP ProLiant Live 2014」、まだ申し込みは間に合う。ぜひ、実機を目にして、新しいCompute時代をリードするGen 9の鼓動を感じてほしい。

パートナー様向け 新世代 HP ProLiant サーバー ご説明会 ~新世代サーバーが切り拓く Compute時代~

HP Partner News 2014年10月7日号 特集記事]
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