中堅中小企業向けに待望のエントリータワーサーバー登場

 

Windows Server 2012

2014年のx86サーバー市場において、日本HPが大きな成長を遂げた原動力となったのは、HP ProLiant Gen9であることはいうまでもない。本特集では、日本HPでラックおよびタワーサーバーのビジネス開発を担当するHPサーバー事業統括 マーケティング本部 前田裕貴氏に、発表後半年が経過したHP ProLiant Gen9のビジネス状況を聞く。また、4月号でも特集(待ったなし!Windows Server® 2003移行の波は最後に来る!!)した、間もなく迎えるWindows Server® 2003のサポート終了に合わせて、サーバー需要が高まるSMB市場に向け、2015年4月23日に新たに発表したエントリータワーサーバーについても、詳しく話を聞く。

- 昨年10月にHP ProLiant サーバーGen9 を発表してから、約半年が経過しました。まず、その後の状況をご紹介ください。


HPサーバー事業統括
マーケティング本部
前田 裕貴氏

 

私たちは、「サーバーを再定義しよう」というビジョンのもと、今後必要となる4つの大きなワークロードを定義しました。

 

・ 汎用ビジネスアプリケーション: TCOの効率化向上に向けた技術

 

・ ミッションクリティカル環境: 事業継続のための信頼性、拡張性

 

・ ビッグデータ、HPC、Web: スケールアウトのための高密度実装技術

 

・ 仮想化/クラウド環境: ITサービスのための統合型ソリューション


これらのワークロードを見据え、ワークロード毎に最適化した新たな製品ポートフォリオを発表しました。それが、「HP ProLiant サーバー Generation 9(以下、Gen9)」です。「Gen9」シリーズの第1弾としてはラックマウント型の「HP ProLiant DL360 Gen9」、「HP ProLiant DL380 Gen9」をはじめとして、タワー型、ブレード型、そして「HP Apollo 6000 System」向けのラインナップも含め、計7機種を発表しました。
パートナーの皆様にはこれらの新製品群をご提案いただき、誠にありがとうございます。

 


HP ProLiant 主なラインナップ (2015年5月現在)
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そして昨年末、第2弾として、Gen9のポートフォリオを拡充し、コスト重視のワークロード向けエントリーシリーズとしてHP ProLiant 10シリーズのラックマウント型製品2機種を含んだ6機種をラインアップに加えています。

■ 新しくHP ProLiant 10シリーズが加わり、ポートフォリオが拡充

- HP ProLiant 10シリーズは、新しくHP ProLiantファミリーに加わったシリーズですね。

はい、その通りです。第2弾で新たに発表した「HP ProLiant DL60 Gen9」と「HP ProLiant DL80 Gen9」の「10シリーズ」は、初期投資を抑えたサーバーの導入を可能にするエントリークラスのラックマウント型の製品です。今後、さらなる需要の拡大が見込まれるクラウド、ソーシャルサービスのITインフラストラクチャーのワークロード分野での採用を期待しています。

この時発表した「10シリーズ」2機種は、上位の「HP ProLiant 300シリーズ」同様に、冗長性やGen 9で強化された“自働サーバー”機能による管理性を持っていることもポイントです。

- ワークロードを考慮し、開発された新シリーズというわけですね。12月に加わった他の機種もご紹介ください。

 


HP ProLiant Gen9 発表製品
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1ソケットのラックマウント型サーバー「HP ProLiant DL120 Gen9」とタワー型「HP ProLiant ML150 Gen9」も新たにラインナップに加わりました。

DL120 Gen9 は、HPとして初めてインテル® Xeon® プロセッサー E5 ファミリーのプロセッサーを採用した1ソケットサーバーです。1Uラックマウント型のコンパクトな筐体ですが、高性能と拡張性を備え、コストパフォーマンスに優れています。

ML150 Gen9は、2ソケットタワー型サーバーで、高い性能と拡張性を持ちつつも、オフィス環境に適した25dBの静音設計を実現しています。

また、「10シリーズ」と「100シリーズ」ともに、このGen9発表第2弾のタイミングから、HPエントリーレベルパワーサプライは、冗長電源構成を提供できるようになったことも、お知らせしたいポイントです。


HP ProLiant 10/100/300 シリーズ
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Gen9発表後、電源の冗長構成をとれなかったために、「100シリーズ」ではなく「300シリーズ」を提案したというパートナー様の声を多数お聞きしました。このたび、皆様のご要望を反映した形で、「10シリーズ」と「100シリーズ」向けにHP 900W Goldパワーモジュールおよびリダンダント パワーサプライ対応キットを提供開始しました。80 PLUS Goldレベルの定格効率(最大92%)を備え、運用コストを削減し、さらに、ホットプラグ対応のため、配備や交換を迅速かつ簡単に行えるようになり、保守性が向上します

これらすべてに、「HP Integrated Lights-Out4(iLO4)」を搭載し、サーバーの状態や電力の自動監視、内部保存領域への自動ロギング、障害情報の自動通報などの“自働サーバー”機能を提供しています。

- 今回発表したタワー型サーバーの新製品「HP ProLiant ML110 Gen9」と「HP ProLiant ML10 v2」に話を進めましょう。この2機種は、投資予算の限られたSMB企業をターゲットにしていますね。まず、ターゲットとなるSMB市場をどのように捉えていますか?

 


HP ProLiant
新たなSMB向けタワーサーバー登場!!
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国内中小企業の投資状況は、政府系金融機関である商工中金による調査(2015年1月)  によると、2015年度の設備投資があると答えた企業割合は5年連続で前年を上回っています。これは、徐々に投資マインドは上向き傾向にあるとみてとれます。また、その投資目的は、「設備の代替」が48%とトップになっています。これは、今年の7月15日にサポート終了になるWindows Server 2003環境の移行も大きな追い風になっていると考えています。今まさにSMB市場は新しいサーバーへの入れ替えを考えているのです。

潤沢なIT予算のないSMB市場には、パフォーマンス、効率性、管理性とコストの最適なバランスを実現した製品が求められます。そこで今回、ML110 Gen9およびML10 v2を提供することとしました。

■ コストパフォーマンスに優れたSMB向けタワー型サーバー「HP ProLiant ML110 Gen9

- では、ML110 Gen9から詳しく紹介してください。

ML110 Gen9は、HP ProLiantラインアップとして初めて2ソケット向けのCPU、インテル®Xeon® E5-2600 v3あるいはE5-1600 v3を搭載したタワー型ハイパフォーマンス1プロセッサーサーバーです。

タワー型というとデータセンターではなく、オフィスや店舗に設置されることも多いですが、静音性の高さで評価の高い HP ProLiant MicroServer Gen8と同程度の静音性を実現しています。


中小規模システム向け
HP ProLiant ML110 Gen9
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パフォーマンスタワーサーバーに求められる性能・拡張性を備えていることも特徴の1つです。ディスク容量は、3.5型で48TB、2.5型で25.6TBを搭載でき、PCIe3.0スロットを5つもつなど拡張性を強化しました。そして、SMBでも導入が増えている仮想化環境でもストレスなく利用できるように、メモリ容量256GBまで搭載可能です。もちろん、“自働サーバー” 機能を実現するiLO4を標準搭載していますから、管理性の高さも備えています。

コスト面では、Gen9ポートフォリオの穴であった20万以下のタワー型製品ということも強調したいと思います。タワー型1Pサーバーでインテル®Xeon® E5-2600 v3あるいはE5-1600 v3を搭載しているのは、HPのみ(2015年5月調べ)ですから、競合他社のラインナップと比較しても、価格面でも、性能面でも対抗可能な強力な製品だと考えています。

- ワークロードについては、いかがでしょうか?

ML110 Gen9は、SMBにおける中小規模のファイルサーバーや店舗用アプリケーションサーバーとしての利用が考えられます。それ以外にも、ビジネスアプリケーションやグループウェアなどのコラボレーションソフトウェア環境としても、使用が可能です。

■ 何よりもコストを重視するSMB向けタワー型サーバー「HP ProLiant ML10 v2」

- つづいて、HP ProLiant ML10 v2 をご説明ください。


コスト重視のHP ProLiant ML10 v2
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何よりもコストを重視したタワーサーバーとして、定価で5万円?10万円の価格帯向けに開発されたタワー型製品です。

インテル® Pentium® G3240(3.1 GHz) を搭載し、SMBに必要な拡張性を提供しています。また、コストを抑えるために専用のディスク、メモリを搭載します。専用ディスクはノンホットプラグSATAで、3TBの3.5型ディスク容量が4台搭載可能、最大搭載容量は12TBとなります。 専用メモリはDDR-3対応で4スロットあり、最大32 GB搭載可能です。さらに、拡張スロットとして、PCIe 3.0とPCIe 2.0をそれぞれ2つ、USB 2.0とUSB 3.0 が前面・背面にそれぞれ2つずつ搭載しています。

搭載CPUの関係でGen9シリーズではありませんが、他のProLiantブランド同様iLO4を標準搭載しており、リモート操作やエージェントレス管理にも対応しています。ただIntelligent Provisioningなどの一部の“自働サーバー”機能は非対応となっていますので、その点はご注意ください。

また、「10シリーズ」の特徴でもありますが、標準保証は「100シリーズ」「300シリーズ」と違って、1年間翌営業日オンサイト/1年間パーツ保証です。

- ワークロードについては、いかがでしょうか?

ML10 v2は、ML110 Gen9と同様に、SMBにおける中小規模のファイルサーバーや店舗用アプリケーションサーバーとしての利用が考えられます。両機種の違いは、簡単に言えばML10 v2はとにかくコスト重視の1ソケットタワーで、ML110 Gen9はCPU性能に優れた1ソケットタワーです。ご要望に合わせて、ご提案ください。

- 今回発表された2機種以外にも、HP ProLiant ファミリーの他のタワー型があります。パートナーは、それぞれどのように提案を差別化したら良いでしょうか?

まず、各サーバーに適したワークロードをご理解ください。

こちらの図にあるように、ML350 Gen9は、データベースサーバーや仮想化プラットフォーム、ML150 Gen8は、高負荷のアプリケーションサーバーや大規模なファイルサーバーに適しています。

ML110 Gen9, ML310e Gen8, ML10 v2, MicroServer Gen8は、中小規模のファイルサーバーや店舗アプリケーションサーバーに適していますが、利用するユーザー数や拡張姓、コストなどを考慮する必要があります。


タワーサーバー ポジショニング
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10/100/300 シリーズ選択のポイント
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- 用途、ユーザー数、拡張性、コストに合わせて、提案できる範囲が大きく広がったということですね。

その通りです。これだけのポートフォリオを持つベンダーは、HPだけと自負しています。

- 最後に、パートナーへのメッセージをお願いします。

新しい年度が始まったこの時期に、SMB市場に向けて待望のエントリータワーを提供することができました。特にSMB市場から、Windows Server 2003 移行プログラムに対する引き合いが増加しています。ぜひ、これらの新しいエントリーサーバーを合わせてご提案いただく際は、“のりかえ割next”キャンペーンをご活用ください(対象製品限定)。よろしくお願いいたします。

“のりかえ割next”キャンペーンの詳細はこちら

「サーバーを再定義しよう」というビジョンのもと、HP ProLiantファミリーをますます強化するHP。これは、パートナーにとって、あらゆる企業規模、用途に合わせて提案できる範囲がさらに広がり、ビジネスチャンスの拡大につながるに違いない。このSMB向けエントリーサーバーに最適なセグメントを見つけて、提案をはじめてみてはいかがだろうか?

HP Partner News 2015年5月13日号 特集記事]
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