HPリテールソリューションにチャンス到来!
~4年ぶり主力新製品リリースを機にビッグビジネスを呼び込もう

2016年1月17日、HPのリテールPOS(以下、HP rPOS)として主力を担うAll-in-Oneタイプの新製品が4年ぶりにニューヨークで発表された。今回は、その特長とともに、HPのリテールソリューションの強みやセールスポイントについて改めてお伝えする。 通常10年(新製品リリース期間5年、サポート期間が新製品販売後+5年)というロングライフサイクルのHP rPOS。HPパートナーには、この新製品リリースの機会をぜひチャンスとして利用してほしい。

●オープンなPOSソリューションで世界的なシェアを獲得

 


パーソナルシステムズ事業本部
クライアントソリューション本部
ソリューションビジネス部 プロダクトマネージャ
浦野敏明氏

 HPがリテールソリューション分野に参入したのは2003年。「1970年代クローズドな専用システムから始まったPOSの世界で、汎用性が高く手ごろな価格のシステムに対するニーズの高まりから、HPのオープンなPCソリューションが誕生しました」とその経緯を説明するのは、2010年の日本参入準備スタート時からHP rPOSを担当してきたパーソナルシステムズ事業本部クライアントソリューション本部ソリューションビジネス部プロダクトマネージャ浦野敏明氏だ。

 オープン標準に準じ、Embeddedではない一般のWindows OSを搭載できるなど汎用性が高いHP rPOSには、さまざまなアプリケーションを導入できるうえ、標準規格のものであればどのような機器とも接続することができる。コストパフォーマンスが非常に高い点が大きな強みである。


HPのリテールソリューション分野への取組み
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 HPは、このオープン性を維持しながら製品群を拡充。クライアントPCと同等の価格で、気温40度まで対応するなど、流通現場で長時間使用しても安定して稼働する高い耐久性を実現してきた。

 そして、「HPのPOSシステムは世界ではすでにメジャーな存在となっています」(浦野氏)というように、参入から10年の節目にあたる2013年には世界第3位のシェアを獲得するに至っている※。

 
HP rPOSシリーズ
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 現在のHP rPOSのシリーズラインは4つ(【右図:HP rPOSシリーズ】)。まず、POS本体部とタッチパネルディスプレイを一体で提供するAll-in-Oneタイプで従来機は「HP RP7 Retail System(以下、RP7)」。2つめがその省スペース型の「HP RP2 Retail System」。  3つめがもっとも長い歴史をもつPCのような見た目のモジュラータイプ、「HP RP5 Retail System」。4つめが、タプレットPCのHP ElitePadを専用リテールジャケットやドッグとともに提供する、最新のモバイル型「HP MX10(以下、MX10)」だ。

※2014年3月時点のIHL社によるPOS出荷シェア調査。PCベースのPOSは調査から除外(HP-PC, DELL, Lenovo, Acer)

●大きな支持を得た主力製品、RP7がもつ3つの強み

 なかでも、POS端末として主力を担うのはAll-in-Oneタイプ。従来機のRP7は、前述のオープン性やコストパフォーマンスの良さに加え、さらに3つの大きな強みをもつことから高い支持を得てきた。

 1つめがスタイリッシュなデザイン。黒を基調としながら、従来POSとは一線を画した洗練されたデザインとなっている。店舗の雰囲気を大事にする専門店で高い支持を得ているというのも頷ける。

 2つめは、設置スタイルの多様性。これは、店舗のスタイルにあわせて設置できるということ。たとえば本体を支える台座を調節して、オペレーターの見やすい高さと角度にセッティングできる(【下図:HP PR7の設置の柔軟性1】)。とくにフラットなカウンターではPOS全体の位置を低くすることで、機械の存在感を抑えられるという利点がある。ディスプレイは台座から取り外せ、ポールマウントキットに取り付けてさまざまな場所への設置も可能だ(【下図:HP PR7の設置の柔軟性2】)。


HP PR7の設置の柔軟性1
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HP PR7の設置の柔軟性2
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HP rPOSシリーズ
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 3つめは、構成の柔軟性。カスタマーディスプレイや磁気カードリーダー、バーコードスキャナなど、多彩なHPのオプション周辺機器と組み合わせて使用できる。もちろん、標準規格であればHP製以外の周辺機器との接続も可能だ。

 さらにOSは、POS端末の主力OSであるWindows Embeddedの POS Ready 2009やPOS Ready 7のほか、Windows7も選べる点も大きな特長となっている。

 このようにクライアントPC向けOSが選択できるのは、HP rPOSシリーズ共通の特長で「一般のビジネスアプリケーションをインストールすることでPOS以外の用途でも幅広く使用できるという点が、他ベンダー製品と最も違うところです」と浦野氏は説明する。実際この点を活かし、HP rPOS 1台で、予約や勤怠シフト管理、会計、DM発行までを行っている事例もあるという。

 そしてこれらの強みを活かし、RP7の活用の場は広がりを見せている。たとえば、情報キオスクとして店頭で顧客に情報を提供したり、壁掛けの電子カタログやデジタルサイネージコントローラーとして利用するといったことだ。

●強みをそのままに魅力が増したRP9が登場

 2016年1月17日にニューヨークで発表された新製品はこのRP7の後継となる「HP RP9 Retail System(以下、RP9)」。RP7のもつスタイリッシュなデザイン、設置の多様性や構成の柔軟性といった強みを継承しつつ、製品としての魅力がパワーアップした。

 
 

 まず、大きく改善されたのはディスプレイだ。従来のアスペクト比4:3のスクエアタイプから、アスペクト比16:9(解像度1366×768)のワイドタイプに変更。MX10で提供するようなワイド画面のタブレット型端末とも組み合わせて使用しやすくなった。タブレット端末と同様比の画面のため、アプリケーションを共通化できるうえ、ユーザーからの見え方も同じになるからだ。

 なお、ディスプレイサイズは15.6インチと18.5インチから選べる。また、台座も、高さと角度を変えられる構造を踏襲しつつ、設置面積が縮小されるなど、改善が施されている。

 そしてRP9における大きな改善ポイントはセキュリティの強化だ。きっかけは2013年に起きた、米国某チェーンストアで発生した、POSからクレジットカード情報が漏えいした事件。「外部からの攻撃にさらされる危険性が比較的低いと見られていたPOSゆえに、業界では激震が走りました」と浦野氏は振り返る。

 
将来も見据えたテクノロジー
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さまざまな要求に対応、
RP9用インテグレーテッド周辺機器
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 それをうけRP9では、業界に先駆けてセキュアなデータのやりとりを実現するインテルの最新テクノロジーに対応。本体と周辺機器すべてにおいて、ハードウェアのレベルで強固なセキュリティ対策を施した。

 ハードウェアの構成という面では、インテル第6世代のCPUやDDR4のメモリ、M.2対応のストレージなど高スペックなパーツが選択できることもRP9の特長となっている(【スペックやオプションは右図:Design for the futureのとおり】)。

 「このように、POSに最新テクノロジーが搭載されているケースは珍しいと言えます。スペックの高さはPOS以外の用途で使用するケースでとくに強みを発揮します」と浦野氏は説明する。

 一方、周辺機器とのインターフェースは従来通り豊富だ。ディスプレイ下部にまとめられたインターフェース群に加え、左右と上部分にUSBポートを用意(【右図:Versatility for every demand. Integrated peripherals for the HP RP9】)。一体型機器も含めた柔軟な構成が可能となっている。

 たとえば、カスタマーディスプレイは、オーソドックスな2×20のモデルと、顧客とさまざまな情報を共有できる7インチ液晶モニターがあり、いずれも本体と直接装着ができる。



地域密着型小規模店へのPOS導入例①
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なお液晶モニターについては、QRコードを表示して店舗のFacebookへの誘導を促しているというRP7の事例もある(【クリエート/ベーカリーCafe 風々々 】)。こちらも併せて参照していただきたい。

●新規開拓のチャンス!日本市場にもオープン化の波

 では、HP rPOSを日本市場へ売り込む際に押さえておきたいポイントを見ていこう。まず、現在の日本におけるオープンPOSの浸透傾向はどうであろうか。


パーソナルシステムズ事業本部
クライアントソリューション本部
市場開発部ビジネスデベロップマネージャ
寺内理氏

 

 「特定ベンダーによるクローズ型のPOSシステムがいまだ主流の日本の小売・サービス業界にあって、専門店、飲食店やホテルなどでオープンPOSの採用が最も進んでいます」と分析するのは、HP rPOSの市場開拓を担うパーソナルシステムズ事業本部クライアントソリューション本部市場開発部ビジネスデベロップマネージャの寺内理氏だ。

 HP rPOSの実績としても、スターバックスをはじめとしたカフェや飲食店、外資系アパレル専門店などへの導入がある。同様に、ホテルや旅館のショップやレストランなどで採用されるケースも多いという。

 寺内氏は「全体のスタイリッシュさは大きく寄与していると思います。HP rPOSは『うしろ姿』が美しい。他社POSの後ろにはついたてがあることが多いですが、HP rPOSの場合はないケースがほとんど。それだけスッキリとした構成ができるということです」と、自信をのぞかせる。

 逆に浸透度が低いのが百貨店やスーパーマーケット、コンビニエンスストアといった業種だという。しかし、チャンスがないわけではない。「自社が導入している専用システムの半分以下のコストと聞き、衝撃を受けられたお客様がいました」(寺内氏)というように、コストパフォーマンス面の強みは大きい。

 「これら業界でも確実にオープン化の流れはきています。もちろん参入障壁は高いですが、チェーンストアは1度導入が決まれば使用する店舗数も多く、大きなビジネスチャンスと言えます」と寺内氏は意気込む。

●活用の幅を広げ、日本でも浸透しはじめたHP rPOS

 最近ではHP rPOSの柔軟性を生かしたユニークな事例もでてきている。たとえば、東北で被災した気仙沼の仮設店舗近くでHP rPOSが無人店舗のセルフレジとして採用された事例。(変幻自在合同会社 株式会社NTTドコモ 東北復興新生支援室(PDF))。

 プリペイドカードを使用することで決済を簡素化するなど、高齢者にとっての使いやすさが考慮されている。カードリーダーなどの周辺機器をすぐ接続でき、設置面積も小さくて済むという点が高く評価された。

 このように従業員だけでなく、お客様が直接触れるようなシステムにおいても、HP rPOSは幅広く採用されており、小売・飲食サービス業界以外でも活用の場が広がっている。たとえばLCC (格安航空会社)のバニラ・エアでは 、HP rPOSで自動チェックインサービスを実現(バニラ・エア導入事例(PDF))。また、チケット販売端末として美術館や博物館、映画館などへの導入も進んでいる。

 こうして、日本でもその強みを活かし、市場に食い込んできたHP rPOS。「日本参入当初は見る機会があまりなかったのが、最近では大手チェーン店内をはじめ、街中でHP rPOSに出会うことが多く、とても嬉しいです」と浦野氏は感慨ぶかげに話す。

 また、「日本ではSIerやその役割を担うPOSアプリケーションベンダーと組むことで導入を促すケースが多いと言えます。また、地域独自で強みを発揮していたり、中小企業に対応する小規模なSIerも多く存在します。ですからそういったSIerさんと組むことでチャンスは広がると思います」と寺内氏は、協業の効果についても言及する。
実際、宮崎県では、地元の有力SIerとの協業によって、HP rPOSが大きなシェアを獲得することに成功したのだという。

 

すでに、HPリテールソリューションに取り組んでいるパートナーだけでなく、まだ販売を開始していないパートナーにとっても、主力RP7に関して4年ぶりのバージョンアップとなる今回のRP9リリースを絶好の機会といえるだろう。また、POS用途に限らずロングライフタッチPCと言う観点でも商材になりうるユニークな製品とも言える。本製品はもちろんHP rPOSシリーズ全体のセールスチャンスにつなげていただきたい。

日本HP Partner News 2016年2月23日号 特集記事]
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