本日5月24日に国内でも正式発表された「HP EliteBook Folio G1」(以下Folio)。今年1月、Partners Communication 2016でも先行展示されたが、(2in1型ではない)クラムシェルノートPCとして、HPで初の1s以下を実現。既存軽量ノートPCの有力な対抗馬として熱い期待が寄せられるFolioの全貌に迫る。

●MacBookに負けない「カッコいい」ビジネスPCができた!

 

モバイルビジネス部プロダクトマネージャーの園田龍氏
モバイルビジネス部
プロダクトマネージャー
園田龍氏

 

 今回発売されるFolioは、「HP EliteBook Folio 1020 G1」の後継で、法人向けPCの最上位の位置づけだ。「現在のHPの特徴を一番表現している、フラグシップモデル。HPが掲げてきたワークスタイル変革の担い手としてふさわしい製品ができました」と話すのは、日本HPコマーシャルビジネス本部モバイルビジネス部プロダクトマネージャーの園田龍氏。

 昨今のユーザー志向の傾向としては、「ビジネスでもカッコいいPCが使いたい」というエンドユーザーのニーズが高くなり、また私物のデバイスを業務で使うBYODのような使い方が一般に浸透してきたこともあり、個人用とビジネス用の垣根がなくなりつつあるという。個人客向け製品のテクノロジーを企業向けへと応用する『コンシューマーライゼーション』だ。

 それを受けFolioは、HPがコンシューマーPCで支持を得てきたような、よりスタイリッシュなデザインをとり入れた。

Folioは、12.5インチディスプレイのWindowsノートとして世界でもっともコンパクト質量970g※2、薄さ12.4mmという超薄型・超軽量を実現。狭額ベゼルを採用し、横幅も従来製品より約1.8cm短く設計するなど、薄さや持ち運びのしやすさにこだわった。

 「カッコよさ」という面で、法人PC市場でも存在感を増しているMacBookも強く意識しているという。


また、コンピューター数値制御(CNC加工)による精度の高いアルミ削り出しによるたわみに強い堅牢なボディに、ビードブラスト加工を施して高い質感を表現。さらに、ダイヤカット加工でエッジに輝きを出し、ボディ表面には同加工の金属ロゴをあしらうなど全体をスタイリッシュに仕上げた。

 

「もともとFolioは『二つ折り用紙』の意味。二枚折り紙のように使いやすく、ビジネスバックにすっきり収まることを意識しています。頑丈ゆえに無骨、という従来のHP法人向けPCのイメージを、良い意味で裏切った仕上がりになったと思います」(園田氏)。

※1 2016年4月時点。日本HP調べ。12.5インチ以上の法人向けWindowsノートPCの体積ベース
※2 フルHDディスプレイ搭載時

 

●さまざまなワークスタイルに対応、ビジネスで使いやすい!

 加えて、さまざまなワークスタイルとビジネスシーンを想定して使い勝手の良さを追求している。たとえば、180度に開くピアノヒンジを採用。角度を調節することで膝の上でもタイピングしやすく、商談相手にも見せやすい。ディスプレイはどんな角度からでも見やすい広視野角のIPSパネルのため、シェアの際のストレスはかからない。

 2万5000回の開閉テストをパスしているのも安心だ。なお、キーボード面を抑えずに、片手で開閉ができるように設計されているのも、使用感が良い。

 

 さらに、ビジネスシーンで重要なキーボードの快適性にもこだわった。キーピッチ18mmのほぼフルサイズキーボードで、よく使用するBackspaceキーやEnterキーなどのサイズも大きく、使いやすい。

 「日本語キーボードであっても、これらのよく使うキーを小さくしないというのは、前任者の時代からこだわってきたことの1つです」(園田氏)。

 また、極薄ボディながら、キーストロークは1.3mmとしっかりとした打鍵感を確保。さらに半分まで押し込んだ時点で反発力がすべてのキーで一定になるよう微調整するなど、タイピングの心地よさを徹底的に追求している。そして、バックライトも装備しており、例えば飛行機内などのうす暗い場所でもタイピングが快適だ。

 また、USB-Cポートを採用したことも大きな特徴となっている。USB-Cは、MacBookでも採用され、今後のトレンドになると見込まれているオープンな新規格だ。従来のUSB 3.0と比べ、リバーシブルで接続でき、転送速度が早く、給電可能という利点がある。さらに、本体が薄くできるなど仕上がりの良さにも一役かっている。

 FolioではUSB-Cポートを2基搭載(MacBookは1基のみ)。1基を電源ポートとして使いながら、もう1基をほかの用途に使用できる。

 さらに、トラベルドック(別売オプション・1万5000円)やEliteシリーズ共通で使用できるドッキングステーション(別売オプション・2万5000円)を利用することで、拡張性の面を担保する。

 トラベルドックは USB×2、HDMI、RGBおよびLANのポートを備えながら、実測で76グラムと、こちらも超軽量で持ち運ぶのにも手軽だ。また、ACアダプターも小型サイズになっている。

 

「持ち運ぶものは最小限、しっかり使いたいときに便利な拡張性を備えることで、さまざまなワークスタイルに対応できます」(園田氏)というように、リモートワーカーにとって頼れるビジネスパートナーとなりそうだ。

 オーディオ面ではBang & Olufsenのスピーカーを4基搭載、ノイズキャンセル機能もあり、リモート会議などのビジネスユースでも重宝する。約11時間30分※3という長時間駆動も、外出時には心強い。

※3 フルHDディスプレイ搭載時の、Mobile Mark 2014によるバッテリ測定値。構成により異なる。

 

●4K×インテル®Core™ m7も!ハイスペック構成にも柔軟に対応

 そして、ハイエンドモデルならではの高スペックな構成にも柔軟に対応する。ストレージ(SSD)容量は128GB、256GB、512GBから選べ、さらに256GBでは、従来のM.2SSDと比較し約2倍※4の転送速度の最新規格、NVMe(256GB M.2 NVMe SSD)が選択できる。


 プロセッサは第6世代の最新インテル®Core™ Mプロセッサーを搭載。これにより、ファンレス設計のボディで高い静音性を実現し、その最新性能と相まって、快適に使える。インテル®Core™ m3/m5/m7プロセッサーから選択可能だ。

 ディスプレイは、オフィス作業に適した非光沢仕様のフルHDディスプレイと、高解像度、高輝度の超高画質の光沢4Kタッチディスプレイ(UHD)の2種類を用意した(フルHDはインテル®Core™ m3/m5、4Kタッチディスプレイはインテル®Core™ m7との組み合わせのみで提供)。

 4KタッチディスプレイモデルではIRカメラを搭載し、Windows Helloの顔認証にも対応する。

 

 OSはWindows10 Pro以外に個人利用もにらみ、Windows10が選択できるほか、Windows 7についてはドライバーを提供し、案件ごとに対応する予定だ。仕様詳細は【下表】のとおり。


[クリックで拡大]

※4 日本HP調べ

 

●法人市場でアピールしたい、堅牢性・セキュリティ・サポート

 Folioはこのように「個人でも使用したい」と思わせる高いデザイン性と、ビジネス用PCに求められる高い機能性を有している。コストパフォーマンスも高い。

 一方、法人市場で選ばれる際に決め手となる重要なポイントは、別にある。それは、堅牢性、セキュリティ機能、サポート面だ。法人向けPCのフラグシップモデルであるFolioはこの点で、個人向けPCと一線を画す。

 まず、堅牢性。「法人PC市場でマストなPCの特徴は堅牢性が高いということ」(園田氏)。たとえば、空港や新幹線で使用されている光景をよく見るPCは超小型で“タフ”、というのが売りのPCが多い。

 Folioのタフさはレベルが違う。米軍調達基準にそった高温、振動、衝撃、落下などの12項目のテストをパスし、コネクター疲労やキーボード開閉など5万項目におよぶ独自のHPトータルテストもクリアしている。HP はグローバル企業であるため、世界各国のさまざまな厳しい環境で使えるようにビジネスノートを設計し、そして比類なき堅牢なボディに仕上げているのだ。例えば日本であれば、頻繁な持ち歩きはもちろん、通勤の満員電車でも心配ない。

 組み立てや検査を東京都の工場で実施した「東京仕立」というのも、品質面で安心できる。

「1sを切る薄型軽量ボディで米軍調達基準、という点は強調したい点です」(園田氏)。


 

 2つ目のセキュリティはどうか。顧客がもっとも気になるのは情報漏えいや不正アクセスなどだろう。その点もFolioは万全だ。まず、HP SureStartと呼ばれる自己修復型BIOS保護機能を備え、BIOSへの不正改善を防止、万一破壊された場合でも自己修復する。また、セキュリティ情報を一元管理するHP Client Securityを搭載。さらに、紛失時にも外部からロックやデータ消去指示が行えるデバイス管理クラウドサービスHP TouchPoint Manager(有償)も提供する。

 そして3つ目の保守サポート面で見ても、非常に手厚い。自慢の日本サポートと、CarePack購入によって最大5年間のサポート対応を提供する。これはアップル社の有償プラン(3年保証)と比べても、ビジネスに必要な長期サポート体制を用意している、優位性が高いと言える。

 また、FolioユーザーはEliteシリーズ共通のHP Elite Premiumサポートも利用できる。
同サポートは受付時間が通常より長く(平日8:00〜21:00、土曜8:00〜17:30)、窓口一本化によるワンストップ対応やスピード解決を実現、修理にも3営業日内で対応する。

 

●ノートPCを超え、これはファッション

法人向けPC市場は現在、一時の落ち込みから回復し、緩やかな拡大が見込めると予測されている。見た目や機能性の面だけでなく、このようなサービス面を訴求していくことが、法人向けPC市場でのシェア拡大の手がかかりになりそうだ。

 
 

 なかでも、Folioの売り込み先としてとくに注力したいのは、SMB(Small and Medium Business)市場だという。日本HPでは、大企業での高いシェアに比べれば、SMB市場での販売の伸びしろはまだまだ大きいと見ているからだ。

 「これまでSMBのお客様へ強くアプローチできるような製品がなかったということも要因の1つという見方もできます。そのため、ある意味『突き抜けた商品』であるFolioは、この状況を打開できる製品と期待しています」(園田氏)といい、とくに、ビジネスエクゼクティブを有力な顧客層として見込んでいる。

実際に手にとって見ると、そのしっくり来る質量、質感、手触りはノートPCを超え、もはやファッションとでも言えるものだ。会社で、自宅で、外出先で使う、他人から羨望を受ける自分の姿を想像してみて欲しい。今までよりも少しいい服、いい靴、いいかばんを持って、おしゃれなカフェで仕事をするようなものだ。

 「実機をご覧いただいたパートナー様からも、ご自身で使いたいという声を多数いただいています」という手ごたえとともに、「カフェや飛行機、新幹線で見かけるビジネスパーソンがFolioを使っているという風景を日常にしていきたいです」と園田氏は意気込む。

ぜひ実際にFolioを手に取り、その魅力をユーザーに伝えることで、SMBを含め法人向けPC市場での販売チャンスを広げていただきたい。

HP EliteBook Folio G1 製品紹介ページ
HP EliteBook Folio G1 / HP EliteBook 1030 G1 ご紹介資料

日本HP Partner News 2016年5月24日号 特集記事]
本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり、
閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。