今年も日本HP(以下HPI)と日本ヒューレット・パーカード(以下、HPE)共催の販売パートナー向けイベント「Partner ロードショー 2016」が全国で開催中だ。

7/7に旭川からスタートした本イベントは水戸での開催を終え(本稿執筆の7/13時点)、さらに全国9か所で開催予定だ。今回7/12に実施された水戸会場の様子をレポートする。すでに参加された方にはその内容を振り返っていただくとともに、これからの方には参加を検討される際の参考にして欲しい。

●分社後の販売制度をあらためて押さえておこう

 水戸の会場となった「ホテル テラス ザ ガーデン水戸」には、50人を超えるパートナーが集まった。多くの注目製品が展示された会場でセッションへの期待感に包まれるなか、HPI/HPE両社を代表してのイベント全体のイントロダクションを含めた挨拶からスタート。分社後初の開催となるロードショーだが、今後も変わらず両社のフルポートフォリオでビジネスを支援していくことをパートナーに伝えた。

 続いて、HPI/HPEの販売制度の案内。以降のセッションすべてを通して講師を務めた吉武利恵氏から、分社前後のパートナー制度の変更点を中心に、各メンバーシップの位置づけ、販売店/ビジネスパートナー向けの特典や各種プログラムなどが紹介された。

特別案件値引プログラムや、アップグレードプログラム、デモ機・社内機割引など、両社で条件が異なるものもあるので、これを機会に押さえておきたい。たとえば、HPIの特別案件値引きプログラムは、クライアントPCは5台、ワークステーションは1台からとなっている。

また、HPI/HPEそれぞれの問い合わせ窓口、パートナー限定Webサイトといった基本的な情報も、改めて確認しておきたい(HPIの問い合わせ窓口はコチラ      から)。

 

●Window 7から10への移行期に押さえておきたい提案ポイント

 そしてHPEによるサーバー・ストレージ・ネットワークセッションと休憩をはさんで行われた、HPIのPC・プリンターセッションのテーマは「Windows10移行期における“攻めと守り”のデバイス提案」。

 まず「守り」の側面は、Windows 7の継続利用を前提とする企業の要望に応え、どのような提案が最適か?を伝えるものだ。Windows 7は2015年1月にメインストリームのサポートがすでに終了、2020年には延長サポートも終了する。


吉武 利恵氏

 一方、最新OSへ積極的にアップグレードしたいという企業はもちろん存在するが、既存の環境を維持したいという企業も多い現状があることは世間に出回っているニュース等でも周知の事実だ。最新のインテル第6世代CPUの優位性を考えれば、古いPCを使い続けることだけが選択肢ではないと吉武氏は指摘。最新CPU搭載のPCと古いPCの処理性能の違いを比較するデモ画像を示す事でこの点を説明している。

 そのうえで、IT部門が考察すべきポイントや第6世代CPU搭載プラットフォームに対するマイクロソフトの最新サポート状況をまとめて提示。「守りとして必要とされているのは、最新のアーキテクチャを持ち、将来のWindows 10への移行を見据えたWindows 7搭載のPC」と結論づけた。 そしてまさにそれに当てはまる、HPのWindows 10 Pro ダウングレードWindows 7 Professionalの搭載モデルについて紹介。Windows 10アップグレードパスがついているため、迷っているお客様にうってつけの提案となりそうだ。 最終出荷は2016年10月15日だが、その後の対応についても説明があるので、ぜひお近くの会場でご確認いただきたい。

※記事中の記載は2016年7月時点の内容となります。
2016年8月、Windows 10 ProダウングレードWindows 7 Professionalプリインストール各製品のHPからの最終出荷を、2016年10月から2017年10月へ1年延期いたしました。

 

●人気モバイルデバイスで法人ユーザーに「攻め」の一手を

 

 一方の「攻め」の側面として、イチ押しの最新デバイスが紹介された。法人向けスマートデバイス市場は毎年10%の成長が見込まれるというなかでの期待の製品だ。

 まずは「HP EliteBook Folio G1」。今年5月のパートナーニュースでも紹介したMacBookの有力な対抗馬と目されるオシャレなビジネスノートPCである。実際、970gで12.4mmという軽さと薄さでMacBookをしのぐ。

 軽量化で心配になる頑丈さについて、PC本体を床に落とすというデモも別途行われた。床に放り投げられた瞬間「パーン」と大きな音がしたが、全く問題なく動作、26方向・76cmの高さからの落下試験といった厳しいテストをクリアした米軍調達基準(ミルスペック)の強靭性を参加者の前で証明したかたちだ。

 そして、「HP Elite x2 1012」。タブレット、ノートPC、デスクトップと1台3役をこなすのが魅力だ。ワイヤレスドッグを利用して、手軽にプレゼンテーションもできる。プログラムでは、一般的な2in1ノートと比較、12項目で優位性があることが示された。


 

 また、この両デバイスについて、販売店向けのデモ機購入プログラムが紹介された。HP EliteBook Folio G1は、USB-Cトラベルドックのセットが半額で購入可能(1社5台まで)。HP Elite x2 1012も1社5台まで半額で購入ができる。さらに同機は、法人ユーザー向けのプログラムもあり、1社2台まで、半額で提供できる(キャンペーンは9月まで)。

 そして、Eliteシリーズならではのサポートも紹介。決め手はサポートという導入事例があることを踏まえて、ユーザー提案にあたってのポイントを押さえておきたい。


 

●1台4役!HP初の注目スマホの概要を発表!

 

 そして今回注目の製品はHP初のスマホとなる「HP Elite x3」だ。HP Elite x3がほかのスマホと一線を画すのが、PC同様のCPUを搭載し、タブレット、ノートブック、デスクトップの役割もこなすことだ。

 現在でもスマホとPC両方を持って仕事をするビジネスパーソンは多いが、スマホでは メールや資料概要を確認するのみという使い方がほとんどだろう。それに対し、HP Elite x3は、モバイルアプリ以外にも対応、デスクトップドックやノートドックと接続することで、そのままPCとしても利用できる。

 データ容量の心配については、HPが提供するクラウド環境「Workspace」が対応できるとの説明があった。「Workspace」は、既存の32Bitアプリケーションを含め、企業内で使用するアプリケーションをアップロードして利用できるほか、DropboxやGoogle Driveなどメジャーなクラウドストレージとのデータ連携もできる。こうして、大容量・高セキュリティ・高パフォーマンスを担保するというわけだ。

 通勤時などは通常のスマホとして利用、オフィスではデスクドックとつないでそのまま業務をこなし、外出先ではノートドックとつないでプレゼン資料を作成するなど、新たなワークスタイルを実現、確実にビジネスの生産性に大きく寄与する1台と言える。まさに「攻め」の1手となりそうなこの新デバイス情報は要注目だ。発売は9月を予定。

 

●守りつつ、攻める、成功事例がもりだくさん

 攻めと守りを具現化した事例も紹介された。「守り」の例としては、工作機械設計会社(カワサキ機工株式会社)の事例を紹介。Windows 7環境でワークステーションによる設計業務を続けつつ、設計室外でも大容量3Dデータを参照したり業務を行いたいというニーズに応えたのが、Windows 7対応の「HP Z1 G3 Workstation」。導入の決め手となったのは、高解像度の映像圧縮に関するRGS(Remote Graphics Software)というHP独自の無償ソフトウェアだ。これにより外出先でも社内のWorkstationに接続して修正や変更などの処理を行うことができる。 RGSについては、デモや動画を通じた説明もあるのでぜひ会場で実際に確認いただきたい。

「攻め」の事例では、大手引っ越し会社(アート引っ越しセンター)の事例を紹介。もともと複写式の紙でお客様に見積を提出し、帰社してからデータ入力をしていた同社が、HPのタブレットを導入。マルチバンドLTEのサポートや首かけストラップ、ペンなどのアクセサリ、頑丈でスタイリッシュなフォルムも評価された。 導入後は、紙の入力費用などコストが10分の1に、LTEで見積もりデータを更新、お客様に対するカウンター提案が可能になるなど、ビジネスに大きく寄与したという。
今後は最近販売開始となったモバイルプリンターHP Officejet200 Mobileとのセット提案も可能になるので、よりトータルなソリューションとして販売できる。

さらに、「守り」と「攻め」の両方が奏功した建設資材会社(児玉株式会社)の事例も紹介。「守り」の面では、オフィスで使用する既存システムのアップグレードを避けるためにWindows 7を使い続けたいというニーズに「HP EliteDesk 800DM」を提案。さらに「攻め」の面では、全国16拠点で飛び回る営業マンのためのモバイルワークツールとして、「HP Elite x2 1012」を提案し成功したという。

 


抽選会の様子

 事例詳細はぜひセッションで聞いてほしいが、いずれもHPの製品特性を生かし、「攻め」と「守り」の提案をした好例ばかりで、HPパートナーの営業活動のヒントになるネタがきっと見つかるはずだ。

そのほか、米国有名コーヒーチェーンの全世界の店舗で導入が決定したばかりという、最新リテールPOS「HP RP9 Retail System」や、従来モデルの半額と非常に価格訴求の高い、スキャナ対応A0版プリンター「HP DesignJet T830 MFP」など、注目製品の紹介もあった。これらも、展示コーナーの実機と合わせて確認して欲しい製品だ。

 そして、全プログラムの締めはカタログギフトをはじめとした豪華賞品が当たるお楽しみの抽選会。1位の2in1タブレット(HP x2 210 G2 Tablet)の当選番号発表時は、大きな拍手が起こった。

 

●明日のビジネスに役立つ生きた情報をぜひ会場で!

 会場には、本セッションで紹介されたすべてのマシンが展示され、製品を手にとって操作したりできる。気になった製品についてはデモも交えて、HPスタッフに詳しい情報を聞くことも可能だ。


   

イチ押し製品の見どころをひととおり押さえられるよう、今回はセッションの中でも、展示製品をビデオカメラ中継でスクリーンに映し出しながらの説明が盛り込まれている。「展示機を見る時間が足りなかった」という過去の参加者の声を反映し、あえて長めにとった休憩時間は、気になる製品を効率的かつじっくりチェックするチャンスとなっている。なかでも2月に発表し、この秋に販売開始するHP Elite x3の実機展示は見逃せない。

 分社後の制度の整理から、Windows 10移行期ならではの提案ポイントや事例、さらには最新デバイス情報まで盛りだくさんのPartnerロードショー 2016。セッション内にデモや動画を効果的に織り込むことでわかりやすく印象的な内容になっている。 セッションはもちろん、展示製品説明を聞きながら実機に触れることで、明日のビジネスに活用できる生きた情報源として本イベントをぜひ役立てていただきたい。

 今後、浜松(8/9)、秋田(8/24)、金沢(8/26)、郡山(9/5)、岡山(9/7)、松山(9/8)、熊本(9/12)、沖縄(9/16)での開催を予定、開催日程と会場は次のとおりで、申し込みはコチラから。

日本HP Partner News 2016年7月26日号 特集記事]
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