「HP 2010: ELEVATE」 イベントレポート

~みなさまのIT環境・TCO・リスク回避を次の視点へ “ELEVATE(後押し)” ~

「HP 2010: ELEVATE」 イベントレポート

去る2010年3月10日に開催された、エンドユーザー向けイベント「~みなさまのIT環境・TCO・リスク回避を、次の視点へELEVATE(後押し)する ~HP 2010: ELEVATE」のハイライトをご紹介します。

 

当イベントの趣旨は、文教・ビジネスの両分野で関心の高い課題について、ソリューション、導入事例の紹介を行い、HPがお客様にお届けできる最新テクノロジーやソリューション、さらには将来に向けて提供を予定している商品などを体験されつつ、ご理解いただくものです。
前日9日にHPPC 2010 冬で参考展示しておりました「HP MutliSeat Computing」の正式発表から、話題の新製品をいち早く見たいというお客様が多数来場されて急遽席を追加するほどの盛況となり、業界動向に関する関心の高さがうかがえました。

国内シェアNo.1を目指して

まず、オープニングセッションで、弊社代表取締役副社長 執行役員 パーソナルシステムズ事業統括の岡 隆史が登壇し、HPのワールドワイドにおける実績と、日本市場での今後の展開について以下の通り報告と抱負を述べました。



代表取締役副社長 執行役員 岡 隆史
 

代表取締役副社長 執行役員
岡 隆史

   

「HPはワールドワイドで毎秒2台、年間で6,000万台のPCを出荷しています。日本で2009年に出荷されたPCは1,340万台ですが、その約4.5倍のPCをワールドワイドで出荷している計算です。一方、直近のデータでは国内のビジネスPCで3位のシェアに到達できたとはいえ、日本ではまだまだチャレンジャーの立場に変わりはなく、トップシェアまで行けるよう、日々チャレンジしています。」


「オフィス向けと学校向けのソリューションを新たに展開します。日本HPは教育分野をほとんどやっていないが、世界と同じ範囲に持って行き、日本でも台風の目になって存在感を強めていきます。」

クライアントPCの3つの重要課題を解決

続いて、アジアパシフィック & ジャパン パーソナル・システムズ・グループ 上級副社長のシー・チン・テイク(See Chin Teik)の基調講演で、クライアントPCの3つの重要課題などにについて語りました。



アジアパシフィック & ジャパン 上級副社長  シー・チン・テイク

アジアパシフィック & ジャパン
上級副社長 シー・チン・テイク

 
   

「2009年は非常に厳しい経済状況に見舞われ、多くの企業がコスト削減を行い、今でも絶え間なく続いているが、2010年は回復の年になると考えています。ただ、顧客の要望は常に変化しており、IT管理者が抱えている柔軟性やコストといったプレッシャーにも対応しなければならない。これからはビジネスの成長にどれだけITが貢献できるのかが大事だと考えます。


HPでは『ビジネスの成長を目指したITの活用』、『持続可能性を実現するグリーンITの活用』、『優れたカスタマー・エクスペリエンス』を提供することで、顧客が抱えるクライアントPCの3つの重要課題を解決します。HPは単なるハードウェアやソフトウェアだけでなく、ソリューションを皆様に提供していきます。」

クライアントPCの3つの重要課題を解決

インテル株式会社 取締役副社長 宗像 義恵氏
 

インテル株式会社
取締役副社長 宗像 義恵氏

   
マイクロソフト株式会社 コマーシャルWindows本部 本部長 中川 哲氏
 

マイクロソフト株式会社
コマーシャルWindows本部
本部長 中川 哲氏

   

インテル株式会社 取締役副社長の宗像 義恵氏の基調講演では、「経済環境が成長局面に転じてからIT投資の準備をしていては遅い」と現状を分析。古いPCを使い続けることによるデメリットを具体的に運用管理費用や保守費用を算出して紹介され、同時にセキュリティー面でのリスク拡大も発生すると訴えました。そして最後には、「Windows 7 + インテル vPro テクノロジーでスマートなIT投資を実施し、PCのリフレッシュを。」とのメッセージで締めくくっています。


続いて、マイクロソフト株式会社コマーシャルWindows本部 本部長の中川 哲氏は基調講演では、「Windows 7は過去のOSをはるかに上回る販売を記録し、既に228社が早期採用を表明している」と好調なWindows 7の出荷状況を報告。「今後2010年末までに1000万本のWindows 7が導入され、企業の60%が今後3年以内にWindows 7への移行を行う」との展望を述べられました。


さらに、企業の導入事例を「Windows Optimized Desktopで変化に強い働き方への対応」というビデオで紹介。さらには、Windows 7導入によるコスト削減効果、生産性と満足度の向上をこちらも事例を紹介し、「コストを下げて、生産性、イノベーションを」とWindows 7の早期導入を訴えていました。



そしてここからは、一般企業向け「Simplifying IT for Business」と、文教向け「Simplifying IT for Education」の2つのセッションに分かれ、デモンストレーションを交えたソリューションセミナーがスタートしました。

運用管理、電力、セキュリティコストを大幅削減

一般企業向けのセッション

一般企業向けのセッションでは、以下のクライアントPCにおける4つの課題に対する、HPのソリューションやハードウェア機能による解決策をご紹介しました。

課題1: 制御と稼働時間
HP独自のクライアント運用管理ツール「HP Client Automation(HP CA)」を活用することで、運用管理コストを90%削減します。

課題2: 環境上の責任、電力管理
HPはエネルギー効率の高い電力供給装置をはじめ、リサイクルを考慮した製品設計、製品部材に再生プラスチックを採用など設計時から環境に配慮しており、製品の再利用のための下取りプログラムなどで環境上の責務を全うしています。
また、HP Power AssistantとHP CAの連携で電力管理を実現。省エネ型の電力供給装置とHP CA +HP Power Assistantの活用で、年間電力コストを4万ドル削減できます。

課題3: セキュリティ管理
今後随時製品投入されていく「HP ProtectTools 2010」によるセキュリティ強化。アクセス管理、データ保護、安全なコミュニケーションを「HP ProtectTools 2010とDigitalPersona Pro」の連携による集中管理でエンタープライズ領域まで実現できます。HP ProtectToolsを活用することで年間50万ドルのセキュリティコスト削減も可能にしました。

課題4: モバイルの生産性と管理
Windowsを起動せずにWeb閲覧やOutlookが使用できる、「HP QuikWeb」「HP Quiklook」に、今後製品展開される「HP DayStarter」。PC起動時にスケジュールの確認、カレンダー表示やバッテリーチャージの状況が確認できる「HP DayStarter」などを活用すれば従業員あたり1日30分の時間節減ができる計算になります。 その他「HP Client Automation」による3Gワイヤレスのコントロールや、トラブルシューティングの手間を削減できる「HP Performance Advisor」コラボレーションツールの「HP SkyRoom」も用意しました。

従来のコストで2倍のPCが導入可能に

文教向けセッションでは、前日に発表されたばかりのソリューション「HP MultiSeat Computing」を中心に、ある学校でのPCや情報機器の活用を劇仕立てにてご紹介しました。

文教向けセッション

HP MultiSeat Computing
デモンストレーション

従来のコストで2倍のPCが導入可能
1台のPCを複数人で同時に利用し、従来のPCと使用感が変わらない「HP MultiSeat Computing」。高精細動画の再生や、PC教室向けアプリケーション等を先生と5人の生徒が同時に実行し問題なく動作可能です。このソリューションはITの専門的な知識がなくても簡単に設定、運用が可能で、PCの合計台数自体が少なくなるため、クライアント管理、メンテナンス、アップグレードにおける全体的な作業時間と複雑性も解消されます。さらに、ユーザー1人あたりで2.5Wの電力しか消費しないため、最大80%のエネルギーコストの削減も可能です。

学校向けにさまざまな工夫が
新型インフルエンザ対策にもなる、抗菌、水洗い可能な「Washable Keyboard」を実際に水の中につけてその後も問題なく使用できることを実演。マルチタッチ機能サポートのAll-in-OneデスクトップPCやミニノートPCによる、直感的な操作性のデモンストレーションや教育現場でのタブレットPCの活用を訴求しました。
またミニノートPCには通学などの持ち歩きに便利なハンドルを装備した製品も紹介。持ち歩くことによるPCの紛失や盗難のリスクに対しては、指定したファイルやフォルダの削除をリモートで実施できる「Computraceソリューション」で対応できることを解説しました。

図書館でのITの活用
公共の図書館やインターネットカフェなどに多くの導入実績を誇るHPのシンクライアント。管理性、安全性の高いシンクライアントはハードディスクなどの駆動部品がなく、実際に机から落とすデモンストレーションを行った後も稼動し続ける堅牢性をアピールしました。
さらにタッチスクリーンを採用した42インチのデジタルサイネージディスプレイでは、タッチスクリーンを利用した書籍検察システムで実際にデモンストレーションを交えて説明。タッチスクリーンの双方向性を生かした直感的な操作感や、検索した書籍の場所を館内地図と連動させて利便性を向上させる機能など、今までにない書籍検索システムを披露しました。

専門教室で活躍する HP Workstation
エントリークラスながら優れたパフォーマンスを発揮するHP Workstationの新シリーズ「HP Z200 Workstation」と、HPで最も汎用性の高いMobile Workstation「HP EliteBook 8540w」を使用たデモンストレーションを実施しました。
HP SkyRoom」は時間や場所を問わず、最大3名の学生と簡単に連携できるため、移動にかかる費用や環境への影響を大幅に抑えることが可能で、生産性と競争力を向上できます。
また、「HP Performance Advisorソフトウェアツール」では、お客様独自の個別のシステムエンジニアのように機能することで、ワークステーションの設定やドライバーの更新を行い、最適なパフォーマンスを確保し、安定性を最大限に高めると同時に、全体的な生産性を向上できます。
なお、これらのソフトウェアは、すべてのHPワークステーションおよびMobile Workstationにプリインストールされており、追加コストは一切不要です。

以上、各セッションのハイライトをご紹介しましたが、セッション終了後は、それぞれの展示コーナーにご来場者が押し寄せ、製品担当者の話に熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
特に2010年4月出荷開始予定の「HP MultiSeat Computing」の展示には黒山の人だかりが出来るほどの注目を集め、実際の操作感などを確かめながら新OSのライセンス体系などの質問が飛び交っていました。長時間のセッション後にもかかわらず、大勢のお客様が会場に残られて大盛況の内に幕を閉じました。

HP Partner News 2010年3月23日号 特集記事]
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