HPのキーパーソンに聞くHP Software とクラウド時代の運用管理

 

 

HPのキーパーソンに訊く HP Software とクラウド時代の運用管理 タイトルイメージ HPのキーパーソンに訊く HP Software とクラウド時代の運用管理 タイトルイメージ

HP Software」は、2007年の米Mercury Interactive社買収を機に「HP OpenView」からブランド変更し、各種ツールを加えながら「戦略」「アプリケーション開発」「運用」の3つのフェーズを網羅する、業界でもっとも包括的なIT管理ポートフォリオを形成しています。

クラウド時代を迎えてサービス提供型ITへと変貌する中、特に運用管理において重要なポイントはどのような点か、そこでパートナーがビジネスチャンスにつなげられる製品は何か。日本HPのソフトウェア・ソリューション部隊のキーパーソンである、HPソフトウェア・ソリューション統括本部 マーケティング部部長の樋口 裕一氏と、同マーケティング部 マーケティングプログラム担当の星野 敏彦氏にお聞きしました。

(聞き手=ライター・増田克善)

クラウド環境の運用管理のポイントは 「自動化」

パブリッククラウドや仮想化によるプライベートクラウドが注目される中、企業のITシステムが向かう方向は、クラウドサービスと従来型のオンプレミスシステム(※1)によるサービスとを“適材適所”で組み合わせた「ハイブリッドモデル」と予想されます。しかし、このハイブリッドモデルに移行していく中でIT運用が複雑化し、従来の運用管理スタイルや組織体制では対処が難しくなる懸念があります。

※1:情報システム利用に当たり、自社管理下にある設備に機材を設置して、ソフトウェアを配備・運用するシステム

サービス提供型のITシステムの運用管理では、サービスの実装、サービスの運用管理、物理リソースの運用管理など、日常の運営サイクルを滞りなく回していく必要がありますが、その際に日々の運用を効率化し、運用コストを劇的に削減するための鍵となるのが「自動化」です。

―― クラウド時代の運用管理のビジョンとHP Softwareの役割とは、どのようなものなのでしょうか。

HPソフトウェア・ソリューション統括本部 マーケティング部部長 樋口 裕一
HPソフトウェア・ ソリューション 統括本部
マーケティング部部長
樋口 裕一

 

樋口氏:HP Softwareが考える運用管理には、「ビジネスサービス管理」、「ITサービス管理」、「ビジネスサービス自動化」という3つの要素があります。

サーバーやネットワークの監視、性能・可用性のエンドユーザー体験の管理といったビジネスサービス管理と、インシデント情報システム利用に当たり、自社管理下にある設備に機材を設置して、ソフトウェアを配備・運用するシステム (※2)管理や問題管理、変更管理などのITサービス管理を包括し、運用全体を可能な限り自動化することによって、人的コストをできるだけ減らして効率化する。これがBTO(ビジネス、ITの最適化)の運用におけるビジョンであり、HP Softwareの各種ツールによって実現されます。

※2:ヘルプデスクで管理されるシステムの利用者が抱える課題やシステムの不具合

―― この「自動化」には、具体的にどのような分野があるのでしょうか。

樋口氏:運用管理プロセスの自動化の主な対象として、「CLIP(クローズドループ・インシデントプロセス)」と「プロビジョニング(※3)」の2つが挙げられます。

※3:ネットワークやコンピュータの設備を、必要になったときすぐに利用できるよう準備すること

CLIPは、障害監視→障害検知→問題確認→障害対応→インシデントのクローズという一連の運用の流れのことです。障害対応の手順が標準化されていることを前提に、その対応手順をHP Operations Orchestration software(以下、OO)のワークフローに落とし込み自動化することができます。

例えば、障害が検知されたら統合コンソールでキャッチし、自動アクションでOOのワークフローをキックします。OOはあらかじめ定義されているワークフローに基づき対応すべき処置を順次指示・実施するとともに 最終的には対応が完了した後にHP Service Managerに情報を送り、該当インシデントをクローズします。

SaaS層やPaaS層の自動化はHP Softwareで
SaaS層やPaaS層の自動化はHP Softwareで 
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もう1つのプロビジョニングの自動化は、サービス提供開始するまでの作業を自動化することです。
例えば仮想サーバーのプロビジョニングなら、ストレージの割り当て、仮想ホストのインストール、設定、仮想サーバーの作成といった一連の手順をOOのワークフローに定義することによって、仮想サーバーでのサービス提供開始までの作業を自動化するのです。

クラウドサービスの提供形態でいうところのIaaS層のプロビジョニングはHP Blade System Matrixと関連ツールで提供することができますが、PaaS層やSaaS層における自動化、具体的にはソフトウェアのインストール、パッチの適用、システム設定、監視設定といった作業はOOをはじめとするHP Softwareの各種製品で実現することができます。これにより、ユーザへの迅速なサービス提供が可能となります。

仮想化環境の運用を支援する、3つのソフトウェア製品

ここまで見てきたように、運用自動化がクラウド時代の運用管理で重要なポイントではあります。
しかし自動化のためには仮想化環境におけるシステムの可視化や、運用プロセスの標準化が大前提であり、さらに各種運用管理ツールが仮想化環境に対応していなければなりません。物理/仮想が混在したシステムの状況を正しく把握し、リソース配分に関するルールなどが明確になっていなければ、自動化のオペレーションを設計・実装することはできないからです。

そこで、仮想化環境に対応した運用管理ツールの中でパートナーのビジネス拡大につながる製品として樋口氏が挙げたのが、次の3製品です。

・仮想化環境の監視ツール
・ネットワーク監視ツール
・データ保護・バックアップ管理ツール

HP SiteScope software
HP Network Node Manager i9.00 software
HP Data Protector software 6.11

次ページへ続く: ビジネス拡大につながるソフトウェア3製品とは

 

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HP Partner News 2010年9月7日号 特集記事]
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