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シンクライアントの全社展開に不可欠な“ネットワークのサービス品質”に、理想の解決。
住商情報システムは、アンリツネットワークスが開発した帯域制御装置「PureFlow GS1シリーズ」を活用して、データセンターと本支店間を結ぶ全社レベルのシンクライアント・ソリューションの提供を開始した。ネットワーク帯域に制約のある“WAN越え”という条件においてHP CCIの快適な利用環境を実現する。
 ビジネス背景

シンクライアント・システムとネットワークの利用効率向上。

住商情報システム株式会社 プラットフォームソリューション事業部門 IT基盤ソリューション事業部 SIソリューション営業部 技術チーム シニアエンジニア 森 拓也氏
住商情報システム株式会社
プラットフォームソリューション事業部門
IT基盤ソリューション事業部
SIソリューション営業部
技術チーム
シニアエンジニア 森 拓也氏
住商情報システムは、エンタープライズからキャリア/サービスプロバイダまで、先進的なプロダクトを活用したインフラストラクチャ構築を得意としている。HP CCI(Consolidated Client Infrastructure)を担当するプラットフォームソリューション事業部門は、高度なセキュリティ機能と柔軟性を備えたネットワークインフラの構築を担う。

「企業の情報セキュリティや内部統制に有効なソリューションとして、HP CCIに代表されるシンクライアント・システムへの注目が高まっています。私たちは、全社レベルでシンクライアントを導入する際に不可欠な、“ネットワークの利用効率向上”に取り組んでいます」(IT基盤ソリューション事業部 SIソリューション営業部 技術チーム シニアエンジニア 森拓也氏)

HP CCIは、シンクライアントと“ブレードPC”が、Windows標準のRDP(リモートデスクトップ・プロトコル)によりネットワーク経由でやりとりする。ギガビット以上に拡張されつつある企業内のLANであればあまり意識する必要はないが、データセンターにブレードPCを集中させ、各拠点にシンクライアントを配置するような“WAN越え”のケースには注意が必要という。

アンリツネットワークス株式会社 システム開発センター 第1開発部 課長 西澤 政樹氏
アンリツネットワークス
株式会社
システム開発センター
第1開発部
課長 西澤政樹氏
「広帯域なネットワークサービスが急速に普及してきましたが、リソースは無尽蔵というわけではありません。多くの場合、複数のシステムでネットワークをシェアしています。たとえば、大量のプリントアウトやテレビ会議などのアプリケーションが使われると、シンクライアントのための帯域が逼迫してパケットロスを起こし、画面上のポインターの動きが鈍くなる、ページ送りがスムーズでなくなるといった現象が起こり得ます」と語るのは、アンリツネットワークス システム開発センターの西澤氏である。アンリツの情報通信事業を継承し2006年7月に設立されたアンリツネットワークスは、手軽に導入できる帯域制御装置「PureFlow GS1シリーズ」の開発元としても知られる。

「帯域制御装置は、ネットワークの“ボトルネック”を解消し、データ・音声・映像が混在するLAN/WANのサービス品質を高めるための製品です。たとえばトラフィックの集中によってサービス品質が不安定になることを回避したり、ミッションクリティカルな業務アプリケーションのサービス品質を優先的に確保する――といった要求に応えます」(西澤氏)

HP CCIによるシンクライアント環境では、帯域制御装置「PureFlow GS1」は具体的にどのような効果をもたらすのだろうか。

 ビジネスチャレンジ

ネットワークの利用効率向上により、HP CCIを快適に使う。

全社レベルでHP CCIを導入して快適に活用する――すなわちWANを介してシンクライアント−ブレードPC間の通信をスムーズに行うには、遅延が小さい状況では十分な帯域さえ確保すればよい。しかし、ネットワークの高速化は回線コストを上昇させることにもなりかねない。

「ユーザ側のサービス品質を確保しつつ、回線コストを一定に抑えるために――PureFlow GS1は拠点単位、アプリケーション単位、クライアント(端末)単位で設定されたサービスレベルに基づき帯域をコントロールします。つまりネットワークの帯域をムダにせず、より多くのトラフィックを流すのです」(西澤氏)

何らかの理由で大量のトラフィックが発生した場合でも、他のユーザが影響を受けないという意味で、クライアント単位での帯域制御は重要だ。

「データセンター側、いわゆるアグリゲーションポイントをどの程度の速さにするかで回線コストの大部分が決まります。100拠点をそれぞれ10Mbpsで結んだ場合、100×10で1Gbpsにするかというと必ずしもその必要はありません。拠点ごと、アプリケーションごと、クライアントごとに最適に帯域を割り振ることができれば、利用形態にもよりますがおそらく100Mbpsでも大丈夫です」(森氏)

帯域制御装置の価格は、その普及に伴って急速に下がってきた。回線を高速化するよりも、PureFlow GS1を導入してQoSを確保する方がTCOを低減できるケースがはるかに多い。

「HP CCIの場合、1クライアントあたり200Kbps以上の帯域を確保することが推奨されています。しかし、単純に200Kbpsを最低保証、上限が500Kbpsといった設定では、帯域全体に余裕があっても500Kまでしか使えないことになります。PureFlow GS1なら、帯域の貸し借りをして最低限の使いやすさを保証しながら、帯域に余剰があればより快適に使えるよう動的に割り当てを変えることができます」(森氏)

ユーザが「快適」と感じる使用感を定量化する方法はないか――定量化されれば、ネットワークのサービス品質と回線投資の妥当性が評価できる。これも、森氏のチャレンジである。

「使用感については、『レイテンシー(遅れ)』『ジッター(ばらつき)』が定量的評価の基準になると考えています。RDPのトラフィックがどの程度遅れて、どの程度ばらつきがあるか。それによってユーザの使用感はどう変わるか――感性の評価と定量的な数値のマッピングを行い、シンクライアント・システムの評価手法を確立したいと思っています」

シンクライアント・ソリューションへのニーズが高まる中で、こうした実装レベルのノウハウはますます重要になっている。

リモートサイトとの接続地域を最適に制御
 今後の展望

テスト・検証を兼ねてHP CCIを社内導入。

住商情報システムではHP CCIを社内で導入し、部課長クラスを中心に約50ユーザが使い始めている。今後、200ユーザ程度まで拡大を予定しているという。

「開発セクションでもHP CCIを使い始めました。一人ひとり異なるクライアント環境を用意できるところも、HP CCIならではのメリットと言えるでしょう。いずれ、外部のシステム協力開発会社にもシンクライアントを設置して、開発情報・データを一元管理することを考えています。開発現場からITガバナンスが変わるかもしれません」(森氏)

HP CCI導入・運用の実践的なノウハウの蓄積は、顧客企業へのソリューション提供にあたって強力な武器になることだろう。

「企業が情報の統制を強化し、そのトレードオフとしてシステムの使い勝手が犠牲になるのはできるだけ避けたいと思っています。HP CCIとPureFlow GS1の組み合わせは、内部統制とユーザビリティを両立させる現実的なソリューションとなるはずです」(西澤氏)

HP CCIパートナー紹介
法人名 : 住商情報システム株式会社 住商情報システム株式会社
所在地 : 東京都中央区晴海1丁目8番12号
晴海アイランドトリトンスクエアオフィスタワーZ
代表取締役社長 : 阿部康行
資本金 : 211億5千2百万円
売上高 : 1,202億9千万円
(2006年3月期 連結ベース)
社員数 : 3,043名
(2006年3月末現在 連結ベース)
設 立 : 1969(昭和44)年10月25日
事業内容 : エンタープライズ・ソリューション、エンジニアリング・ソリューション、アウトソーシング・ソリューション、システムプラットフォーム・ソリューション
URL : www.scs.co.jp/pureflow
法人名 : アンリツネットワークス株式会社
所在地 : 厚木市恩名5-1-1
代表取締役社長 : 吉田勝也
資本金 : 3億5千5百万円
売上高 : 65億円(2006年度予定)
社員数 : 137名(2006年7月1日現在)
設 立 : 1969年(昭和44年)4月2日(2006年7月1日 商号変更)
事業内容 : IPネットワーク機器、監視応用システムの設計、製造、販売、構築、保守
IPネットワークのトラフィック測定サービス
URL : www.anritsu-networks.com
 
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