ソフトウェア開発、アウトソーシング、ソリューション・サービスの3領域において、多彩な事業展開を行っているTIS。その中で、ミッションクリティカルなIT基盤の実現を担うのが、事業統括本部 産業第2事業部 基盤 ソリューション部である。 「インフラ系の構築を支援することが我々のミッションです。最近では、内部統制や情報セキュリティへの要求の高まりから、インフラ統合化への要求が高まっています」(事業統括本部 産業第2事業部 基盤ソリューション部 北村勝美部長) 内部統制や情報セキュリティ管理を適確に行うためには、システムが一元的に管理されていることが望ましい。業務サーバの統合・仮想化に踏み切る企業も増加しているが、これだけでは十分ではないと北村氏は指摘する。
「ユーザーが業務で利用するデータはPCの中にも数多く存在し、管理はユーザー任せになっているのが現状です。情報漏洩などの問題を防止するためには、クライアント環境についても統合化を考えていく必要があ るでしょう」 そこでTISが注目したのがHP CCIだ。HP CCIはシンクライアント・ソリューションの一形態であり、シンクライアント/ブレードPC/ストレージの3要素で構成される。ブレードPCやストレージをセンター側に配置するため、セキュアな環境で管理することが可能だ。 「HP CCIはクライアント側に物理的にデータが存在しないため、情報漏洩リスクを格段に下げることができます。個人情報保護法やJ-SOX法、新会社法などへの対応を進めていく上で大きなメリットとなります」(事業統括本部 産業第2事業部 基盤ソリューション部 坂口憲一主査) TISでは、まず自社内にHP CCIを導入し効果を検証。その結果を評価し、 HP CCIによるシンクライアント・ソリューションの提供に乗り出した。
TISが提供するシンクライアント・ソリューションに「HP CCI」が加わったことで、様々な要求に柔軟に応えられる体制が整った。 「HP CCIのメリットの1つには、使い慣れたWindowsクライアント環境を手放す必要がないということがあります。また、HP CCIは、アプリケーションの動作が確実という点を評価しています。一般的なWindowsアプリケーションは、そのままサーバーベースで動かそうとしてもうまくいかない場合があります。HP CCIなら、アプリケーションの動作検証や修正などの手間が大幅に省けます」(坂口氏) さらにHP CCIにはActive Directoryとの連携機能が備わっており、認証されたユーザー用のデスクトップ環境を再現する機能が備わっている。この機能を利用すれば、社内のどの端末からログインしても自分用の作業環境が表示される。 TISでは、このようなHP CCIのメリットを、まずユーザー企業に体感してもらいたいと考えた。そこで2006年9月より提供を開始したのが「CCI簡易導入パッケージ」である。このソリューションでは、10ユーザー分のブレードPCとシンクライアント端末、管理サーバ、導入・設定作業などをパッケージ 化し、320万円という低コストで提供している。またユーザーが本格導入に踏み切りたいと思った場合には、コンサルティングサービスや統合ファイルサーバの構築サービスなど、より高度なサービスもオプションで用意。 既にユーザー企業への案内も始めているが、その中には1万台以上のクライアントPCを稼働させている大企業もあるとのことだ。 「当社にはWindowsシステムに関する豊富な構築経験とノウハウがありますので、HP CCIの活用をトータルにご支援できます。まずは簡易導入パッケージを導入し、その効果を感じて頂きたい。当社の環境も公開していますので、ぜひ参考にしてほしいと思います」(北村氏)
TISでは、今後ユーザー企業のHP CCI環境を自社センターに設置し、運用まで含めて請け負うサービスも検討中だ。 「基幹システムとHP CCIシステムを同一センター内に設置すれば、運用管理の効率化やセキュリティ強化をさらに進めることができます。お客様のご要望があればすぐにでもサービス提供が可能です」(北村氏) TISでは、「ICカード社員証ソリューション」「シンクライアント・ソリューション」「エンタープライズモバイルソリューション」を展開している。HP CCIも、基盤ソリューションの重要なコンポーネントとして活用していくとのことだ。 「HP CCIにICカード認証を組みあわせるなど、各分野にまたがるソリューションもご提供できます」(坂口氏) HP CCIとTISの総合力が一つになることで、次世代に向けた新たな企業情報システム基盤が実現するのである。