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サクセスストーリー  vol.1
ダミーサンプルビジネス

 

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ダミーサンプルビジネス

 ダミーサンプルをビジネスへ

ニッチビジネスを確実に拡大させているのは、大阪市西区の林健男社長の経営する株式会社精工である。
林健印刷所としてスタートした同社は、1989年に株式会社精工となり、フィルムの二次メーカー部門、農産物包材の専門商社部門を中心に、新たにデジタル印刷(デプリ)部門を強化した。現在では、69億3800万円(平成16年実績)を売り上げる成長企業である。

運命の出会い

それは、2000年5月のできごとだった。
当時、環境問題が大きく取り上げられ株式会社精工でも次世代の印刷機を検討していた。
いくつかの選択肢を経て、フレキソ印刷機に候補を決めた林社長は、最終確認に欧米の印刷工場や展示会を視察していた。その視察旅行の途中に訪れたドイツに運命的な出会いは待っていた。
ドイツで開催されていたDruppa2000の会場での、Indigo社(現在HP)が出展していた軟包材用デジタルカラー印刷機、Omuniusとの出会いである。

Omunius林社長の感性に、Omuniusが触れたとき、候補であったフレキソ印刷機は、一転Omuniusへと変更され、同年8月には導入されるというスピード決断となった。

新しいビジネスへ

導入当初、既存顧客の別注品作成時の校正用に利用していたOmuniusの印刷品質は顧客にも高く評価されていたが、校正刷りのために料金をもらうことができなかった。

「このままでは、Omuniusの高品質を活かすことができない。」
そんな思いから、新しいビジネスの模索する研究の日々が始まった。

適性のあるフィルムの絞込み、課題であったシュリンクフィルムへの印刷実験と開発部では日々研究の毎日が続いた。
前後して、実際のラインセクションで取引のある企業とサンプル作成の仕事を請け負ったことで、ビジネス展開の糸口が見つかった。

「ダミーサンプルを本番商品と同等レベルの品質で製造しよう」
2001年2月、この発想を元にフィルム業界では、初めてのデプリ事業部が設立されることとなった。

デプリ事業部

部長の林正規氏デプリ事業部を率いるのは、部長の林正規氏。

設立後、デプリ事業部は、徐々に成長し、デザインの絞込みや売場シミュレーション、消費者テストなどの需要に応えるまでになり、オンデマンド印刷機も増設されていった。

ニッチビジネスではあるが確実に拡大傾向にあると林部長はいう。

デプリ事業部のビジネスの大半がダミーサンプルの作成となるために強い守秘義務を要求される。そこで、精工では全く独立した未来館の建設に踏み切る。

未来館には一連のライン作業に対応できる設備が整い、デザインから完成まで一切外部に依存することがない。

Omuniusの高品質な印刷、ワンストップを可能にした設備と高いセキュリティ、そしてなによりもデプリスタッフの飽くなき探究心が顧客の信頼を得て、確実にビジネスを拡大していると林部長は語る。

短納期の切り札

短納期の切り札「高品質」、「多品種」、「超小ロット」、そして「短納期」が ダミーサンプルビジネスのキーワードである。なかでも「短納期」がデプリ事業の最大の特徴だと林部長は語る。

現在の顧客数約230社が、数年で600社に到達するのは間違いなく、以前は充分に対応していた納期目標の3日は、仕事量が増えたことから、ボリュームに応じて3日〜7日までの納期で対応するようになった。
しかし、サンプルとはいえ、利用用途も広がり、場合によっては4000〜5000サンプルの依頼も増えるなど、ボリューム対応も新たな課題となった。

ダミーサンプルの製造は、まさに時間との勝負。
急ぎの仕事など印刷途中に割り込みをしなければならない。顧客の増加で、その可能性はさらに高くなる。そのため新たにWebStream50、2台を増設。

「WebStream50の導入に踏み切ったのは割り込みの機能への期待からですね。」そう、林部長は説明する。

WebStream50 には、途中で仕事を止めることなく緊急ジョブを割り込ませ、再び元の作業に戻るというOmuniusにはない機能があった。そして、今年、2006年4月には、最新の WS4050 を導入。
スピードを要求されるダミーサンプルビジネスには重要な要素であった。
ダミーサンプルビジネス 時間短縮の切り札を手に入れたことで、ダミーサンプルビジネスは、これからも成長を続けていくだろう。
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