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iPAQ Pocket PC導入事例

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HP テクノロジーが作り出す Clos LaChance の極上ワイン
2004 年 9 月 28 日
トーマス・ウルリッチ
「HP iPAQ Pocket PC上のモバイル ソリューションによって、ハウスこのブドウはシラー種であり、
Clos LaChance のブドウ畑で栽培されている 20 種類の中の 1 つです。ほとんどのブドウ畑農家は、収量至上主義ですが、高級ブドウ畑の農家は、量よりも品質を重視します。品質は、品種、台木、土、トレリス、キャノピー、肥料や水の量など、多数の要素によって決まります。

カリフォルニア州ロダイ・ウッドブリッジ地域の高級ブドウ農家は、次世代に引継ぐブドウ畑という伝統的ないわれを持つ土地と、HP iPAQ Pocket PC という広範囲で活用できるツールを使って作業しています。この地域のブドウ農家は、土壌を肥沃にする合成肥料や害虫を駆除する殺虫剤を使って膨大な量のブドウを収穫するという従来の方法を放棄して、限られた労働力、統合された害虫管理、地理情報ソフトウェアと GPS システムを搭載した HP製 コンピュータを活用して、ブドウの木を慎重に手入れする持続的農業を実践しています。

このような持続的農業の背景を知ると、ゆっくりと蓄積されたアイデアや大変な思いをして得た知識から、非常に重要な農業技術が生まれるということを思い出します。
遠隔稼動する 4 箇所の気象観測点が、ブドウ畑の気象状態を追跡します。気象観測点では、気温、湿度、降雨量、日射量、風速、風向などを測定し、1 時間に数回、フィールド ハウス内に設置した HP 製コンピュータに送信します。

Lange Twin Farms のランディ・ラング氏は、次のように語っています。
「1930 〜 1940 年代、私の祖父は、有機的な栽培をしていました。しかし、第二次世界大戦で石油化学製品が開発されると、祖父は化学物質を使うようになり、自然な農法からは離れてしまいました」。
先進的な経営者は、石油から生成された肥料、殺虫剤、ディーゼル燃料、灌漑用水を使うことにより、以前の 3 〜 4 倍の生産量をあげることができました。20 世紀半ばには、収量至上主義が一般的になります。
しかし、ランディ・ラングや弟のブラッドは、石油化学製品を使った害虫駆除や土壌改善に頼らず、栽培農家としての技術に頼る昔の方法で栽培を続けています。

ラングや、ジョン・レッドベターや娘のキムのような地域の高級ブドウ農家は、農業の工業化の動きに反発し、昔ながらの価値を今のテクノロジーで実現しようとしています。このような農業経営は革新的です。
ブラッド・ラングは、「祖父の頃の栽培方法に戻ろうとしているのではなく、土地を手入れする方法を詳しく調べているのです」と語っています。

Clos LaChance Winery 社の社長のビル・マーフィは、若いブドウの木をチェックします。マーフィーは、上質のワインを作るには、すべての実が同時に熟すバランスの取れた木が必要だと言っています。

ラングやレッドベターを含む何百ものブドウ農家がロダイ・ウッドブリッジ ワイングレープ委員会 (Lodi-Woodbridge Winegrape Comission) の会員となっていますが、そこでは、地域以外の栽培農家も刺激を受け、高級ブドウの栽培方法が見直されています。この地域の農家は、十数年前に、持続的ブドウ栽培を始めました。さらに、最近では、iPAQ、Bluetooth GPS レシーバ、SureHarvest ソフトウェアを追加して、ブドウ畑を科学的に管理しています。

持続的農業を実践すると、高収量の畑よりも収入は減りますが、地域環境を向上することを考えるようになります。ワイングレープ委員会 (Winegrape Commission) の会員は、土地で生計を立てています。農業で採算が取れ、環境にやさしく、社会的に公平でなければなりません。
 何マイルも続く側道
そらまめ、さやえんどう、クローバーなどの間作物が、ブドウ畑で列を作っています。

レッドベター家は、ナパ、ソノマ、モンテレー、ヨロ、サンウォーキン、サクラメント、サンタバーバラなどの郡で、10,000 エーカーを超えるワイン畑を管理しています。ラング家は、サンウォーキンバレーで、6,500 エーカーの畑を管理しています。この 2 つの農家を合わせると、30 を超えるブティック ワイナリーに持続可能な量が提供され、その生産量は、同州最大のワイナリーの半分以上にもなります。
ラング家とレッドベター家は、エコロジー農業についてよく話し合います。彼らは、ブドウ畑を複雑な生命体だと考えています。自然な均衡が保たれ、ブドウの木がバランスの取れた状態であれば、最高品質のブドウが産出されます。この農法では、水、市販の肥料、除草剤、殺虫剤の量を制限し、ブドウ畑の状態を細かく監視します。
去年収穫した皮と種が混ぜた絞りかすを畑にまきます。これにより、土の水分量を保ち、栄養を補充できます。

ランディ・ラングは次のように語っています。
「私が子供の頃は、溝やパイプを使って大量の水をブドウの木に与えていました。現在では、ドリップ灌漑、電子センサー、iPAQ を使って、土の水分量を正確に計測し、土やブドウの品種に合わせて正確な量の水を与えることができます」。
 統合された害虫管理
ラング家とレッドベター家は、親の世代の農家と同じように、スケジュールに従って作業していました。ジョン・レッドベターは、「ブドウ作りを始めたばかりのころは、必要かどうかは考えず、春になるとヨコバイやダニの駆除剤をまいていました」と語っています。

今では、そらまめ、さやえんどう、クローバーなどの間作物が、ブドウ畑で栽培されています。さやえんどうは、窒素を固定するので、市販の肥料を最小限に抑えることができます。そらまめとクローバーは、害虫を食べる益虫の生息環境となるので、殺虫剤の量を減らすことができます。また、クローバは、土が崩れるのを防ぎ、雑草を生えにくくするので、除草剤の量を減らすことができます。
ブドウ畑のマネージャであるベン・スコーサは、HP ハードウェアと管理ソフトウェアを使って、ブドウ畑の状態をチェックします。遠隔稼動している気象測定点からデータを収集し、85 エーカーのブドウ畑内のブロックで、水、肥料、土の水分量などを分析します。

ブラッド・ラングは、次のように語っています。
「ヨコバイには、殺虫剤をまく代わりに、益虫を使っています。また、ブドウ畑を耕さないようにすると、ダニを減らすことができます」。
ラングの畑を耕さない農法では、燃料を節約でき、炭化水素の放出を減らすことができます。

ジョン・レッドベターは、次のように語っています。
「統合された害虫管理は、持続的農業の一部分に過ぎません。ブドウ畑を完全な生命体として管理するためには、更に多くの点を監視する必要があります」。
戦略は様々ですが、ラング家やレッドベター家は、GPS、SureHarvest の地理情報システム (GIS)、ブドウ畑で高速かつ正確にデータを読み取るためのバーコード リーダを搭載した iPAQ を使って、ブドウ畑を監視しています。
 ブドウ畑の手入れ
ワイン生産者であるステファン・テブは、HP製 コンピュータのコンソールから、ステンレス スチール製の発酵タンクの温度を設定します。

ブラッド・ラングは、次のように語っています。
「iPAQ を使うことにより、格段にきめ細かい手入れが可能になっています。iPAQ は、肥料、水、害虫の微妙な管理に必要な情報を提供してくれます」。
HPのiPAQ Pocket PC には、GPS が搭載され、GIS のデータと同期します。この GIS は、ラング家とレッドベター家がブドウ畑で収集したデータの分析や管理に使用されます。GPS は、衛星を使ったプログラムであり、ブドウ畑のテスト サイトの正確な緯度と経度を示します。参照マップには、半透明のオーバレイを使って、詳細データが含まれる層を重ねて表示する機能がありますが、これと同じような方法で、GIS は情報を表示します。ラング家とレッドベター家は、特定の場所の土壌タイプ、潅水パターン、キャノピー、品種などを表示できるので、最高品質のブドウを作るには、このような要素をどのようにバランスさせればよいかを判断できます。
iPAQ、GPS、GIS を組み合わせることにより、生物、化学、栽培などに含まれるあらゆる条件の関連性を把握できます。ブドウの木1本のデータや、20 エーカーのブロックに関するデータをダウンロードできます。

SureHarvest Sustainable Solutions のジェフ・ドロット博士は、次のように語っています。
「ラング家とレッドベター家は、iPAQ を導入したことによって、ブドウ畑を徹底的に管理できるようになりました。キャノピー管理、潅水プラン、薬剤と益虫の適切な組み合わせについて、iPAQ は正しい答えを示します」。
また、Vino Farms のジョン・レッドベターは、次のように語っています。「iPAQ は、優れた管理ツールです。ブドウの木をきめ細かく監視して、殺虫剤が与える経済、環境、社会的なコストなどのしきい値を比較検討すれば、1年間殺虫剤をまかなくて済みます」。
iPAQ には、データ収集やブドウ畑のパターン作成などの機能だけでなく、ブドウ畑の様々なアクティビティを会社のコンピュータに接続する機能もあります。

Vino Farms のキム・レッドベター ブロンソンは、次のように語っています。
「ブドウ畑では、作業長や栽培者は、畑のあらゆる情報を iPAQ へ直接取り込みます。オフィスに戻った後、読み取った情報は会社のコンピュータにダウンロードされます」。
Vino Farms では、データを 1つずつ分析するのではなく、年単位でデータを分析します。畑にあるトラクターには、タブが付けてあり、メンテナンスのスケジュール、作業の請求書作成、ドライバの作業時間などに利用されます。

ジョン・レッドベターは、次のように語っています。
「最終的な目標は、iPAQ と SureHarvest を統合した、会計や HR の処理も実行する統合管理ソフトウェアです。つまり、全機能を搭載したシステムです」。
何百年もの間、農業はカレンダーと元帳を使って行われてきました。

ランディ・ラングは、「今では考えられないけれど」と言っています。
 次世代に向けた農業
エコロジストのエリカ・オブライアンは、サンプルの pH と揮発酸度を測定し、HPのラップトップ コンピュータで結果をワイン生産者に送信します。ワイン生産者のステファン・テブは、測定データに基づいて、ブドウの収穫時期や、収穫後の二次発酵が完了する時期を把握します。

ラング家とレッドベター家は、収益を上げることは重要だと考えていますが、それだけを重視しているわけではありません。
ランディ・ラングは、次のように語っています。
「私達は、生涯をかけて次世代のためのプランニングを行っています。土地を管理する上で、私達が経験してきた失敗や成功から学び取って欲しい」。
ブランド・ラングは、「ロダイ地域では、多数のブドウ農家が、私達の栽培方法に賛同しています」と述べています。ラングとレッドベターは、この新しいテクノロジーの利点を活かし、次の世代が成果を収穫することになるでしょう。

ロダイ・ウッドブリッジ ワイングレープ委員会 (Lodi-Woodbridge Winegrape Commission) のリサーチ/IPM ディレクタのクリフ・オーマート博士は、次のように語っています。「持続的ブドウ栽培で興味深いのは、栽培農家のサポートを受けて、大学が栽培方法を推進しているのではなく、大学のサポートを受けて栽培農家が推進しているという点です。
科学者は、1つの変数を変更してから、結果を分析します。ロダイ・ウッドブリッジ ワイングレープ委員会の栽培農家は、従来の方法を一度に大きく変えようとしています」。
 新時代の到来: サンタクララ バレー
カリフォルニアのサンマルティンの Clos LaChance Winery 社で、最近まで HP インターネット マーケティング部門ディレクタ兼 CEO を務めていたビル・マーフィは、次のように語っています。
「ブドウ畑やワイナリーでは、古くから伝えられている技術を多数活用しています。しかし、今の時代に高品質ワインを作るには、古い手作業では不十分です。そこで、製造過程での変動要素をできるだけ多く計測および管理できるように、HP テクノロジーを採用しました」。

Clos LaChance のワイン生産者であるステファン・テブは、HP コンピュータのコンソールから、2004 年の収穫について、ブドウ畑から瓶詰め工場までの全データを追跡できます。アイコンをクリックして、表示されるダイアログ ボックスに温度を入力するだけで、6,000 ガロンの発酵タンクに貯蔵されているワインの温度を調節できます。また、キーボードを何回か叩くだけで、ラボにいるエリカ・オブライアンとデータを交換できます。オブライアンが、HP ラップトップを使ってブドウの pH と揮発酸度を転送すると、テブは、そのデータを元に、ブドウの収穫時期や、収穫の後に二次発酵を始めるタイミングを決定します。

フィールドハウスには、HP デスクトップ コンピュータが設置されています。これを使って、ブドウ畑マネージャのベン・スコーサは、ブドウ畑の数箇所の土壌や葉の水分量を常に追跡できます。遠隔稼動する気象観測点では、気温、湿度、降雨量、日射量、風速、風向が、微小生息域から報告されます。
スコーサなどブドウ畑で作業する人達は、天気、土の水分量、収穫のタイミングなどの変動要素を推測するのではなく、HP コンピュータで収集されたデータを元に、次に行うべき作業を決定します。
テブは、次のように語っています。
「テクノロジーによって差別化が生まれます。私達が作ろうとしているワインは、テクノロジーに大きな影響を受けるので、品質の高いワインを作れるのです」。
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