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HP ProCurveの製品力をコアにしたソリューション
長岡工場がHP ProCurveを導入したその経緯を詳しく見てみよう。長岡工場では今までもネットワークが構築されていたが、市場拡大による生産量の増加に伴い、データ処理能力が限界に達した。サーバへデータの書き込みができない、あるグループでネットワークが機能しなくなったなど、今まで当然のように機能していたことができなくなり、生産ラインへ被害が及ぶ事への危機感から、2003年春、新たなネットワークの構築を検討。今まで担当していたベンダーに加えてHPにも声をかけ、長岡工場の要求や改善したい点、新しいネットワークで可能にしたい事などをアナウンスした。その要求とは、
- データ処理能力のアップとトラブルによるダウンを回避するために完全なクラスタリングシステムが構成できる
- 万全なセキュリティのために外部の人間が安易にネットワークに接続できないようにする、の2つ。
これに対し、HPはVitalQIPという、MACアドレスを元に、その認証を受けないとネットワークの中に入れないシステムを提案。最終的にHP ProCurveの採用に至った。「一番の決め手は、製品力とソリューションを前提にした
問題解決のための提案です。HPは他のベンダーと比べ提案力が優れていた上に、こちらが疑問に思っていることや、このような仕様にして欲しいというリクエストにも迅
速に対応いただき、最良の製品で的確な提案をしていただきました」(五十嵐氏)
満足のいくネットワークプランはできあがった。しかし、まだ大きな問題があった。いざネットワークを切り替えるにあたって、1年を通じて24時間フル稼働の体制を敷く工場内で、いかに生産ラインに影響を与えず数千台のコンピュータ機器が接続されたネットワークを切り替えるのかである。最良の時はお盆しかなかった。お盆休みのわずか3〜4日の間に切り替え作業を完璧に終えなければならなかった。
わずか3日間で切り替えに成功した秘密
2003年4月に発注、ゴールデンウィーク前に構成や仕様の決定まで詳細を詰め、7月末から切り替えの準備を約1ヵ月かけて行った。実際、HP ProCurveの導入準備期間は短かったと八木氏は語る。その理由は、設計上のネットワークを、長岡工場で組み上げてからランニングのテストをするのではなく、一度HPで組み上げてテストをするという点にあった。特に今回は、万が一ネットワークがダウンしても支障のないように冗長化システムを採用し、二重のラインを必要としていたために、現場に持ってきて組み上げるのでは、さらに時間がかかってしまう。そのために、HP内で一旦構成を全部決め込んで作り上げ、検証をしてから長岡工場に運び、一気に組み上げた。これも、短時間でネットワークを切り替えなくてはならなかった長岡工場に対してHPが行った提案の一つで、HP ProCurveの製品力に自信があればこそ実現できたソリューションである。
長岡工場は3つの棟に分かれている。まず最初に事務系の機能を持つ1号棟で既存のネットワークと新しいネットワークを並行して運用を開始。その後、お盆休みが始まると同時に、2号棟3号棟すべてのネットワークを置き換える計画のもと、HPのスタッフに加え、磁気デバイス事業部の情報システム課、全14名が休みを返上し、万全を期すために総出で工場の全セグメントのテストを深夜過ぎまで行った。「ネットワークはいつ、どのようなトラブルが起きるかわからない。ですから、必ず我々情報システム担当者も敷設の現場で共に携わって知識を得ておく必要があるのです」(五十嵐氏)
「そのために、提供者として上段に構えることなく自分たちとコミュニケーションをとりながら切り替え作業を行ってくれたHPには感謝いたします。もちろん、今もそのパートナーシップは続いています」(八木氏) お盆という短時間で切り替えには成功した。しかし実作業に予期しないトラブルは付きもので、立ち上がりがスムーズにいかなかった。
切り替えたHP ProCurve自体に問題はなかったものの、継続して使っていたLANとWANを結ぶルーターのパフォーマンスが低かったために、小さなトラブルが発生した。しかし、原因をつきとめ、HPが貸し出した代替機を設置することにより、お盆明けの生産再開に間に合わせることができた。「導入したHP ProCurveはLANスイッチですが、HPは担当外のことでも我々の生産活動を停止させない、というスタンスで善処していただき、本当に助かりました」(八木氏) 導入時から現在まで、長岡工場のネットワークは安定した働きをみせている。八木氏が語った「水道のようなネットワーク」が実現されている。
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| お盆休みを返上してネットワークの切り替え作業にあたった、アルプス電気株式会社 磁気デバイス事業部 情報システム課のメンバー |
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