鈴木:では現在は会議やディスカッションはなくなったのでしょうか。
筏井:会議そのものをなくしたわけではありません。しかし報告や連絡などの情報共有が効率化されたことで、以前よりも格段に多くの建設的な会議やディスカッションに時間を使えるようになりました。しかし、それに合わせて次の課題が現れたのです。それがホワイトボード問題です。
山上・鈴木:ホワイトボード問題?
中林:第1弾でも、少し触れましたが、
「綺麗に描いたは良いが、これどうするんだ?」 という問題です。これはもうどうにもなりません。ホワイトボードに書いてしまったアイデア、図や絵はどうにもならないのです。書き写したり、プリントアウトしたり、写真を撮ったりするのも気休めに過ぎません。ホワイトボードは一度消したら、追記することも、消したり、修正したりすることも、何より再表示することさえできないのですから。そしてあらためてメールで、文字だけの面白くない議事録を、時間をかけて書くことになるのです。
筏井:これはまぎれもなく「情報の分散」「生産性の低下」です。そこで北陸支店ではホワイトボードを「禁止」にしました。ということでホワイトボードを使わずにパソコンの画面をプロジェクタで表示し、ExcelやPowerPointをホワイトボード代わりに使って会議を進めるスタイルに変えたのですが、あらためて浮き彫りになったのは、キーボード入力とマウスだけでは、思い通りのイメージが描けないということと、何より、たとえパソコンを使って会議を進めても、やはり「情報の分散」は止められないということです。(結局会議で使ったExcelやPowerPointのファイルが至る所に分散していく)
山上:ついに登場ですね!?
筏井:そうです。そこで登場したのがタブレットPCとOneNoteです。これらを活用したことで、上記の課題は吹き飛ばされました。前述の通り、テキスト入力から手書き入力、様々なドキュメントやメディアファイルを貼り付けられるOneNoteはホワイトボードではなく、“デジタルな台紙”となりました。しかもこのOneNoteで書いたホワイトボードはデジタルならではの利便性で、クリックひとつでメール送信(しかもご丁寧にHTML形式に変換して!)したり、PDFやXPS形式に出力したりすることができるのです。これで臨場感を残したままホワイトボードはそのまま世界中のどこへでも飛んでいくのです。 |