学科の目標を満足させる「3DCG制作の学習を目的とした、一人一台のモバイルワークステーションの導入」が決定した後は、機種の選定に進みました。まずは、ハードウェアありきではなく、学生たちが使用するCGツールやソフトウェアの選定がなされました。
同学科の学生たちが使用する3次元グラフィックスソフトウェアとして選ばれたのは、「Autodesk® Maya®」でした。「Maya®」はモデリング、アニメーション、レンダリングなどの機能が充実した総合ソフトウェアで、業界でもトップクラスのクリエイターや数多くのプロダクションが採用しているという実績があります。「専門性の高いソフトウェアですから、ある程度選択肢に限りがあるのと、業界でシェアが高いソフトウェアを使い慣れて3DCGの技術や経験を身に付けて貰い、社会に出た時の実践力や応用力を身に付けさせたいという狙いもありました」。
「それには、3Dグラフィックスのソフトウェアに適したモバイルワークステーションが前提となりました。ハードウェア選定にあたっては、これが基準となったと言えるでしょう」と下村氏は話しています。
新学科には、京都精華大学へコンピュータシステムソリューションの提案を行なっている「三谷商事株式会社 情報ソリューション事業部 関西支店」様(以下、三谷商事)が、同大学の要望に合わせた複数機種のモバイルワークステーションを提案しました。
「今回は「Maya®」を使用するということで、OpenGLに対応したグラフィックカードが搭載されていて、「Maya®」がきちんとサクサク動くということが最重要の要件でした。CPUなどのスペックは、HP製品も他社もそれ程変わりはなかったのですが、以前からHPはサポート体制がしっかりしているというイメージを持っていましたし、また、学生たちが毎日持って使うPCですから、デザインの良し悪しというのは大きなポイントとなりました」と下村氏は語っています。
三谷商事では、検討中のHP Mobile Workstation製品を準備して、同大学に評価マシンとして貸し出しを行ないました。
「約2週間、評価マシンをお借りして使わせて頂き、Maya®のインストールを行ない、評価をした結果、スムーズに稼動しましたので、学生用のモバイルワークステーションとして決定しました」と下村氏。
その翌年以降も、新一年生の入学時には、その時の現行モデルを見直し、その都度機種選定を行なっていますが、3年間引き続いてHP Mobile Workstationが選択されています。
「Maya®が稼動するためのグラフィックカードが限定されるため、毎年、三谷商事の担当者とHPの担当セールスの方々にお願いして、適応するグラフィックカードにカスタマイズして貰いハードウェアとソフトウェアの相性を評価しています。評価段階で、グラフィックカードとの相性が合わないといった問題が発生する場合もありましたが、しっかりした対応をして頂いているので、これまで特に困ったということはありませんでした」。と下村氏は語ります。
三谷商事の森田玲子氏は、「京都精華大学様には、これまでにも様々なソリューションのご提案をしてきています。その中でHP製品に対しての信頼性はもともとお持ちであったため、かなり早い段階で、HP Mobile Workstationへの絞込みを決めていただきました。限られた時間内でCG技法の演習や実習を行っていくのですから、PCのトラブルによって授業が制限されないようにと考えています。事前の評価を十分に行った上で、HP製品を採用していただいていますが、PC機器のことですから問題が皆無というわけではありません。何かあった時には、HP社と連携して全力でサポートをさせていただいています。毎年、引き続き、新入生向けのPC選定に関わらせていただいていますが、やはり納入させていただいたワークステーション製品を使って、学生の方々がCGの授業に取り組んでいる様子を拝見すると嬉しいですね。」と話しています。
|