精密図面の高品質印刷とコストバリューを
提供するHP Designjet T520 A0 モデル

- 株式会社 扶桑製作所

製造業の成功を左右する製品の研究開発。各分野で利用される機器開発には、精度の高い優れたパーツが必須だ。
そうした部品類を作るためには、精密な図面が必要となる。デジタル処理が進んでいる業界とはいえ、いざ製造段階に入れば綿密に描かれた図面は無くてはならないものなのだ。大手企業の研究開発の為の試作品金型製造を請け負う扶桑製作所では、HPの大判プリンターの導入により、業務効率を向上させているという。
株式会社 扶桑製作所(以降、扶桑製作所)の竹石 義雄氏(以降、竹石氏)に話を伺った。

 

プロフェッショナルに欠かせないもの

「金型の製作と図面は切り離せない関係にあります。
ですから、ひとつのパーツを作り上げるためには、図面を印刷する機器が絶対に必要なのです」と語るのは扶桑製作所の竹石氏だ。
扶桑製作所は大手企業の研究開発における試作品向けの金型を設計、製造する企業だ。様々な加工設備を有し、開発における初期段階から量産型の製作に至るまで、一貫した製品生産を可能とし、産業界を支えている。日本の中小企業が持つ非常に高いスキルとノウハウは世界中から評価を得ているが、同社においてはまさにそうした「匠」の技が息づく企業だといえる。
「各設備やラインごとに部屋や階層を分け、施錠管理を別々におこなうなど徹底的なセキュリティ体制を敷いています。そうしたこともあって、大手企業から長い間、会社の生命線ともいえる新製品開発、研究のための金型製作をご依頼いただいているのだと思います」と語る竹石氏。
そんな同社においても、設計が紙面に鉛筆で描いていく図面引きからCAD へとアナログからデジタルへと移行しているが、「図面」という存在は最前線で活用され続けている。

「細部までよく見えるよう、基本的には1/1 スケールで製図します。
ですから、用紙はA0 サイズまで使います。以前は、ペンプロッター、次にインクジェットプリンターで図面を印刷していましたが、ペンプロッターは時流からメーカーが製造をやめ、当初導入した他社製の大判インクジェットプリンターは経年劣化もあるのか、故障しがちになってしまったのです」と竹石氏はいう。
印刷環境が万全の体制で整わなくては、大切な図面を印刷し続けることはできない。そのため、この課題を解決すべく同社はCAD データ向けの大判プリンターを探すこととなった。

 

導入コスト、ランニングコストの削減

竹石氏は出入りの業者のいくつかに聞いたところ、日本HP の大判プリンターがニーズに合いそうだという話しがあったのだという。「品質も申し分なさそうですし、何よりも本体価格が安い。私達のような業種ですと、コストバリューに優れているに越したことはありませんから、すぐに導入してみようということになったのです」と語る竹石氏。製造業における図面制作は、最も製造コストに乗せづらい部分でもある。クライアントに向けて印刷コストを上乗せすることは可能だろうが、実際にはその分は請け負う側が自己負担することになりがちだ。「ですから、導入コストはいずれにしても安いほうが負担も少ないのです」と竹石氏。

また、ひとつの図面でも印刷してしまえば、それで終わりという訳ではないのだという。「量産品なら、1 枚の図面をずっと使い続けられます。しかし、私達が請け負っている開発用のパーツとなると、頻繁に仕様変更が発生します。もちろん、その都度図面も刷り直す必要があるため、同じ図面でも十数回以上、印刷し直すこともあるのです」と竹石氏は語る。以前は、図面制作のみを外注へ出していた時期もあったという同社だが、やはり外注化してしまうとどうしても図面制作の時間も掛かり、費用も割高となる。図面の内製化による効率化と、ランニングコスト削減を同時に考えなくてはならないのだ。

そんな扶桑製作所が実際に導入したのは「HP Designjet」シリーズの中でもテクニカル向け製品となる「HP Designjet T520」だった。この製品は導入コストを抑えることと同時に、プリントヘッドのインク経路の効率化、特許取得済みのポリマーコーティングなどにより、従来機器と比べて約4 倍のインク効率を実現したモデルとなる。更に、競合他社のA1 対応よりもコンパクトなA0 タイプとしてはクラス最小のボディを採用しているため、設置場所も少なくて済む。そのほか、HP-GL/2 に標準対応することで最小のデータ量でも高精度な線画を可能としている。コストパフォーマンスの高さと、スムーズで高品質な印刷能力を併せ持つHP Designjet T520 は、まさに扶桑製作所のニーズに見合う製品なのだ。
「すでに半年ぐらい使用しました。導入コストの安さは分かっていましたが、硫酸紙のロール用紙を1 本使い終わった段階で、インクタンクはまだまだ使えそうです。これならランニングコストも狙い通りでしょう」と、課題のひとつであったコストパフォーマンスの高さについて語る竹石氏。HP Designjet T520 は、同社の最初の課題をクリアしたといえるだろう。

 

精密な図面もにじみなく高品質印刷

図面はその性質上、とても繊細な線や数値が描かれている。扶桑製作所の高いスキルによって製図された図面も、印刷時ににじみなどがあれば台無しだ。「図面は硫酸紙を使いますが、HP Designjet T520 のインクとは相性が良いらしく、にじみもありませんし品質的には大満足です」と語る竹石氏。実際にサンプル図面を見せていただくと、詳細な部分もにじみなく、くっきりとした線が描かれている。品質の高い印刷能力は、純正紙だけでなく、多様な印刷用紙に対しても発揮できる点が「HP Designjet」シリーズの強みでもあるのだ。

「クライアントからの要望を図面に反映させていくと、とても細かい部分まで意見が出てくるようになります。そのような意見を図面に活かしていくためには、印刷品質の高さはどうしても必要ですね」と竹石氏。どのような企業でも製品開発には熱が入る。その想いを受け止めるべく扶桑製作所でも、持てるノウハウを出し切り製図に向かう。それを「図面」として表現するため、HP Designjet T520 はその性能を発揮しているといえるだろう。

「いままでは図面の原紙と、デジタルデータの2 つを管理していました。しかし、図面も簡単に、しかも美しく印刷できることが分かったので、今後は図面の管理もデジタルデータに絞って一元管理したいですね」と今後の抱負を語る竹石氏の表情は明るい。製品開発用のパーツ製造という難易度の高いニーズに応え続る扶桑 製作所と、印刷環境から同社のビジネスをサポートするHP Designjet T520。今後も日本の産業界における大切な開発基盤を支え続けてくれるはずだ。

 

対象プリンター

HP Designjet T520 36inch ePrinter

A0対応プリンターとしては世界最小クラスのボディサイズ
低価格を実現した大判インクジェットプリンター

  • 高精度な線画再生でA1サイズのカラー印刷が約35秒
  • カット紙にも柔軟に対応する専用トレイ搭載
  • 低ランニングコスト
  • スタンド標準装備
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