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導入事例

玉川大学 工学部 情報通信工学科

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玉川大学 工学部 情報通信工学科
AlphaServerのハイパフォーマンスで、学生一人ひとりをフォローする教育支援システムを構築
玉川学園は1929年の開校以来、専門教育と並立して「師弟同行」の精神と「全人教育」という理念に基づいた教育を実践することで、各界に多くの人材を輩出してきました。その一翼を担う工学部・情報通信工学科は、「情報・通信・システム」全般を広くカバーし、現代の情報動脈ともいうべき情報通信分野で活躍する人材育成を目指して、教育体系や設備の充実を推進。今回一斉授業を図る新たなコンピュータ教育システムを構築しました。
導入事例
情報通信工学の最先端技術をキャッチアップする教育システム
  一斉授業と個別指導を両立するパフォーマンスを求めて
  新しい授業手順や学習文化が開花
  さらに教育体系の核としての発展に期待
  システム構成図

玉川大学 工学部 外観
玉川大学 工学部 外観

情報通信工学の最先端技術をキャッチアップする教育システム


小林 由紀男氏
  情報通信工学科教授
小林 由紀男氏
 
コンピュータ工学と通信工学の複合的な融合を進める情報通信工学科は、コンピュータを用いた一斉授業への取り組みも早く、以前から学科独自の演習室を運営してきました。しかし、DOSベースのPCとシリアル接続したUNIXワークステーションを複数台設置したこれまでのシステムは、すでに導入から約10年が経過。日進月歩の最先端情報通信技術との間で、ギャップを生じていたことも事実です。

また、同学科ではこれまでUNIXを中心とした教育が実施されてきましたが、これからの産業界で活躍する人材育成には、すでにデファクト・スタンダードとなっているWindows環境への取り組みが不可欠となっていました。そこで、まずUNIXとWindows NTの両方を使える環境の整備が求められました。さらに、コンピュータを道具として活用するためのリテラシー教育から、プログラミングや各種シミュレーションの実行など、情報通信技術の第一線を担う専門家育成までの幅広い教育体系に対応できる新しい教育システムの構築が課題でした。そこで1996年から、システム導入の本格的な検討が始まりました。

しかし新しいシステムを導入するといっても、学生達の習熟度は一人ひとりまちまちで、それこそさまざまな使い方をすることが予想され、メンテナンスの負荷も無視できません。また一斉授業のためのシステムは、約40名のクラス単位で利用するものであり、学生用のマシンを1台ずつ管理していたのでは、それだけで大変な負担となってしまいます。そこで、システムの立ち上げやシャットダウンなども含めて、システム全体を一括管理することを検討しました。

「当初は、それをハードウェア機能で実行することも考えました。しかし、コストパフォーマンスや処理時間などの面で、大きな問題があることが分かりました。そんな折、ある大学の紹介で、課題の提示や提出など一斉授業に求められるさまざまな機能や、個々の学生の作業の進捗状況の把握や管理などを実行する情報教育支援ソフトウェア『CAMPUS ESPer』に出会い、『これを活用すれば、問題解決が図れる』と確信したわけです」(小林教授)

一斉授業と個別指導を両立するパフォーマンスを求めて


実習室
  40台のPersonal Workstation 200iが整然とならぶ実習室
   
  大江 孝徳氏
  (株)理経コンピュータ事業部大学・
官公庁営業部営業課 大江 孝徳氏
 
さらに、さまざまな大学の導入事例を調査・検討した結果、新しいコンピュータ実習システムとしてCAMPUS ESPerを採用することが決定されました。システム構築に当たっては、初期の要件定義時点から、詳細設計〜実装に至るまで株式会社理経がサポート役を務めました。すでに同社はDECとの連携によって、全国の大学や短大で多くのCAMPUS ESPerの納入・運用実績を積んでおり、それも同大の新教育システム構築をスムーズに運ぶために大変役立ちました。

「私どもは、パートナー企業である株式会社創夢との二人三脚で、先生方の要求に沿いながら、きめ細かい提案を心がけました。具体的には、まずUNIXとWindows NTがスムーズに並立する環境を築くために、それぞれの専用サーバを立て、それらをスイッチングによって学園全体のATMバックボーンとも接続。さらに学生用のクライアント・マシンは、スター型のネットワークに1ポート1マシンとなるよう設計し、各自の処理や負荷の違いがシステム全体のパフォーマンスに影響を及ぼさないような工夫を図りました」(理経・大江氏)

また一斉授業のためのシステムは、当然室内の全員が同時に利用することが前提となります。したがって40人全員が同時にログインし、個々に動画像などを含む重たいデータのやり取りを図った場合にも、安定したトラフィック・パフォーマンスを発揮することが求められます。

一方、きめ細かい指導の中で学習進度や作業の進捗状況も、おのずと個々の学生ごとに異ならざるを得ません。ここでは常に履修生自身が進展データを更新しながら保存し、それらをログインによって瞬時に呼び出すことができるパワーも必要です。

このような観点から、UNIXサーバとWindows NTサーバには、64ビットの広大なアドレス空間によって、パワフルなコンピューティング環境を実現するAlphaServer 4000 5/466が選定されました。また、学生が利用する40台のクライアント・マシンには、IntelベースのPersonal Workstation 200iを採用し、グラフィックなどの重たいデータも、スピーディに処理することができる環境を整えました。さらに、X端末ソフトを載せることで、UNIX上でそのままC言語を扱うことができる、などの配慮が図られています。

こうして構築された新しい教育システムは1997年 9月の後期の授業開始と同時にスムーズな稼動を始めました。

新しい授業手順や学習文化が開花


AlphaServer 4000 5/466 (UNIXサーバとWindows NTサーバ)
  実習室の教卓側に設置された2台のAlphaServer 4000 5/466 (UNIXサーバとWindows NTサーバ)
   
森 晃徳氏
  情報通信工学科教授 森 晃徳氏
   
  矢内 浩文氏
  情報通信工学科助教授 矢内 浩文氏
 
「おかげさまで、現在主に1年〜3年生が、実習や実験などの時間にフルに活用しています。演習室は午前9時から開けており、授業終了後の夕方や夜間でも、教員が残っている限り学生達に開放しています。またシステムの立ち上げやシャットダウンも、教卓側からワンタッチで実行できますので、専任の管理者を置く必要もありません。そこで、基本的には最後に帰る教員がシステムの電源を落とすということにしています」(森教授)

授業以外に、開放時間を積極的に利用する学生も多く、先生と一緒に夜間まで残っている姿が見られます。このように新しい教育システムは、学生の自発的な学習意欲喚起にも効果を発揮しています。また、学生だけでなく先生方の教授法や授業運営にも変化が現れ始めています。

「私は、これまで紙ベースで配布していた教材をすべて電子化して配布を行い、提出は演習室のWebサーバにHTML形式でアップロードさせるようにして、私はブラウザでそれらを見るようにしています。この転換によって、時間に縛られることなく効率的に学生達の提出物をチェックすることができます。さらに学生達の間でも、課題のダウンロードや提出を通じて、ネットワーク環境そのものを身をもって学ぶという効果が生まれています。また、学生同士がお互い教え合う姿も見られ、よりポジティブなシステム活用が実現しつつあると実感しています」(矢内助教授)

また、一つのファイルを共有して、複数の学生が一つのコンピュータ上で共同作業をするといった使い方もできるので、今後新しい学習の文化が生まれる可能性も見えてきました。

「私は、課題は旧来のように紙ベースで配布していますが、提出の際にはWindowsベースで作成させる、という使い方をしています。学生はそのプロセスを通じてブラウザで自ら方程式や解法を探し、WordやExcelを駆使してレポートを作成する、といった行動が求められますので、さまざまなツールの活用方法が、自然と身につくという効果も生まれています」(小林教授)

さらに、演習室には映像プロジェクタが設置されており、先生の画面が正面のスクリーンに大きく映し出されますので、操作法そのものも大変把握しやすくなっています。

「実は、新しいシステムの稼動に先立って、理経とDECから講師を派遣していただき、先生方への講習を実施しました。例えば旧来の出席カードを使わず、学生のログイン情報で出欠管理を図るというような新しい試みなど、システムの利用法は教員各自の任意性に委ねていますが、教員サイドでもそれぞれ独自の工夫を凝らした活用を図っているようですね」(森教授)

目下コンピュータ演習室を用いた講座は、月〜金曜日の毎日4コマで合計20コマあります。ハイパフォーマンスな最新コンピュータ・システムの下で、各自の進度に即したきめ細かい一斉学習が図れるこの教育環境を羨む声も多く、他学科の学生からの履修希望も多くなっています。実際には、情報通信工学科の学生はもちろん他学科生、他学部生も履修できます。ちなみに、本年度の他学科生の履修率は10%前後に及んでいます。

また、学生だけでなく、情報通信工学科の成果を目の当たりにした他学科の先生方からも、導入を検討したいという声が高まっています。

さらに教育体系の核としての発展に期待


今回構築された教育システムは、いまや情報通信工学科の教育体系の大きな柱のひとつともなっています。したがって、万一のトラブル時にも迅速な復旧が求められます。これを保証するものとして、株式会社創夢を一次窓口としたオンライン・ヘルプデスクが設置されています。

最後に、今後一層の拡大が予想される本システムへの展望や期待、理経やDECに対するご要望などについて、一言ずつ語っていただきました。

「本システムは、今後さらに積極的に幅広く活用されていくはずです。またその中で扱う情報も、ますますマルチメディア化するなど容量やトラフィックも飛躍的に増加していきます。ここにおいて、それらの設定や迅速な対応を図っていただき、真に戦力となるシステムへの成長を図っていきたいと思います」(矢内助教授)

「常に情報通信工学の進歩に歩調を合わせながら、最新のシステム環境を整備していきたいと思います。しかしその一方で、現有資産をできるだけ長く活用させる努力も必要です。そのためには、当初から将来の発展性などを念頭に入れたプラットフォーム選定が重要になってきます。本学科の2台のAlphaServer 4000は、両方とも現在2CPU構成となっていますが、発展に合わせてCPUの数を増やせる点が魅力です。また、DECを選んだ背景には、Windows NTへの取り組みの優位性もありましたので、今後とも幅広い情報提供やサポートをお願いしたいと思います」(森教授)

「おかげさまで、これまでトラブルもなく、順調な運用が実現しています。現在、サーバは演習室に設置されていますが、教室は消防法などの問題から、最終退室時には電源を落とす必要があります。したがって将来的には、サーバを別の場所に移し24時間運転を図るなどのプランも考えていきたいと思います。理経やDECには、より安定したシステム運用のノウハウやアドバイスをお願いしたいですね」(小林教授)

玉川大学URL:http://www.admit.tamagawa.ac.jp/
この記事は、旧日本ディジタルイクイップメント株式会社(日本DEC)の導入事例です。会社名や製品・サービス名などは当時の情報ですので現在の状況とは違う場合があります。
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