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従来、ブレード製品はローエンドモデルでの展開に留まっていたが、ミッドレンジ領域までカバーした全く新しい「ミッションクリティカル・ブレード」が登場した。ビジネスの成長に合わせてサーバー自体を増強できないのか?遠隔地のサーバーを自由自在に操作できないのか?そうした問題を解決できる新技術「Scalable BladeLinkテクノロジー」や、完全なリモート管理を実現する「iLO3」などを備える、ミッションクリティカル・ブレードの新技術を紹介していく。
国内UNIXサーバー市場において
9年連続のシェアNo.1を達成し、UNIXサーバーの代名詞的存在となった「HP Integrityサーバー」。いまそのラインアップ全体が「ブレードサーバー」へと劇的な進化を遂げつつある。日本HPは4月27日、同サーバー製品のミッドレンジ向け最新モデル「
HP Integrity BL890c i2」、「
同BL870c i2」、および「
同BL860c i2」(以下、Integrity BLシリーズ)を発表した。これらはいずれもインテル® Itanium® プロセッサー9300番台(開発コード名Tukwila:以下、Itaniumプロセッサー 9300番台)を搭載したミッションクリティカル用途向けサーバーであるが、その最大の特徴は、これらがまぎれもない「ブレードサーバー」である点だ。
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岡村 秀樹
日本ヒューレット・パッカード株式会社
エンタープライズストレージ・サーバー・ネットワーク事業統括
ビジネスクリティカルシステム事業本部
製品マーケティング本部
製品企画部
マーケティング・スペシャリスト
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日本HPの岡村 秀樹氏は、この大胆な変化について次のように説明する。「これまでの弊社のブレード製品は、ローエンドモデルでの展開に留まっていました。今回、ミッドレンジ領域までカバーした『ミッションクリティカル・ブレード』としてIntegrity BLシリーズを発表しました。ミッションクリティカル・サーバーとして更なる信頼性の向上も実現しており、ブレードサーバーの管理性や集約効率の高さを生かしたシステム統合が可能となりました。」
Integrity BLシリーズは、Integrityサーバーのミッドレンジ製品としての卓越した性能や可用性はまったく損なわれていない。最上位モデルのBL890c i2では、最大8プロセッサー/32コアの Itaniumプロセッサー 9300番台を搭載。DIMMスロットは96個装備しており、シングルチップスペアリングと比較して17倍高い信頼性を提供する「ダブルチップスペアリング」対応のDDR3メモリを最大384GB搭載可能だ。また内蔵ストレージとしては最大8台のホットプラグ対応SASディスクドライブを搭載できる。従来のミッドレンジIntegrityサーバー製品と比較して、設置スペースを1/2以下に抑えつつ2倍以上の性能向上を実現している。
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図1:HPの第2世代Integrityサーバーラインアップ
ミッドレンジ・サーバーであるからには、例えば基幹システムのデータベースサーバー等が要求する8コアや16コア以上のSMP構成にも対応が必要だ。そのためIntegrity BLシリーズでは、2プロセッサー/8コアを搭載するBL860c i2をはじめ、4プロセッサー/16コアのBL870c i2、そして8プロセッサー/32コアのBL890c i2というラインアップを取りそろえている。そしてここで岡村氏が強調する点が、Integrity BLシリーズの新機能「Scalable BladeLinkテクノロジー」である。
「例えば、当初は最大2プロセッサー/8コア搭載のBL860c i2を購入してします。ビジネスの成長に合わせ、サーバーへの負荷が高くなり、2プロセッサー/8コアではリソースが足りなくなった際、4プロセッサー/16コアの新しいサーバーを購入しなくていいのです。もう1枚BL860c i2を購入してアップグレードキット(近日中に発売予定)で両者を接続することで、最大4プロセッサー/16コアまで搭載するBL870c i2にスケールアップできるのです。さらにブレードを増やせば、最大8プロセッサー/32コアのBL890c i2へスケールアップが可能です。」(岡村氏)
図2:Scalable BladeLinkテクノロジー
この「ブレードとブレードの合体」を実現するのがScalable BladeLinkテクノロジーである。「個々のブレード上のItaniumプロセッサー間をインテル® Quick Path インターコネクト(以下、QPI)というフレックスファブリックで結ぶことで、それらをまとめてひとつの大きなSMPを構成できる技術です。プロセッサーを追加すると、それに比例して性能もリニアに向上する点が特徴です(QPIについては、
インテル対談記事にてご確認ください)。」(岡村氏)
Scalable BladeLinkテクノロジーがあるからこそ、スケールアップ性が要求されるミッションクリティカル・サーバーと、その逆にモジュラリティが要求されるブレードサーバー、両者の融合が実現したと言える。
図3:第2世代Integrity BLシリーズの直線的な性能拡張性(出展:SPECint_rate_base2006ベンチマーク)
図4:HP Virtual Connect Flex-10テクノロジー
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こうしたミッションクリティカル・サーバーとしての特徴に加えて、Integrity BLシリーズにはブレードサーバーとしての優れた柔軟性も備わる。それを象徴するのがI/O仮想化技術「HP Virtual Connect」のサポートである。Integrity BLシリーズはFlex-10対応のNICを標準装備しており、バーチャルコネクトのFlex-10機能とNICを利用することで、10GbEの1ポートを最大4つの物理NIC(FlexNIC)とし、100Mbps〜10Gbpsまで自由に分割することが可能だ。
「例えばBL890c i2の場合、本体標準の16ポートの10GbEをそれぞれ2.5Gbpsの帯域を持つ物理NICに4分割することで、合計で64ポートのNICとして利用可能です。これにより、HP Integrity VMをはじめとする仮想化技術による高密度のサーバー集約を実施した場合でも、従来のようにNIC数が不足しがちな事態に陥ることはありません。また個々のNICをどの物理コネクターに割り当てるかの設定は管理画面上で実施できるため、サーバーの構成変更にともない毎回イーサネットケーブルを接続し直す必要はありません。Integrity BLシリーズのインストール時に一度接続するだけでよい『ワイヤーワンス』環境を実現します( バーチャルコネクトに関しては、製品ページをご参考ください)。」(岡村氏)
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