これまでに事業部や部門ごとに構築してきたデータベースは、RDBMSとOSをシステムの目的に合わせてベスト・オブ・ブリードという形で選定しているケースが多い。その中でパフォーマンスや信頼性あるいは実績からデータベースの中核をなしてきたのが、UNIXサーバとOracleという組み合わせであろう。実際、そうしたシステムは、安定稼動を実現しており、ユーザも満足していることが多い。反面、導入から時間が経過しても古いバージョンのOSやデータベースをそのまま使いつづけているケースも多い。
ところが、ハードウェアのリースアップやソフトウェアのサポート期限などにより、システム更新は避けられないのも事実。システム更改に合わせて新しいサービスを追加するようなケースもあり、システム変更には一定の投資が必要になる。ただ、実際には既存のデータベースは現状のまま更新しておき、新しいサービスの提供にはサブシステムとしてWindowsやLinuxなどによるデータベースを追加しているというケースが圧倒的に多いだろう。
このようなデータベースの構築経緯が、システム全体を複雑にするとともにOSあるいはバージョンの混在環境を作り出してきた。異なったプラットフォームによる多数のデータベースが渾然一体となったシステム環境は、言うまでもなく運用管理の手間を煩雑にするとともに運用管理コストの増大を招いている。
また、中核となるUNIXとOracleによるデータベースは二重化して高い可用性を維持していたとしても、それを取り巻くサブシステムの可用性は必ずしもサービスの重要性に合致していないことも多い。その結果、関連システムを含めた事業部内のシステム全体の可用性レベルは、サービスレベルとの整合性が取れない状況を生み出している。
さらに次々に構築されたデータベースが多数存在するために、セキュリティレベルも保てない状況に陥っていることも多い。それぞれのデータベースの構築時にアクセス制御や暗号化の対策が個別になされたために、セキュリティ管理レベルが一定でない上に、運用も複雑化することになる。
こうした問題をつくりだした根本は、部門内にデータベースが散在してしまったことにある。運用管理コストを削減するとともに、サブシステムを含むシステム全体の可用性を一定のレベルに保ち、かつセキュリティレベルを確保するためには、まずこれらの部門内データベースを同一アーキテクチャの下に統合することが重要になってくる。それを実現する最適解が、HPとOracleの推奨するHP
Integrity rx3600およびHP-UXとOracle RAC 10gによる小規模クラスタから統合を開始することだ。
HP Integrity rx3600/HP-UXとOracle RAC 10gによるデータベースは、最小限の投資で部門内に散在するデータベースを統合でき、パフォーマンスと可用性の両立、管理の容易性、セキュリティの確保を実現することが可能になる。また、将来を考えた柔軟なシステム設計である同システムは、新たなサービスの追加においても新規システムを同一基盤の上に容易に構築することが可能になる。
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