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高可用性データベースの実現
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ビジネスを支えるITシステムのハブとして、ますます重要性が高まっているデータベース。データベースのダウンはビジネス継続上、致命的な問題を引き起こす。それを防ぐには、何よりもデータベース・システムの可用性が求められている。ただ、これまでの基幹系システムの高可用性を実現するHAクラスタは、複雑で高価になるという問題があった。しかし、ビジネス要件によって可用性レベルはさまざまである。構築の容易さとコストを抑えた必要十分な可用性を実現する――それがHP IntegrityサーバとOracle Database 10gによるHP HA Simple Clusterリファレンス・アーキテクチャである。

複雑化がTCO増大を招く高可用クラスタ

可用性が求められる基幹系システムのデータベースでは、2台以上のサーバを用意し、1台に障害が発生した場合でも他のサーバがサービスを引き継ぐ(フェイルオーバ)高可用クラスタ(HAクラスタ)を構築することが一般的だ。一昔前と比較して高信頼化が進んだIA系サーバが基幹系システムでも利用されるようになり、IA系サーバのクラスタ環境も整ってきている。

そうしたクラスタ環境は、障害発生時のフェイルオーバ時間が数分あるいは数十分を許容範囲としている。それに対してミッションクリティカルな基幹系システムの中枢を担ってきた商用UNIXサーバによるHAクラスタでは、フェイルオーバ時間を秒単位に短縮しようという技術革新を繰り広げてきた。その結果、商用UNIXのHAクラスタは構成が複雑化し、高価なシステムにならざるを得なかった。

データベース・システムのクラスタ環境は、単一サーバはもちろん、アプリケーション・サーバのクラスタ化と比べても設計から運用まで各段階で複雑さに伴う課題がある。

まず設計段階では、業務要件に基づくアプリケーション設計やインフラ構築すべてを見通すスキルが必要になる。構築段階では、データベース・ソフトウェアはもちろん、クラスタウェアをはじめとするミドルウェア、サーバ間ネットワークなど多数のコンポーネントを複雑に組み合わせる技術が要求される。また試験段階では想定しうるさまざまな状況で確実にフェイルオーバできるよう膨大な時間をかけて試験と調整を繰り返す必要がある。そして運用段階においても、クラスタ環境の複雑な振る舞いに対処するための大量のドキュメント内容を把握し、運用スタッフのトレーニングも欠かすことができない。

このように各段階で高度なスキルと作業工数を費やさざるを得ないことから構築・運用コストを押上げ、「HAクラスタは高価なシステム」という認識が一般化した。

  各段階におけるHAクラスタの課題
図1:各段階におけるHAクラスタの課題

高可用性データベースを実現するHP Integrity + Oracle Database 10g

こうしたHAクラスタの構築・運用に伴う課題を解決し、「より安く、より高速に、より確実に!」を追求したHAクラスタ・ソリューションが、HP IntegrityサーバとOracle Database 10g このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。によるHP HA Simple Clusterリファレンス・アーキテクチャ v1.0(以下、Simple Cluster)である。

そもそもHP IntegrityサーバとOracle Database 10gは、ミッションクリティカルな基幹系システムに必要な要素をすべて兼ね備えているという大きなポイントだ。HP Integrityサーバは、プロセッサの障害予知とDPR(Dynamic Processor Resilience)機能、メモリにおけるメモリチップスペア機能(ダブルチップスペアリング)やDMR(Dynamic Memory Resilience)機能などハードウェア・レベルの堅牢性と強固なHP-UXとで、シングル・システムとしての信頼性・高可用性を十分に備えている。また、Oracle Database 10gは言うまでもなく基幹系データベース・ソフトウェアとして数々の導入実績が物語るように、ミッションクリティカルなビジネスを支えるデータベース基盤として高い評価を得ている。

両社は高可用性を実現するクラスタ・ソリューションとして、HPは14万ライセンスを超えるUNIXプラットフォームで最大の出荷実績を誇るクラスタウェアHP Serviceguardによる多ノードのHAクラスタシステムを、オラクルは高可用性とリニアなスケーラビリティを両立させたOracle Real Application Clusters(RAC) このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。によるクラスタ・ソリューションを提供している。

両社の技術の組み合わせは、より高い可用性が求められるシステムに応えることが可能なソリューションだが、重要なのは要求される可用性レベルとそれに見合うコストに応じたHAクラスタを構築できるかどうかである。その点においてSimple Clusterは、シングル・インスタンスのOracle Database 10gと共有ディスクによる、コストと可用性レベルのバランスを考慮したコスト・パフォーマンスに優れるHAクラスタ・ソリューションといえる。

また、「標準化→単純化→仮想化→ユーティリティ化」というプロセスで変化に適応できるIT基盤の構築をめざすHPの「アダプティブ・インフラストラクチャ」において、Simple Clusterは「単純化」を具現化したソリューションの1つである。

  可用性レベルとコストを両軸にしたSimple Clusterの位置付け
図2:可用性レベルとコストを両軸にしたSimple Clusterの位置付け


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