| 次元の違う可用性と信頼性に加え 実績あるACMSとの親和性からHPを選択
しかし、長年活躍してきたEDIシステムは根本的な課題を抱えていた。「お取引先企業や対応プロトコルなどごとに個別対応を行わざるを得なく、システムは多様化。EDIサーバーは4台にまで増えていたのです」と沖汐氏。複雑化したEDIシステムは年に数回の頻度でトラブルに見舞われ、その度に、社内は手作業でのリカバリーに追われるという状況が生まれていたのだ。 EDIシステムの運用を任されていたパナソニック電工インフォメーションシステムズ株式会社(以下、パナソニック電工IS)の管理負担も大きかった。プラットフォームもOSも、課金ルールもバラバラな複数のEDIサーバーを安定的に稼動させるため、エンジニアの数や管理コストは膨らんでいった。新しく生まれてくるシステムニーズに対し、スピーディにかつ柔軟に対応できないという悩みもあった。
こうした様々な課題を一気に解消し、次世代の安定した製造インフラとなる新たなEDIシステムへと刷新すべき時が来たことをパナソニック電工では認識。全面的なシステム刷新の検討が始まった。EDIサーバーを統合しシンプルにすること、24時間365日止まらずグローバルにサービスを提供し続けられること、販路拡大という面から国際的な規格であるRosettaNetに対応すること。解決すべきテーマは数多く上がってきた。さらに、数年前から取り組んできていたSCM再構築の一環として、製造のリードタイムをさらに短縮したいという目論見もあった。そのためには従来のバッチ処理からリアルタイム処理へと切り替える必要がある。「発注状況を早く把握できるようになることで、製造部門が迅速なアクションを取れ、ビジネスのスピードアップが図れます」と沖汐氏は解説する。厳しい競争を勝ち抜く上で、これも疎かにはできない。新しいEDI基盤「統合EDIシステム」の実現に向けた一大プロジェクトは、こうして2007年にスタートを切った。
同システムの中核となるサーバーの選定にあたり、パナソニック電工IS SCMソリューション事業部の刀根佳久事業部長が重視したのは、絶対的な可用性・信頼性、移行に際してのリスク、そしてEDIエンジンとして採用を考えていた株式会社データ・アプリケーションのACMS E2Xとの親和性。この3点を同時に満たすことができたのがHP Integrity NonStopサーバーだった。
HPからの提案を社内で検討した際に、UNIXシステムの方が良いのではという議論もあったと刀根氏は打ち明ける。「しかしEDIシステムは、いったん導入したら、10年単位で利用し続けるまさにインフラ。機械のように動いてくれないと」(刀根氏)。ハードウェアとOSを含めたソフトウェアが一体となって究極の無停止性を実現するHP Integrity NonStopサーバーの先進的アーキテクチャーは、UNIXとは比較にならないほどの安定性を発揮する。「現行EDIシステムで導入していたHP NonStopサーバーの稼動実績も大いに参考にした」と刀根氏。重要システムの移行に伴うリスクを最小限に抑えられるというメリットも確実にある。 そして最後の決め手になったのは、「ACMSの開発元とHPがアライアンスを組み、深い連携の下でEDI向けのソリューションを提供していたこと」(刀根氏)だった。HPでは、ACMSの開発元であるデータアプリケーション社と共同で、「HP NonStop Server powered with ACMS」というソリューションを提供している。これが大きな安心感につながった、と刀根氏。
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