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この連載では、システム管理者が抱える様々な悩みにこたえる形で HP NonStop サーバーの特徴をご紹介していきます。
後半ではNonStop OS、ミドルウェア、アプリケーションシステム開発、歴史と将来についてご紹介します。
2010年3月
西村 めぐみ
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NonStop OSは、デバイスドライバ部分まで独立したプロセス管理を行います。
一般的なOSによるプロセス管理は、デバイスドライバには及んでいません。したがって、どこかのプロセスがディスクI/Oを多用するようないわゆる"重い処理"を行っていると、たとえプロセッサーリソースに余裕があっても他のプロセスも影響を受けて遅くなってしまいます。
このため、高速なレスポンスが要求されるOLTP(オンライントランザクション処理)とバッチ処理用のデータベースサーバーを別個にしたり、バッチ処理は窓口の営業時間外に行ったりというように処理を分離するのが、いわばデータベースを扱うシステムでの常識のようになっています。
しかし、NonStop OSではプロセスの優先管理がディスクアクセスまで引き継がれるので、即時性が重要なOLTPと多くのディスクアクセスを伴うバッチ処理を混在させた状態で実行することができます。何かの処理のために、他の処理が犠牲になる必要はありません。
このように、一般的にはサーバーを分けてシステムを構築するような、特性の異なるアプリケーションも、HP NonStopサーバーならば1台に収めることができ、サーバーの効率的な利用が可能となり、システムコストを下げることができます。
データベースサーバーやWebサーバーなどのミドルウェアは、すべてNonStop OSとともに提供されています。つまり、すべてが純正なので、ソフト間・バージョン間の互換性などを気にすることなく、安心して組み合わせることができます。
もちろん、これらのミドルウェアにもNonStop OSのプロセスペア技術が組み込まれています。
⇒ミドルウェア一覧
ここまで見てきたプロセスなどの仕組みは、すべてNonStop OSのレベルで実現されているので、アプリケーション側での特別な設計は不要です。
開発環境として用意されているのは、UNIX系システムやWindowsでおなじみの、EclipseおよびMicrosoft Visual Studio
.NETの2つで、それぞれクロス開発ができるようになっています。このほか、ANSIに準拠したC/C++およびCOBOLコンパイラも用意されています。
図3:Eclipseを利用したJavaアプリケーションのデバッグ
HP NonStopサーバーは、1974年11月29日に設立されたタンデムコンピューターズが開発しました。1998年にコンパックコンピュータと、2002年にヒューレット・パッカードと合併した今も大切に守られ、ラインナップも強化されて続けている「息の長い」システムです。1976年にシティバンクに納入されたのを皮切りに、世界中のATMや支払処理システム、携帯電話のオペレーションシステム、緊急通報システム、医療患者データベースなど、システムの停止が"業務の一時停止"では済まされない業務で使われている、そんな実績を持つシステムです。
このように30年以上の歴史を持つHP NonStopサーバーなので、CPUをはじめとするアーキテクチャーはいくつかの変遷を経ています。しかし、ハードウェアが変わっても、常にオブジェクト互換が保たれているので、バージョンアップに伴って今までのシステムが使えなくなってしまう、ということはありません。実際、多くの企業で、同じアプリケーションが10年以上継続して使用されています。中には20年以上稼働しているシステムも存在します。
⇒35周年を迎えた HP NonStop サーバー
新しいラインナップが登場しても、従来のシステムを使い続けることができるという"ノンストップ"もまた、HP NonStopサーバーの設計理念です。
現在のNonStop OSには、UNIX/Linuxライクなインターフェイスが取り入れられており、UNIX系の環境を知っていれば違和感なく使うことができるでしょう。
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