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HP NonStop サーバ 30年史

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HP Integrity NonStop サーバ

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Part2 オープンアーキテクチャへの取り組み
一方で、旧タンデムコンピューターズは早くからオープンアーキテクチャへの取り組みを積極的に行なってきました。1988年にはミップスコンピュータ・システムズとの技術提携を発表し、トレイビックは同社の副社長に就任。「NonStop System」へのRISCテクノロジー採用を発表します。
当時、RISC製品はサン・マイクロシステムズの「SPARC」、モトローラの「88000」などがありましたが、そのなかでもミップスコンピュータ・システムズの「Rシリーズ」だけが当初から64bitの高速アーキテクチャを想定して設計されていました。またミップスコンピュータ・システムズは設計専門の会社であり、製造はライセンス提供する半導体会社が行なっていたため、世界有数の半導体メーカーが製造している製品のなかから自由に安価で高品質な製品を選ぶことができました。さらに、MPUのデザインを変更する権利があるというオープンなものであったことが、トレイビックがミップスコンピュータ・システムズを選んだ理由です。
HP NonStop サーバ 30年史
フォールト・トレラント・コンピュータの誕生
  オープンアーキテクチャへの取り組み
  パフォーマンスと拡張性を向上する ServerNet
  新世代HP NonStop サーバの誕生

Integrity S2
  Integrity S2
1990年には、オープンシステムに対応した製品「Integrity S2」を発表しました。CPUにミップスコンピュータ・システムズの「R2000」を採用。そしてOSにはUNIX完全準拠の「NonStop-UX」を新たに開発・搭載した、世界初のフォールト・トレラントUNIXシステムです。
当時、UNIXシステムはエンジニアリング向けのOSという認識が一般的であり、ビジネス市場での信頼性にはかけると思われていましたが、「Integrity S2」は旧タンデムコンピューターズの特徴であるフォールト・トレラントを取り込んでいます。採用されたOS「NonStop-UX」は、それまで他社のUNIXシステム上で開発されたアプリケーションのソースコードレベルでの互換性を実現していたため、既存のUNIXアプリケーションを「Integrity S2」に移植し、フォールト・トレラントなどのメリットを享受することができました。
「Integrity S2」の高信頼性は当時のUNIXユーザーから新しい用途を開く画期的な製品として受け入れられ、旧タンデムコンピューターズはその後ユーザーの要求に応じてさまざまなモデルを投入しました。

NonStop Cyclone/R
  NonStop Cyclone/R
NonStop Himalaya(Kシリーズ)
  NonStop Himalaya
(Kシリーズ)
「Integrity」は主力製品とは別系統として投入された製品でした。その次に発表されたのが、主力製品である「NonStop Cyclone」および「NonStop CLX」へのRISCテクノロジーの採用です。1991年には、大型コンピュータとして初めてRISCチップを搭載した「NonStop Cyclone/R」「NonStop CLX/R」が発表され、業界に大きな衝撃を与えました。

そして、1993年には「NonStop Himalaya(Kシリーズ)」が発表されます。「NonStop Himalaya」は、現在主流となっているOSのマイクロカーネル化を打ち出した製品でした。
 オープンシステムに対応するため、「NonStopカーネル」という核をベースにおき、その上に従来の独自OS「GUARDIAN」のAPIと、業界標準であるPOSIXのAPIをそれぞれかぶせることによって、どちらのソフトウェア資産も継承できるようにしています。さらにその上に、ネットワークやトランザクション、データベースなどの主要なミドルウェアを配置するという、現在のシステムソフトの基本となる形が完全に提供されたOSでした。

さらに、1994年に業界に先駆けた超並列対応のソフトウェア製品として、RDBMS「NonStop SQL/MP」、トランザクションサービス「NonStop TS/MP」、トランザクション・マネージャ「NonStop TM/MP」の3製品を発表しました。
同時に、オープンシステム対応のミドルウェア群を発表しました。トランザクション・モニターとして自社製品「Pathway」のほかに、UNIX市場で定評ある「TUXEDO」やIBMの「CICS」への対応を打ち出したり、データベースでも自社の「NonStop SQL/MP」を核に、マイクロソフト「ODBC」「DDE」、アップルコンピュータ「DAL」、IBI/アシスト社の「IDA/SQL」など多くの標準的なオープン・インタフェースに対応して、「ORACLE」「SYBASE」などと同様のデータベースアクセスを可能にするといった取り組みが行なわれました。


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