1990年には、オープンシステムに対応した製品「Integrity S2」を発表しました。CPUにミップスコンピュータ・システムズの「R2000」を採用。そしてOSにはUNIX完全準拠の「NonStop-UX」を新たに開発・搭載した、世界初のフォールト・トレラントUNIXシステムです。
当時、UNIXシステムはエンジニアリング向けのOSという認識が一般的であり、ビジネス市場での信頼性にはかけると思われていましたが、「Integrity
S2」は旧タンデムコンピューターズの特徴であるフォールト・トレラントを取り込んでいます。採用されたOS「NonStop-UX」は、それまで他社のUNIXシステム上で開発されたアプリケーションのソースコードレベルでの互換性を実現していたため、既存のUNIXアプリケーションを「Integrity
S2」に移植し、フォールト・トレラントなどのメリットを享受することができました。
「Integrity S2」の高信頼性は当時のUNIXユーザーから新しい用途を開く画期的な製品として受け入れられ、旧タンデムコンピューターズはその後ユーザーの要求に応じてさまざまなモデルを投入しました。
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NonStop Cyclone/R |
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NonStop Himalaya
(Kシリーズ) |
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「Integrity」は主力製品とは別系統として投入された製品でした。その次に発表されたのが、主力製品である「NonStop Cyclone」および「NonStop
CLX」へのRISCテクノロジーの採用です。1991年には、大型コンピュータとして初めてRISCチップを搭載した「NonStop
Cyclone/R」「NonStop CLX/R」が発表され、業界に大きな衝撃を与えました。
そして、1993年には「NonStop Himalaya(Kシリーズ)」が発表されます。「NonStop Himalaya」は、現在主流となっているOSのマイクロカーネル化を打ち出した製品でした。
オープンシステムに対応するため、「NonStopカーネル」という核をベースにおき、その上に従来の独自OS「GUARDIAN」のAPIと、業界標準であるPOSIXのAPIをそれぞれかぶせることによって、どちらのソフトウェア資産も継承できるようにしています。さらにその上に、ネットワークやトランザクション、データベースなどの主要なミドルウェアを配置するという、現在のシステムソフトの基本となる形が完全に提供されたOSでした。
さらに、1994年に業界に先駆けた超並列対応のソフトウェア製品として、RDBMS「NonStop SQL/MP」、トランザクションサービス「NonStop
TS/MP」、トランザクション・マネージャ「NonStop TM/MP」の3製品を発表しました。
同時に、オープンシステム対応のミドルウェア群を発表しました。トランザクション・モニターとして自社製品「Pathway」のほかに、UNIX市場で定評ある「TUXEDO」やIBMの「CICS」への対応を打ち出したり、データベースでも自社の「NonStop
SQL/MP」を核に、マイクロソフト「ODBC」「DDE」、アップルコンピュータ「DAL」、IBI/アシスト社の「IDA/SQL」など多くの標準的なオープン・インタフェースに対応して、「ORACLE」「SYBASE」などと同様のデータベースアクセスを可能にするといった取り組みが行なわれました。
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