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消費電力、ラック数ともに2/3に削減
採用が決まったハードウェアは2010年4月に納入され、同年10月1日に予定されている「FUTURE 4」のリリースに向けて、慌ただしく設定や構築、実装など作業が進められていった。
8月後半からは「FUTURE 3」から「FUTURE 4」への移行作業がスタート、9月に入るとテストが続く。
「何度も事前の検証を行っていたため、1カ月ほどという短期間でブレードサーバー約50台への大規模な移行を一気に実施できました。
その間、トラブルもなく、非常にスムーズ」と藤村室長は振り返る。
「FUTURE 4」は当初の予定どおり、10月1日から本格的にサービス提供を開始した。
「FUTURE 3」から「FUTURE 4」への更新により、至るところで目に見える成果が上がりはじめている。
まず、目標の一つであったサーバーの消費電力量削減。
同センター内部では従来の3分の2程度にまで削減したいと目論んでいたが、見事にこれを達成。
併せて、物理サーバーの統合により、ラック数も3分の2に減少。
それまでサーバー追加もままならなかったサーバールームにスペースの余裕が生まれた。
「PC教室に設置しているネットブートのパソコン端末も起動時間が大幅に短縮できています」と藤村室長は笑顔を見せる。
入札のための要求仕様書に盛り込まれた数値目標のうちの一つが、この起動時間。
目標値は、ログイン画面表示までが1分45秒、ログイン操作後デスクトップが表示されるまでが30秒、というもの。
「この目標値内にきちんと収まっています。
それも、パソコン端末に載っているのは、Windows XPではなく、最新のWindows 7。
読み込み量が多くなったこのOSで当初目標をクリアーできたことは、素晴らしいの一言です。
最近、ネットワークの速度をネットブート用サーバーの出口で計測したところ、6Gbpsも出ていることを発見して非常に驚いています。
HPブレードとHP バーチャルコネクトFlex-10とを組み合わせた時の実力の高さは想像していた以上です」(藤村室長)。
運用の効率化という点での効果はどうだろうか。
「まず、サーバー台数が減ったこと、サーバーを統一したことによる負担軽減効果が出ています。
また、HP BladeSystemに標準添付されているHP Systems Insight Manager(HP SIM)により、ハードウェア類を統一した環境で一元的に管理できるため、運用負荷が少なくなったと運用担当者から聞いています」と藤村室長。
さらにリモートによる管理を実現するHP Integrated Lights-Out、HP BladeSystem c7000エンクロージャーの前面に設置されたインサイトディスプレイといった、HPならではの管理モジュールも運用の効率化に大いに役立っているという。
クラウド技術の検討が次なるテーマ
2010年10月のリリースから半年ほどが経過した「FUTURE 4」だが、これまでのところ目立ったトラブルは発生していない。
「一般に、システム移行後には何らかのトラブルに見舞われるもの。
それが発生していないこと自体、高く評価できます。
トラブル対応に追われることもないので、新しいサービスの検討などに充てる時間が十分に取れています。
これはありがたいこと」と藤村室長は語る。
「FUTURE 4の役割の一つであるPC教室向けのサービスを利用する学生たちの様子を観察していると、インターフェイスや使い勝手の向上といった面でまだまだ改善の余地があると感じています。
今後、単にサービス項目の拡充を目指すのではなく、サービスのブラッシュアップの方向にも、より力を入れていくつもりです」(藤村室長)。
一方、本田センター長はすでに次の「FUTURE 5」の姿に思いを馳せている。
「パブリック、プライベートなどクラウドの活用が今後本格的に広がっていくでしょう。
FUTURE5では、クラウド技術をいかに取り込むかということが検討課題になるかもしれません。
こうした状況を見越し、クラウドに関する検討・研究をFUTURE 4の上でも進めていく必要があるでしょう。
今後は、その準備に向けた取り組みが急がれます」。
「システムトラブルはできれば避けたいが、いつかは起きてしまうもの。
そうしたトラブル発生時には、時間単位での復旧対応が可能なHPの保守サポートに期待しています。
半日、1日といった単位でシステムが停止してしまうと、授業への大きな影響が出てしまいます。
しかし、最悪でも数時間という時間単位のトラブルなら、影響を最小限に抑えられます。
FUTURE 4の安定稼動という面から、これからもHPには協力をお願いしたい」。
本田センター長は最後の話題をこう締めくくった。
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