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導入する前のアドバイス

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1.1.2. 業界標準 x86サーバ HP ProLiantサーバ

HPでは、x86アーキテクチャを採用したサーバとして、HP ProLiant(プロライアント)サーバシリーズを提供しています。もともとHP ProLiantサーバシリーズはCompaq Computerで開発されたもので、常に最先端の技術を他社に先駆けて採用し、その技術の一般普及に貢献することで業界の標準機としての地位を確立していました。2002年にHPがCompaq Computerを買収した後も、多額の研究開発費を投入し、業界を牽引する最新技術を他社に先駆けて採用するという姿勢は脈々と引き継がれています。
現在発売されているHP ProLiantサーバには、ML(Maximum Flexibility Line)サーバ、DL(Density Optimized Line)サーバ、BL(Blade Line)サーバの3つの系統が存在し、それぞれに特徴があります。以下に、HP ProLiantサーバの3つの系統のそれぞれの特徴を記載します。

  • HP ProLiant MLの特徴
    HP ProLiant MLはシステム内部の拡張性を最大化したモデルで、主にタワー型として提供しています。タワー型は、オフィス内にそのまま設置できるように静音設計となっており、本体には、キーボードとマウスが添付されています。また、ML370などの一部のモデルでは、タワー型に加えて、ラックマウント型も提供しています。ラックマウント型は、タワー型同様、静音設計ですが、キーボードとマウスは添付されておりません。
    タワー側モデルでは一部の機種を除き、セキュリティのために、フロントパネルや、サイドパネルを施錠することが可能です。また、タワー型で提供されているモデルには、ラックマウント型へのコンバージョンや、ラックマウントするためのキットがオプションで提供されていますので、必要に応じて、ラックマウントサーバとして転用することも可能です。
     
    ML370 G5
    ML370 G5


  • HP ProLiant DLの特徴
    HP ProLiant DLはラックマウント型として最適化されたモデルで、サーバの性能を落とさずに内部のコンポーネントの高密度化が図られています。ラックマウント型サーバは、ラックにマウントして、複数のサーバでモニタ、キーボード、マウスを共有して使うことを前提としている為、ラックマウント用のレールが添付され、キーボードとマウスは添付されていません。尚、ラックマウント型サーバでは、ラックに搭載する高さを表すのに、米国のEIA規格で定義されたU(ユニット)という単位を使います(1Uは1.75インチ、約4.45cm)。たとえば、DL380G5の高さは、2Uになりますので、42Uのラックには最大21台をマウントすることが可能です。
     
    DL380 G5
    DL380 G5


  • HP ProLiant BLの特徴
    HP ProLiant BLはラックマウント型よりもさらに高密度化が図られ、先進の技術が搭載されたモデルで、一般的にブレードサーバと呼ばれています。ブレードサーバは、基本的には、プロセッサ、メモリ、ハードディスク、ネットワークアダプタを搭載したサーバブレードと、サーバブレードを格納するエンクロージャというコンポーネントにより構成されます。
    BL p-Classではサーバブレードを格納するサーバブレードエンクロージャとは別に、電力供給専用のパワーエンクロージャを使用することで、複数のサーバブレードエンクロージャがパワーエンクロージャを共有する構成をとることができます。この構成によって、サーバブレードへ電力を供給するパワーサプライを集中管理して電力利用効率を高めています。尚、新世代ブレードサーバのBL c-Classでは、エンクロージャ内にホットプラグ形式のパワーサプライを装着する方式となり、電源はエンクロージャ単位で管理されます。
    HP ProLiant BLでは、サーバブレードエンクロージャ内にインターコネクトスイッチ(ネットワークスイッチ)を搭載して、エンクロージャの内部配線でネットワークスイッチとサーバブレードを接続するため、個々のサーバブレードへネットワークケーブルを配線する必要がありません。
    このように、ブレードサーバは従来のラックマウント型サーバと比較して、ラックに搭載可能なサーバ台数が多いだけでなく、管理に必要なケーブル数の削減と、コンポーネント化によるメンテナンス性および管理性の向上を実現しています。
     
    BL p-Class(左側)とc-Class(右側)
    BL p-Class(左側)とc-Class(右側)

尚、HP ProLiant MLとDLの各モデルは、いくつかのシリーズに分類されています。各シリーズの特徴は以下の通りです。

  • 100シリーズ
    低価格でありながらも、高性能を維持したシリーズです。CPUとメモリのハードウェアリソースを低価格で導入したい場合に最適です。ML110とML115を除き、最大2プロセッサまで搭載可能です。(ML110とML115は1プロセッサしか搭載できません。)ハードウェアコンポーネントの冗長化や、SmartStart CDによるセットアップ、ProLiant Support PackISEEなどの管理機能はありません。遠隔管理機能はLO100で提供されています。

  • 300シリーズ
    HP ProLiantサーバの主力シリーズです。SmartStart CDによるセットアップやProLiant Support PackISEEといった管理機能、ROMベースセットアップユーティリティORCAといったHP ProLiantサーバの主要な機能はこのシリーズ以上で提供されます。ML310、DL320を除き、最大2プロセッサまで搭載可能です。(ML310とDL320は1プロセッサしか搭載できません。)遠隔管理機能であるiLOまたはiLO2が標準で搭載されています。

  • 500シリーズ
    最大4プロセッサが搭載可能な、高性能と高可用性を実現したシリーズです。300シリーズで提供される機能に加えて、ホットプラグメモリ等の機能が追加されています。稼働率が重要視される、大規模なデータベースサーバやファイルサーバといった用途に適しています。

また、HP ProLiantサーバでは、プロセッサやチップセットなどの内部アーキテクチャが進化すると、新しい世代のモデルという意味で、「Generation n」(略してGn、nは世代番号)が製品名に付加されます。世代番号が高いモデルほど新しいアーキテクチャ(プロセッサやチップセットなど)を採用しています。2007年9月以前に発売されたHP ProLiantサーバでは、DL380とDL385のようにモデルが異なると、最新を表す世代番号も異なりましたが、2007年9月以降に発表されるサーバからは、同一のテクノロジを採用しているサーバの世代番号を統一することになりました。このため、製品によっては途中の世代番号が存在しないものもありますのでご注意ください。

製品名の数字の末尾は搭載されているプロセッサの種類を表しています。末尾が0の場合は、Intelのプロセッサを、5の場合はAMDのプロセッサを搭載しています。

 
  ProLiantサーバの命名規則
HP ProLiantサーバの命名規則

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