コンピュータにおいて、プログラムの実行により、データの処理などの演算処理を行う部品をプロセッサと呼びます。x86サーバの場合、プロセッサは、主にサーバの中核としてサーバコンポーネントのすべての動作や演算を制御するCPU(Central Processing Unit 中央演算処理装置)機能を持ったマイクロプロセッサを指します。マイクロプロセッサとは、複数の半導体で行われるCPUの処理を1つの半導体チップに集積したものです。
HP ProLiantサーバでは、プロセッサとしてx86アーキテクチャを採用しており、IntelのXeonファミリを採用したシステム(製品名の末尾が0で終わるサーバ 例:DL360、ML370、BL460cなど)と、AMDのOpteronファミリを採用したシステム(製品名の末尾が5で終わるサーバ 例:DL385、DL585、BL465cなど)を幅広い製品レンジで提供しています。
XeonプロセッサもOpteronプロセッサも、32ビットアプリケーション資産との互換性を保つために、x86命令セットアーキテクチャに準拠しています。従って、プログラミングレベルでは、どちらのプロセッサも同じように動作します。
しかし、プロセッサの実装にはアーキテクチャの面で多くの相違があります。具体的には、プロセッサの採用しているマイクロアーキテクチャや、メモリやI/Oサブシステムのインターフェースなどを含むシステムアーキテクチャの違いです。アプリケーションやオペレーティングシステムなどで、それぞれのアーキテクチャで特性があります。実際に利用するアプリケーションなどのベンチマークなどによる比較があれば、それをもとにサイジングすると良いでしょう。

AMD OpteronとIntel Xeonのアーキテクチャ |
どちらのプロセッサでも、プロセッサアーキテクチャの進化や、集積度向上、動作クロック周波数の向上などにより、非常に高いパフォーマンスを実現できるようになっています。しかし、その一方でクロック周波数などの上昇による電力需要や発生する熱量も増えている点が、問題になってきています。5年前と比べると、2倍以上の消費電力のプロセッサも珍しくなく、場合によっては既存の環境にサーバを入れることができないということも起こっています。このため、最近ではIntelおよびAMDの両社で、消費電力を上げずにパフォーマンスを上げるような、プロセッサアーキテクチャの開発やマルチコア化などが行われています。
HPでも、この増え続ける消費電力量と発熱量の問題に対処するために、HP ProLiantサーバへ、IntelとAMDのどちらのプロセッサでも利用できるパワーレギュレータをハードウェアベースで実装しています。以下にパワーレギュレータの概要を記載します。
- パワーレギュレータ
パワーレギュレータは HP が開発したパワー マネジメント ユーティリティで、ROMベースセットアップユーティリティを持つHP ProLiantサーバに標準搭載されています。このユーティリティは、プロセッサベンダが公開するプロセッサのパワーステート(P-state)レジスタを使用します。プロセッサの電力使用状況とパフォーマンスを制御することによって、消費電力を最小限に抑え、望ましいパフォーマンスレベルを維持し、施設の電源リソースを最大限に活用することが可能です。
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ROMベースセットアップユーティリティのパワーレギュレータ設定画面 |
パワーレギュレータは、ファームウェアに実装されているので、OSやアプリケーションのアップグレードに影響を受けません。パワーレギュレータのファームウェアは、プロセッサの負荷を監視し、予め設定されたパワーモードに基づいてプロセッサの
P-state を制御することで、プロセッサが電源を効率的に使用できるようにします。パワーギュレータは、複数のHP ProLiantサーバモデルを対象に、動的(ダイナミック)および静的(スタティック)なパワーセービングモードをサポートします。
パワーレギュレータの詳細については、ホワイトペーパー「HP ProLiantサーバのパワーレギュレータ」を御覧ください。
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