サーバは通常、空調や電源が管理されたサーバルームに配置されるため、サーバのコンソールを操作する必要が生じた際には、サーバ管理者は直接サーバルームへ足を運ばなくてはなりません。OSにMicrosoft Windows Server 2003を利用している場合は、ターミナルサービスを利用してサーバのコンソールを遠隔から制御することができますが、サーバを再起動している間のコンソールを制御することはできません。サーバのOS稼動状態に依存せずに、遠隔からサーバを制御・管理するためには、専用のハードウェアが必要となります。
HP ProLiantサーバの遠隔管理用ハードウェアには、一部のHP ProLiantサーバにオンボードで装備(内蔵)されているIntegrated Lights-Outと、PCI拡張ボードオプションとして後から追加できる、リモートInsightボードLights-Out Edition II(RILOE-2)が用意されています。内蔵型には、多くのサーバに搭載されている第一世代のIntegrated Lights-Out(iLO)と、ML310G3から搭載が始まった第二世代のIntegrated Lights-Out 2(iLO2)があり、第二世代のiLO2はiLOの機能を受け継ぎつつ、遠隔画面の操作速度の向上を実現しています。尚、HP ProLiant 100シリーズに搭載可能なLights-Out 100は、iLO、iLO2とは基本的に異なる機能を提供する別製品となりますのでご注意ください。
iLOとiLO2は標準では、リモートコンソールや仮想メディア等の一部の機能が制限された状態となっています。すべての機能を利用するためには、オプションのAdvanced
Packライセンスを追加購入して、適用する必要があります。(「2.3.5. HP ProLiantサーバのメリット・その5 ― さらなる付加価値を提供するソフトウェア」の「Integrated
Lights-Out Advanced Pack」の項も併せて御覧ください。)
HP ProLiantサーバの遠隔管理用ハードウェアの特徴は以下の通りです。
- 遠隔管理機能の特徴
- 独立したネットワークポート
専用のネットワークポートを持っていますので、HP ProLiantサーバのネットワークアダプタと物理的に分離した管理専用ネットワークを構築することで、高いセキュリティを実現できます。
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ネットワークポートとは物理的に独立したiLO専用ネットワークポート(DL385背面) |
- 様々なアクセス方法を提供
管理インターフェースへは、ブラウザを利用して簡単にアクセスできます。ブラウザアクセスは、SSLで暗号化されているため、インターネットを経由した通信を行う場合でも盗聴される危険性はありません。また、TelnetやSSHを利用したコマンドラインベースのアクセスも利用できます。
- 強固なセキュリティ
転送されるデータはSSLおよびSSHを使用して暗号化により保護されますので、不正アクセスに対して安全な遠隔管理環境が実現できます。
- サーバのステータスの表示やSNMPの対応
サーバのステータスは遠隔から管理インターフェースにアクセスすることで、いつでも確認できます。また、障害発生時にはSNMPトラップで、Systems
Insight ManagerやSNMP管理ツールにサーバの障害情報を通知することもできます。(Lights-Out
100ではSNMPをサポートしません。代わりにIPMIをサポートしています。)
- 仮想機能による管理性の向上
仮想リモートコンソールにより、遠隔からHP ProLiantサーバのコンソールを制御することができます。加えて仮想メディアの機能を併せて利用することにより、フロッピーディスクやCD-ROMのイメージファイルによるサーバの起動や、仮想リモートコンソールを実行している管理者側の端末上のフロッピーディスクドライブやCD-ROMデバイスを、サーバ上で使用することができます。また、仮想電源ボタン機能では、遠隔からサーバの電源を制御することができます。
各製品が提供する機能の詳細については、製品ホームページを御覧ください。
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