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サーバー本体の選択は、各種の拘束条件(フォームファクタ・価格・パフォーマンス・仕様など)から決定されます。 昨今では、最初にサーバーのフォームファクタ(タワー型、ラック型、ブレード型)の要件が決定されるケースが多くなってきています。まず、サーバーを設置する場所を確定して、サーバーのフォームファクタを決定することをお勧めします。
- サーバーのフォームファクタの選択の概要
サーバーのフォームファクタを選択する上で、最初に決めなければいけないのが、サーバーを設置する場所です。SOHO環境のようにオフィスエリアに比較的に近い場所に設置するような場合はタワー型、さらに複数台設置するような場合はブレード型をタワー型のエンクロージャーで使用するケースも考えられます。又、サーバールームにラックを設置可能か既にラックが存在し、そのラックに空きがあるような場合はラック型、またはブレード型ということになります。
サーバーの集約性も大きな選択の要因になります。
サーバー筐体内の拡張性とラック内のサーバーの集約性はトレードオフの関係にあります。たとえば、サーバーの集約性を高めようとすると、サーバーの筐体は小型化することとなり、オプションを内蔵できる余地が減ることになります。
集積度を最も重視したBLサーバーの場合、ファンや電源モジュールがエンクロージャーに搭載されているため、サーバー本体は非常に小型化されています。その代わり内蔵できるハードディスクやオプションが少なくなります。 さらに、サーバー本体の配線の手間がないため、サーバー増設、交換時などに大きな利点があります。 又、BLサーバーの場合は電源モジュールやファンを各サーバーで共有使用することで、きめ細かい制御が可能となっており、エンクロージャーに管理モジュールが搭載されているので、エンクロージャー内で一括した管理を行えることが強みとなります。
集積度を重視したDLサーバーの場合、内蔵できるオプションが少ない代わりに、アレイコントローラーなどを内蔵で標準構成としている場合が多く、あまりオプションを追加しなくても多くの用途をカバーできるように設計されています。
逆に拡張性を重視したMLサーバーの場合には、内蔵ディスクや、PCI
Express拡張カードなどの内蔵オプションが多数搭載できるように設計されています。G5までのMLサーバーの標準構成では、アレイコントローラーや2ポートのネットワークアダプターが用意されていないことも多く、拡張スロットに追加のコントローラーを入れることが多くなります。そのようなオプションを追加した場合でも、DLサーバーと比べて、MLサーバーはより多くのコントローラーやディスクなどのオプションを搭載できるようになっています。
ラックマウントするサーバーのPCI
Expressの拡張スロットに、複数枚のネットワークアダプターなどを搭載する場合や、サーバー本体内に大量のディスクを内蔵する場合、DLサーバーで構成の条件を満たせない可能性もあります。そのような場合には、搭載できるオプションがDLサーバーに比べて多いMLサーバーのラックマウント型モデルを検討してください。
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| HP ProLiant ポートフォリオ |
その他の条件としては、プロセッサーの種類と増設数を考える必要があります。これは、サーバー本体の仕様の中で変えられない部分の1つであり、システムのパフォーマンスや本体価格に大きな影響を与える部分だからです。また、最大メモリ容量や電源部やファンの冗長構成を組めるかどうかといった点も、サーバー本体の選択の理由となる場合があります。
尚、ディスクの増設台数なども本体選択の要因の1つとなりますが、これらはオプションの追加によりある程度柔軟に対応できる要素なので、二次的な拘束条件であると考えても差し支えないでしょう。
各機能と価格の間には、多くの場合、トレードオフの関係があり、機能をできるだけ満たそうと考えれば価格は上がって行くことになります。そのため、必要となる機能の優先順位を決めて、予算内で最適な選択を行うことが重要です。
| 理由 |
内容 |
例 |
構成のヒント |
| 本体価格 |
サーバー本体価格より、本体を決定 |
トータル価格約1,000,000円 |
DirectPlus
プロダクトセレクション |
| 単体スペック |
与えられたスペック・仕様から本体を決定。 |
Xeon 3.2GHzプロセッサー2台搭載可能
本体電源二重化構成
ラックマウント可能
サーバーの管理機能 |
Web上の製品ページ
プロダクトセレクション |
| 他のサーバーやストレージなどを含めたスペック |
与えられたスペック・仕様で、本体だけでは要件を満たせず、外部オプションやサーバーなどを加えることで対応できる場合の本体決定 |
外部ストレージ構成
クラスター構成 |
システム構成図 |
| 用途・目的 |
既存のパフォーマンス要件などを元にした本体決定。 |
Webサーバーで常時接続250人
データベース使用時にレスポンスタイムが2秒以内 |
Whitepaper
各種ベンチマーク
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| サーバー本体選択の理由と例 |
- 本体価格でのサーバー選択
本体の価格でサーバーを決定するという考え方です。一般的には、サーバーのスペックや目的などで検討して、二次的に検討されることが多い項目です。ただし、サーバーの決定要因としてはもっとも大きな拘束条件となります。主として、プロセッサーの種類と数、標準搭載のオプションの種類、冗長機能の有無、管理機能の有無などで、サーバー本体の価格が変わります。
- HP ProLiant 100シリーズとHP ProLiant 300/500シリーズの違い
HPでは、サーバーに対するニーズの多様化に伴い、HP ProLiantサーバーファミリーに低価格を追及したHP ProLiant100シリーズ(以下100シリーズ)を用意しています。本体価格が重要な場合には、100シリーズを検討するというのも1つの選択肢となります。
100シリーズは、HP ProLiant300/500/700シリーズ(以下300シリーズ以上の機種)と比べて、機能的な簡素化と流通経路の簡素化により、低コストでの提供を可能としています。機能的な簡素化としては300シリーズ以上の機種で標準提供のサーバー管理機能やツールなどを省くといったことを行っています。また、流通経路の簡素化としては、Web販売に絞るなどのことを行っています。
したがって、100シリーズは、300シリーズ以上の機種のような、高度な管理機能が要求されず、低コストでサーバーを入手したいといったニーズに適した製品となっています。
ただし、G5までの100シリーズは、管理機能を最小限としているために、300シリーズ以上の機種においてInsightマネジメントエージェントで提供されているような、詳細のハードウェアモニタリングをほとんど行えません。さらに、ある程度以上のサーバーモニタリングのために、別途ハードウェアオプションが必要となる場合もあります。(インテル社のプロセッサーを搭載したG6の100シリーズからはInsightマネジメントエージェントを使用したハードウェアモニタリングも可能になっています。)
また、HP ProLiantサーバーのオプションも一部搭載できない機種があります。100シリーズには、これらのような制限もあるので、条件を吟味して機種を検討する必要があります。
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| HP ProLiant 100シリーズと300シリーズ以上の機種の位置づけ |
- 単体スペックでのサーバー決定
単体のサーバーで、必要とされているスペックを満たすものを選択するという考え方です。スペックが決定している場合、もっとも容易にサーバーを決定できます。
プロセッサーの種類と数を選択した時点で、大体の目安を付けることとなります。さらに、メモリ搭載量、オプションボードなどの条件で決定することができます。逆に言えば、ここでの本体機種の選択により、プロセッサー種類とメモリの増設容量が決定されることになりますので、ここでの選択は重要です。これらは、HPプロダクトセレクションや、HPのWebページ上に記載されている製品の仕様と構成情報などを参照して決めることになります。なお、単体で満たせない場合は、次項の他のサーバーやストレージなどを加えて、要件を満たせるかどうか検討する必要があります。
| 項目 |
内蔵/
外付 |
スペックとして記述される例 |
本体で仕様を満足できない場合の検討内容 |
価格影響 |
仕様への影響 |
| プロセッサーの種類・増設数 |
内蔵 |
Opteron 2.2GHz x2 |
上位機への変更 |
高 |
拡張性・パフォーマンス |
| 本体電源・ファンの冗長 |
内蔵 |
電源部の二重化が可能なこと |
上位機への変更 |
中〜高 |
冗長性 |
| メモリの最大増設数 |
内蔵 |
メモリ16GB以上 |
上位機への変更 |
中〜高 |
拡張性・パフォーマンス |
| ディスクの使用数、ホットプラグディスクベイの有無 |
内蔵・外付 |
ディスク容量400GB以上でホットプラグ対応であること |
外部ストレージシステム(MSAストレージ)でホットプラグ対応やディスク台数の追加可能 |
低〜中 |
拡張性・パフォーマンス |
| ディスク以外のデバイスの内蔵 |
内蔵・外付 |
DAT装置内蔵 |
MLサーバーへの変更 外部ストレージシステム |
低 |
拡張性 |
| ネットワークアダプター数 |
内蔵 |
Gigabit Ethernetを2ポート持つこと |
ネットワークアダプターの追加(PCI-X、PCI Express、Mezzanine) |
低 |
拡張性 |
 |
| サーバー本体を選択する要因 |
- 他のサーバーやストレージなどを含めたスペックでのサーバー決定
サーバー単体では必要とされるスペックを満たせない場合や、サーバーを複数台組み合わせて使用するクラスター構成などの場合は、ストレージなどを含めて構成を検討しなければなりません。ストレージとの組み合わせに関しては、「2.2.2 ストレージの選択」をご参照ください。基本的な考え方は、単体スペックでのサーバー決定と大きく方法は変わりをご参照ください。基本的な考え方は、単体スペックでのサーバー決定と大きく方法は変わりませんが、必要となるオプションの追加が可能かどうかや、他のサーバーとの関係などについても検討する必要があります。このときの検討内容として、サーバーのパフォーマンス要件なども含まれる場合もあり、一般に、単体スペックでサーバーを決定する場合よりも複雑な作業となります。
- 用途・目的によるサーバー選択
サーバーの用途や目的から、既存の構成情報などを基にしてサーバーを決定する方法です。 システムの冗長構成などやパフォーマンスなども含めて検討することになるので、システムに関するかなりの経験や情報が必要になります。この中で検討された情報をもとに、スペックをきめてサーバーを選択することになります。したがって、上記3つの方法をすべて包含しているともいえます。 又、昨今導入が進んでいる仮想化サーバー環境の場合、複数のサーバーの機能を1台のサーバーで行うことになるので必然的に全てが高スペックのサーバーになりますが、1仮想OS毎にかかる単価は全てを物理サーバーで構築する場合より安価になりますので、選択肢のひとつとなります。
一般的なサーバーで使用するアプリケーションと、必要とされるリソースの関係を下記に示します。これらは一般的な傾向であり、アプリケーションによっては、これらの条件が異なる場合もありますので、それらも加味して、スペックを決めていくことになります。
| |
プロセッサー |
メモリ |
ディスク |
ネットワーク |
| ファイルプリントサーバー |
― |
― |
○ |
△ |
| データベース サーバー |
○ |
○ |
◎ |
― |
| Webサーバー |
△ |
○ |
― |
△ |
| メールサーバー |
△ |
◎ |
○ |
― |
| アプリケーションサーバー |
○ |
◎ |
― |
△ |
| 仮想サーバー |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
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| ◎/○:十分な性能必要、△:場合により性能必要、―:それほど性能は必要ない |
| 使用目的によるサーバー検討の目安 |
HPでは、各種アプリケーションなどのベンチマーク情報をWebなどで公開しています。また、アプリケーションによっては、サイジングのための情報を提供している場合があるので、それらを利用することで効率的にサーバーの選択を行えるようになっています。
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