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導入する前のアドバイス

2.3. HP ProLiantサーバのメリット

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2.3.1. HP ProLiantサーバのメリット・その1 ― 迅速なOSセットアップ

HP ProLiantサーバには、ハードウェアの構成やOSのセットアップ完了までにかかる時間を可能な限り短縮するための様々な工夫が施されています。以下に、ハードウェアの構成やOSのセットアップ時に利用できる、HP ProLiantサーバ独自の機能やツールを紹介します。
  • 自動でハードウェアを構成 − ROMベースセットアップユーティリティ
    現在発売されている300シリーズ以上の全てのHP ProLiantサーバには、ROMベースセットアップユーティリティ(以下RBSU)が搭載されています。RBSUは、サーバが起動した際にPOST処理中に自動的にシステムを構成するため、ハードウェアリソースの競合などが発生した場合でも、それを自動的に解決して、構成内容をNVRAM(不揮発性メモリ)に保存します。RBSUはHP ProLiantサーバのシステムROMに組み込まれているため、使用する際にハードディスクやCDといった追加のメディアは必要ありません。基本的に全て自動で構成を行いますが、必要に応じて、ブートコントローラオーダーなどの各種構成情報を手動で変更することも可能です。

    ROMベースセットアップユーティリティ
    ROMベースセットアップユーティリティ

  • 迅速にRAIDを構築 ― ORCA
    HPのSmartアレイコントローラには、ORCA (Option ROM Configuration for Arrays)機能が備わっており、POST時にORCAを起動して、論理ドライブの作成と削除、コントローラのブート順の設定といった操作を行うことができます。また、アレイコントローラに6台までのハードディスクが接続されている場合、ハードディスクの台数に応じて、自動的にアレイと論理ドライブを構成します。例えば、2台のハードディスクをアレイコントローラに接続した新規サーバを起動したときは、ORCAがRAID1の論理ドライブを自動的に作成します。ORCAはSmartアレイコントローラ上のオプションROMから実行されるため、使用する際にCDなどの追加のメディアは必要ありません。

    ORCA
    ORCA

  • 簡単OSセットアップ − SmartStart
    SmartStartは、OSの新規インストールを効率的に行えるように最適化された、CDで提供されるツールで、1台のサーバにOSをインストールする際に利用できます。SmartStart CDを使ってOSの自動インストールを行うと、そのオペレーティングシステムで最大のパフォーマンスを実現する、最適化されたデバイスドライバとユーティリティが自動的に組み込まれます。(自動インストールはWindows OSとNetWareのみでサポートされています。)
    SmartStart CDは、HP ProLiant 300/500シリーズの全てのHP ProLiantサーバ本体に無償で添付されており、HP ProLiant 300/500の全シリーズおよびHP ProLiant BLのセットアップに使用できます。また、SmartStart CDの最新版は、HPのWebサイトから無償でダウンロード可能となっています。(ISOイメージ形式での提供となります。)
    尚、HP ProLiant 100シリーズはSmartStart CDを使ったOSインストールをサポートしておりませんのでご注意ください。100シリーズのセットアップに必要となるデバイスドライバはサーバ添付のSetup, Documentation and Utilities CDに含まれています。

  • 複数台のサーバをまとめてインストール − SmartStart Scripting Toolkit
    SmartStart Scripting Toolkit(以下SSSTK)は、複数台のHP ProLiantサーバへ自動化された無人インストールによる初期導入を行う際に利用するソフトウェアです。SSSTKには、サーバの構成とインストールをカスタマイズし、予定された手順で自動実行するために使用される一連のユーティリティが含まれています。これらのユーティリティをOSの無人インストールプロセスと組み合わせることで、必要なハードウェア構成を行った上でOSを無人インストールするという一連の流れを自動化することができます。
    SSSTKはOSのインストールをスクリプト化し、HP ProLiantサーバハードウェアを構成した経験を持つITエキスパートを対象に設計されています。SSSTKを使用した自動インストールプロセスを確立するためには、スクリプトの作成、スクリプト言語の使用、ブート可能メディアの作成、無人インストールの実行に精通している必要があります。
    以前のバージョンのSSSTKはMS-DOS環境用に設計されていましたが、ハードウェアやソフトウェアが発達するにつれて、MS-DOSにおける制限は重大な問題となってきました。この問題に対処するために、現在のSSSTKは、Win32版およびLinux版へ移行されています。Win32版では、この移行により、Win32デバイスドライバを使用して、より優れたスクリプト機能とハードウェアサポート機能を提供し、統合ネットワークサポートなどのWin32の組み込み機能を利用できます。尚、Win32版のSSSTKでは、Microsoft Windows Preinstallation Environment (Windows PE)が必要となります。Windows PEのブート可能イメージはOpen Valueプログラムを通してMicrosoft社から入手できます。(Microsoft Enterprise AgreementやSoftware Assurance Membershipが必要です。)
    最新版のSSSTKは、HPのWebサイトから無償でダウンロードできます。ダウンロード時にはユーザ情報の登録が必要です。

  • 複雑なRAID構成を簡単に設定 − アレイコンフィギュレーションユーティリティ
    アレイコンフィギュレーションユーティリティ(以下ACU)はSmartアレイコントローラの構成を行うためのソフトウェアユーティリティで、SmartStart CDから起動できる他、WindowsやLinuxといった各種OS上で動作するソフトウェアとしても提供しています。前述のORCAでは、1つのアレイ内での複数個の論理ドライブ作成、アレイの拡張、RAIDレベルおよびストライプサイズの移行といった高度な設定はできませんが、SmartStart CDから起動するACUでは、アレイコントローラがサポートする全ての設定を行うことができます。1つのアレイ内に1つの論理ドライブしか作成しない場合の設定はORCAで十分行えますが、より高度な設定が必要な場合にACUを使用します。ACUは、名称に「Smartアレイ」とつく全てのHP製アレイコントローラとHP StorageWorks Modular Smart Array (MSA)ファミリで共通して利用できます。

    アレイコンフィギュレーションユーティリティ
    アレイコンフィギュレーションユーティリティ

  • OSのCDだけでインストールできる − 仮想インストールディスク
    仮想インストールディスクは、OSのインストールに必要な起動デバイスドライバSCSIまたはRAIDコントローラドライバなど)が格納されたシステムROM内の領域です。Microsoft Windows Server 2003をインストールする場合、OSのインストールプログラムが自動的に仮想インストールディスクを検出して、その中の必要なデバイスドライバを組み込むため、追加のドライバディスクを手動で読み込ませるといった作業が不要となり、最新のHP ProLiantサーバを使用した場合でもOSのCDのみでインストールが完了します。仮想インストールディスクはROMベースセットアップユーティリティが搭載された機種で使用可能な機能で、出荷時に有効となっています。
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