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【50-01】企業品質を高める“戦略的品質管理”のすすめ
〜統括管理で実現する、賢い「ソフトウェア品質向上術」〜

HP Software News vol.50 (2007.05.10発行)

HP Software

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Vol.50 TOP

【50-01】
企業品質を高める“戦略的品質管理”のすすめ
〜統括管理で実現する、賢い「ソフトウェア品質向上術」〜

【50-02】
あなたのシステム、本当に動いていますか?
HP Business Availability Center / HP SiteScope softwareで実現するエンドユーザ視点の監視

【50-03】
【HP Software 製品紹介】
『見える化』を実現!
HP Business Process Insight software ご紹介

【50-04】
【HP Software 製品紹介】
ITILベースのベストプラクティスが組み込まれた、ITサービスマネージメント・ソフトウェアスイート
HP ServiceCenter software 6.2のご紹介

【50-05】
今、注目の情報満載!ニュース、イベント、セミナーご紹介

【50-06】
新 HPソフトウェア事業本部長よりご挨拶

HP Software News 2008年9月号 発行
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「ソフトウェアの品質低下」が叫ばれる今、「不具合を事前に食い止めるための体制をいかにスムーズに構築するか」は、企業の重要な課題の一つです。
品質向上を実現するアプローチ方法として、「統合品質管理ライフサイクル」をご紹介した前回(*)に引続き、今回は実際の現場で起こっている問題を例に、多種多様な開発事情などに左右されずに、品質を安定させる、具体的な「最短かつ最適なノウハウ」をご紹介します。

(*)HP Software News 【49-01】 今だからこそ問う、企業品質を高める“戦略的品質管理”のすすめ

1 現場に潜む問題点とは?

「不十分な意思疎通とテスト」が、ソフトウェアの不具合を生む大きな要因に

「ソフトウェアの品質管理」は、企業の「サービス品質」と「ビジネスの行方」を左右する重要なポイントです。しかし、ITの現場では「限られた予算・日数での開発」「開発のアウトソーシング」が常態化し、複雑なシステム環境下での「連鎖トラブル」も懸念されるなど、品質低下につながるさまざまな問題点が浮き彫りになっています。

そこで、現場でも意識的に取り組みたいのが、昨今の開発事情を考慮しながらも「いかにソフトウェアの品質を適切に保つか」ということです。
この課題の対応策としては、“客観的評価基準”を取り入れながら、テストプロセスの標準化・自動化を図る「統合品質管理ライフサイクル」の視点によるアプローチ法が有効であり、このコンセプトを実現する製品として、HP Softwareが提供するソリューション「HP Quality Center」「HP Performance Center」が注目されていることに、前回では言及しました。
今回はさらに「現場における現状の問題点」を掘り下げながら、これらのソリューションの持つ「問題解決力」について、考察していきます。

まず、今、実際に現場では何が起こっているのかを知るために、ソフトウェア品質管理の現状が伺われる、一つのアンケート結果をご紹介しましょう。
NIST(National Institute of Standards and Technology:米国国立標準技術研究所)  の調査によると、「ソフトウェアの不具合の要因は(?)」という質問に対し、調査対象企業では「不具合の約70%が開発要件や設計に起因していた」と回答し、また、「不具合がどの段階で発見されたか」という質問に対しては、約60%が「ユーザ受入れテスト時」、20%が「本稼働後」と回答をしています。


ソフトウェアの不具合に関するアンケート
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このアンケート結果から、トラブルの多くは「開発の流れの上流」に内包され、その事実が見過ごされたまま下流に流れついているケースが多いということが推測できます。
さらに、下流になればなるほど、不具合に関わるコストとリスクが増大しますが、では、なぜそうなる前に、これらを発見、修正できなかったのでしょうか。
この理由としては、昨今の開発事情の変化に伴い、「プロジェクトにかかわるスタッフ間の意思疎通が不十分になっている」ことや「テストプロセスが開発の段階ごとに分断され統合的に行われていない」ことなどが考えられます。

そもそもソフトウェアは、企業がビジネスやサービスを行う上で必要な「プロセス」をスムーズに実行するために開発されます。したがって、そのソフトウェアが「業務プロセスで求められる要件を満たしているか」「業務プロセスの内容を反映したテストを実行したか」が開発担当には問われます。ところが業務プロセスを定義する「業務設計者」と品質保証を行う「テストエンジニア」との間で、十分な意思疎通がとれていないために、テストの効率が著しく低下している、という状況が多くの現場で生じています。そうした中で生まれてくるソフトウェアの品質に十分な信頼が置けないのも、当然と言わざるを得ないでしょう。

2 品質管理テストの精度を上げるには?

〜プロジェクト全員が品質管理プロセスに参加できる「統合・標準化された開発環境」を構築〜

例えば、業務設計者とテストエンジニアの間で交わされる「テスト計画作成」のプロセスに焦点をあててみましょう。そこでは、業務プロセスには詳しいが、テストには精通していない「業務設計者」が、システム要件を考慮してテスト計画の設計を行い、一方で、テストは熟知しているが、業務プロセスには精通していない「テストエンジニア」が、業務設計者が作成したテスト設計書を元に実際の業務を想定してテスト設計を行い、テストを実施している……というように、互いのフィールドを把握しないままテストが行われるケースが少なくありません。このことが「必要な内容が欠けている」、あるいは「実際の利用シーンとは異なっている」という結果を招く一因となっているのです。

また、開発担当者とテスト担当者との間にもギャップが存在します。品質保障のためのテストにはクリアすべき多数の項目があり、「不具合の発見・報告→修正→再テスト」という具合に、開発側とテスト側のやりとりが何度も発生するのですが、そこで「互いの伝達が正確に行われていない」ケースも多く見られます。と言うのも、テスト側はどうしても発見した不具合やテストの方法に目が行きがちであり、開発側も修正箇所の内容や他への影響を正確にテスト側に伝えるのは難しいからです。
テストで判明した不具合が「仕様によるもの」か「バグによるもの」か、両者の見解の違いで、間違って伝えられるなど、正確な情報が適切に伝達されないと、不具合箇所の発見と再テストを繰り返す「負のスパイラル」に陥ったり、不具合が思わぬ連鎖トラブルを引き起こすなど、深刻な事態にもつながりかねません。


開発工程とソフトウェアテスト
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こうした「コミュニケーションギャップが招く間違いや行き違い」を防ぐには、それぞれの立場に応じた「情報の見せ方」や、正確で適切な情報の「受け渡し」を行うことが有効となります。そこで求められるのが、CIOやIT管理者といったプロジェクトの統括責任者から、業務設計者、開発エンジニア、テストエンジニア、テスト担当者といったプロジェクトに携わる全員が、部署や部門を横断して品質保証に関する情報を共有できる「統合化された開発環境」の構築であり、このことによって全員がソフトウェアの品質管理プロセスに参加できる仕組みを作ることで、スタッフ間に物理的な距離、言語の違いなどにかかわりなく、スムーズな意思疎通を図ることが可能になる、というわけです。

そしてもう一つ、目を向けるべきなのが「テストプロセスの改善」です。
現状では多くの場合、全社的に一貫した品質管理プロセスの方法が策定されておらず、プロジェクトごとに異なったやり方や、その場限りの方策が行われるなど、各テストチーム間のスムーズな連携が行われていないという問題が指摘されています。通常、ソフトウェアにおける品質保証プロセスの代表的な項目は、要求を管理するテスト要件の収集、テスト戦略の構築や定義を行う「要求管理」、テスト計画の作成、実行、および不具合の分析を通じて実現される「品質の最適化」などがあります。もちろん、企業の業種や業態、取り組むソフトウェアの内容などによって、実際のテストは様々ですが、基本となるアプローチや考え方、方法論にばらつきがあると、ソフトウェア開発の常である頻繁な要件変更や多地域開発における品質の確認に、迅速に対応することができません。また、テスト資産を再利用できる体制が整っていないと、不要な作業や重複などの非効率が生じ、納期・コスト面のマイナスにもつながる場合もあります。複数のITプロジェクトが同時に進行していることが当たり前の企業では、より大きな問題となる上に、必要な品質保証が全うされない可能性もあり、ソフトウェアの品質向上に支障が生じてしまうことになります。


効率的なテストプロセスの確立
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この課題解決に有効なのが、「テストプロセスの標準化」です。品質保証のためのテストプロセスを全社的に標準化し、テストの状況や品質の測定など、各プロセスを可視化できれば、管理者や担当者の能力や体制に影響されることのない品質管理体制を構築できます。これにより、多岐にわたるテストを効率化しながら、ビジネスの変化に対応するための高い柔軟性を発揮することができるのです。

3 「品質管理ソリューション」の有効性 

〜管理プロセスの「標準化」「自動化」で、信頼できるテストが可能に〜

ソフトウェアの品質向上を阻む「人間が要因となるギャップ」「プロセスで発生するギャップ」等を減らしていくには、プロジェクトに携わる全員が共有できる「テスト環境の構築」や、「テストプロセスの統合管理」と「標準化」がカギとなるわけですが、ではそれらを実現するには、現場でどんなソリューションを取り入れていけばいいのでしょうか。この章では、前回も触れたHP Quality Centerの有効性について言及していきます。

HP Quality Centerは、エンタープライズ・アプリケーション環境におけるソフトウェアテストの自動化と品質保証(QA)を実現する統合QAソリューションで、品質管理プロセスの精度と効率性を高めるために、「テストプロセスの標準化」「テスト資産の一元管理」「客観性のある品質管理指標」の3つのアプローチ(統合品質管理ライフサイクル)を採用しています。管理プロセスを「標準化」「自動化」し、ソフトウェア開発の進捗や品質状況を可視化するとともに、業務設計者から開発部門、品質保証部門の緊密な連携を可能にします。

また、HP Quality Centerの主なコンポーネントは、プロジェクトの進捗状況をリアルタイムに可視化する「ダッシュボード」、テスト管理を統合的に行う「HP TestDirector software(以下、TestDirector)」、機能・回帰テストを自動化し、テスト効率を最大化する「HP Functional Testing software(以下、Functional Testing)」、そして業務設計者による業務プロセスの検証を可能にする「HP Business Process Testing software(以下、Business Process Testing)」の4つで、これらがお互いに情報を渡しあい、連携することで、スムーズな管理に必要な機能を発揮できるように設計されており、効率的なテスト環境を強力にバックアップします。


HP QualityCenterの構成
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例えば、テストエンジニアがFunctional Testing を用いて生成したテストスクリプトや自動的に付加された平易な日本語の注釈文は、TestDirectorのテスト計画書などのドキュメントに再利用され、プロジェクトマネージャが理解しやすい報告書として活用することができます。また、Functional TestingとBusiness Process Testingを連携させ、業務プロセスの観点から機能面のテストを実施することで、アプリケーションの不具合の原因を、瞬時に判断することができます。なお、テスト資源はサーバ上で一元管理され、実行されたテスト情報は必要に応じて自動的に各コンポーネントに配信されるとともに、レポジトリにも登録されます。更に、不要なテスト実施や必要なテストの漏れをなくしながら、テスト全般の統合的な管理を実現することができる、といった仕組みです。

今、時代の変化に対応するには、こうした「最適なテストプロセス管理のためのノウハウ」を取り入れるのが最も賢明な方法であり、HP Quality Centerは、そうした時代が求める要件をサポートし、ソフトウェアの品質向上を図る「最短かつ最適なソリューション」と言えます。「適切なテスト管理」と「適切な品質管理」の実現が、企業にとって「当たり前」となる日が、近々やってくることでしょう。あなたの会社でもいち早くこの課題に取組み、これからの企業に欠かせない「ITによるビジネスの最適化」への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

次号では、ビジネスの変化に応じたソフトウェアの「パフォーマンス(性能)検証と向上」に絶大な効果を発揮し、本番でのシステムダウンのリスク削減に大きく貢献する「HP Performance Center」と、「次世代の品質管理コンセプト」として注目を集める「センター・オブ・エクセレンス」についてご紹介します。

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