ソフトウェアの品質向上を阻む「人間が要因となるギャップ」「プロセスで発生するギャップ」等を減らしていくには、プロジェクトに携わる全員が共有できる「テスト環境の構築」や、「テストプロセスの統合管理」と「標準化」がカギとなるわけですが、ではそれらを実現するには、現場でどんなソリューションを取り入れていけばいいのでしょうか。この章では、前回も触れたHP Quality Centerの有効性について言及していきます。
HP Quality Centerは、エンタープライズ・アプリケーション環境におけるソフトウェアテストの自動化と品質保証(QA)を実現する統合QAソリューションで、品質管理プロセスの精度と効率性を高めるために、「テストプロセスの標準化」「テスト資産の一元管理」「客観性のある品質管理指標」の3つのアプローチ(統合品質管理ライフサイクル)を採用しています。管理プロセスを「標準化」「自動化」し、ソフトウェア開発の進捗や品質状況を可視化するとともに、業務設計者から開発部門、品質保証部門の緊密な連携を可能にします。
また、HP Quality Centerの主なコンポーネントは、プロジェクトの進捗状況をリアルタイムに可視化する「ダッシュボード」、テスト管理を統合的に行う「HP TestDirector software(以下、TestDirector)」、機能・回帰テストを自動化し、テスト効率を最大化する「HP Functional Testing software(以下、Functional Testing)」、そして業務設計者による業務プロセスの検証を可能にする「HP Business Process Testing software(以下、Business Process Testing)」の4つで、これらがお互いに情報を渡しあい、連携することで、スムーズな管理に必要な機能を発揮できるように設計されており、効率的なテスト環境を強力にバックアップします。
例えば、テストエンジニアがFunctional Testing を用いて生成したテストスクリプトや自動的に付加された平易な日本語の注釈文は、TestDirectorのテスト計画書などのドキュメントに再利用され、プロジェクトマネージャが理解しやすい報告書として活用することができます。また、Functional TestingとBusiness Process Testingを連携させ、業務プロセスの観点から機能面のテストを実施することで、アプリケーションの不具合の原因を、瞬時に判断することができます。なお、テスト資源はサーバ上で一元管理され、実行されたテスト情報は必要に応じて自動的に各コンポーネントに配信されるとともに、レポジトリにも登録されます。更に、不要なテスト実施や必要なテストの漏れをなくしながら、テスト全般の統合的な管理を実現することができる、といった仕組みです。
今、時代の変化に対応するには、こうした「最適なテストプロセス管理のためのノウハウ」を取り入れるのが最も賢明な方法であり、HP Quality Centerは、そうした時代が求める要件をサポートし、ソフトウェアの品質向上を図る「最短かつ最適なソリューション」と言えます。「適切なテスト管理」と「適切な品質管理」の実現が、企業にとって「当たり前」となる日が、近々やってくることでしょう。あなたの会社でもいち早くこの課題に取組み、これからの企業に欠かせない「ITによるビジネスの最適化」への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
次号では、ビジネスの変化に応じたソフトウェアの「パフォーマンス(性能)検証と向上」に絶大な効果を発揮し、本番でのシステムダウンのリスク削減に大きく貢献する「HP Performance Center」と、「次世代の品質管理コンセプト」として注目を集める「センター・オブ・エクセレンス」についてご紹介します。
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