合併により旧Mercury製品群を加えた結果、IT管理の全域カバーを実現したHP Softwareは、関連のある製品群をCenterと呼ばれる9つのグループに分けてまとめました。そのうちの一つであるビジネス視点から可用性管理を行うHP Business Availability Centerには下図のような製品がラインナップされています。

HP Business Availability Center製品ラインナップ
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今回は、特にエンドユーザ視点での監視を実現する、HP End User Management software(以下、End User Management)をご紹介します。
End User Managementには、主に次のような特長があります。
- エンドユーザレスポンスを計測する
- ビジネスの視点からシステムを可視化する監視コンソール「ダッシュボード」を提供
- システムの問題をエンドユーザの視点から切り分ける問題分析機能
では、それぞれついて詳しくご紹介しましょう。
エンドユーザレスポンスの計測機能は、End User Managementの基本ともいうべき機能です。従来のサーバ、ネットワークを中心とした監視ではなく、「エンドユーザがそのシステムを快適に使えているか」という視点での監視を行います。Business Process Monitorと呼ばれる監視エージェントが擬似的に実ユーザと同様の動作(例えばブラウザを使用してWebサイトにログインする、検索するといった処理)を定期的に実行します。その計測の結果、レスポンスタイムが閾値を超えた場合またはページが表示できなかった場合はメールなどでアラートを送信します。

HP End User Management software
また、監視できる対象はWebサイトに限りません。「レスポンス監視ツール」というとWebサイトのレスポンスを監視するツールが一般的ですが企業のシステムはWebシステムだけで作られているわけではなく、ERP(Enterprise Resource Planning)やCRM(Customer Relationship Management)のようにクライアント・サーバ型のシステム、メールシステムなど様々なプロトコルのシステムが存在します。それらのシステムも業務へのインパクトという視点から考えた場合、その可用性、レスポンスを監視する必要があります。End User ManagementはWebサイトのみならず、非常に多くのプロトコル、アプリケーションを監視することも可能です。
さらにEnd User Managementは、HP Business Availability Centerのコンポーネントとして提供されている、ビジネスの視点から可視化できる監視コンソール「ダッシュボード」が利用できます。従来の監視コンソールは、主にサーバ単位の稼動状態を表示するものであったため、障害がエンドユーザ、あるいはビジネスに影響を与えているかどうかを認識することは容易ではありませんでした。HP Business Availability Centerのダッシュボードは、エンドユーザがシステムを快適に使用できているか、あるいはITの問題がビジネスに影響を与えていないか、といった視点での監視を実現しますので、システム運用者のみならず、CIO、情報システムの責任者、あるいは業務部門の方々にも有用な監視情報を提供します。

HP Business Availability Centerのダッシュボード
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また、End User Managementには、障害原因の切り分けと特定を行う機能があります。従来のようにサーバ単位で原因を調査するだけでは、構成が複雑化した今日のシステムではその原因を特定するのが容易ではありません。HP Business Availability Centerの最大の特長ともいえる問題分析機能は、エンドユーザの視点からレスポンスのボトルネックとなっている箇所を特定する方法で切り分けを行いますので、障害復旧までに要する時間を大きく短縮することが可能になります。
例えば下図は、HP Business Availability Centerの別機能として提供される「トランザクションブレークダウン」というレポートですが、トランザクションブレークダウンは、End User Managementで計測したレスポンスタイムを、接続時間、ネットワーク時間、サーバ時間などに切り分けることによって、どこで時間がかかっているかを明示します。

トランザクションブレークダウン
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