では、エージェント型とエージェントレス型のテクノロジの長所短所について両者を比較してみます。
まず、エージェント型のソリューションは、今まで以下の点でエージェントレス・ソリューションを上回っていると考えられてきました。
- より詳細なデータを提供すると同時に、アプリケーションおよびサーバの機能面でより詳細なチェックが可能なこと
- ネットワーク帯域幅が狭い場合でも効率的な運用が可能であること
- ネットワークが利用できない場合でもサーバを監視できること
- 問題のあるサーバをチェックする場合、より多くのコマンドや制御機能を実行できること
これに対して、エージェントレス型のソリューションの利点は次のようになります。
- 低コストであること
- アップグレードなどの繰返しのメンテナンス作業を簡素化できること
- 監視対象システム環境への監視ソリューションを短期間で導入・配備できること
- 監視対象サーバのリソース負荷が少ないこと
ここで、調査会社が出したデータを見てみましょう。
ある調査会社の報告によると、エージェント型とエージェントレス型は、図にあるような項目について、その特長が分かれます。

エージェントとエージェントレスの比較
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また、別の調査会社が出した、システム監視ソリューションにおける重要度の市場調査結果では、重要度の項目はおおよそ上記の項目に合致していますが、以下のような順位にてその結果が見出されています。
| (1) |
メンテナンスのしやすさ |
| (2) |
コスト |
| (3) |
機能の充実度 |
| (4) |
配備の迅速性 |
| (5) |
コマンドと制御機能 |
| (6) |
連続運用 |
| (7) |
ネットワークへの負荷 |
| (8) |
サーバリソースへの負荷 |

システム監視ソリューションにおける重要度
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これら調査会社の結果をみると、テクノロジの進化によってこれまで重要とされてきた項目(例えばネットワークそのものの性能の向上など)がそれほど重要でなくなっていることや、費用面での制約がより重要になってきていることがわかります。
ここで、この結果を鑑みて、前述したエージェント型の長所について振り返り、上記の重要度のどの部分を網羅するのか考えてみます。
- より詳細なデータを提供すると同時に、アプリケーションおよびサーバの機能面でより詳細なチェックが可能なこと → “(3)機能の充実度”
- ネットワーク帯域幅が狭い場合でも効率的な運用が可能であること → “(7)ネットワークへの負荷”
- ネットワークが利用できない場合でもサーバを監視できること → “(7)ネットワークへの負荷”
- 問題のあるサーバをチェックする場合、より多くのコマンドや制御機能を実行できること → “(5)コマンドと機能制御”
“(3)の機能の充実度”の項目を除くと、調査結果のプライオリティ付けには合致していないことがわかります。
エージェント型では全ての監視対象に対してエージェントを導入する必要があり、かつアプリケーションやOSの最新の状態を監視するためにはそのためのアップデート、修正パッチをインストールしなければなりません。
一方エージェントレスの場合、監視サーバのメンテナンスはエージェント型と同様に常に行う必要がありますが、監視対象サーバ群に対してのメンテナンスは発生しません。
一般論として、エージェント型とエージェントレス型のコストを完全に数値化して表すことはできませんが、このことを考えるとエージェントレス型を導入することでメンテナンス性を上げ、管理コストを低減することができそうです。
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