HP Systems Insight Managerのコマンド ライン ツールは、CMS上で実行されるものも含めて、すべてSSHを使用する分散タスク
ファシリティ(DTF)によって実行されます。SSHを使用すると、CMS上で、プラットフォームに依存することなくタスクを実行できます。LinuxR、HP-UX、およびWindowsRをサポートするためにそれぞれのOSに固有な複数の方法を用意する必要はありません。このため、SSHを使用することが決定されました。タスクは、すべてのプラットフォームについて同じ方法で実行でき、必ず、SSHを介して実行されます。
カスタム コマンド、すなわち「アプリケーション起動ツール」は、Insightマネージャ7を起源とします。このコマンドは、CMS上で実行されます。ユーザが一連の管理対象システムに対して実行するカスタム
コマンドを選択すると、CMS上でプロセスが実行されます。対象となるシステムのリストは、環境変数を介してDTFに渡されます。選択されたカスタム コマンドは、各ターゲット システムに対して実行することを指示された内容を実行します。正しく機能させるために、ターゲット
システムでSSHを実行する必要は必ずしもありません。カスタム コマンドは、たとえば、ネットワーク スイッチが認識する他のプロトコルを介しても、動作できます。ほとんどのコマンド
ライン ツールの場合とは異なり、カスタム コマンドを有効にするためにSSHサーバをCMS上で実行する必要はありますが、管理対象ノードで実行する必要はありません。
コマンド ライン ツールは、HP Servicecontrol Managerを起源とします。コマンド ライン ツールには、単一システム対応(SSA)とマルチシステム対応(MSA)の2つの形式があります。MSAツールの機能は、カスタム
コマンドとよく似ています。つまり、このツールは、実行ノード(通常、CMS)上で動作し、ターゲット システムは環境変数を介して渡されます。このツールは、起動されると、使用する任意のプロトコルを用いて管理対象システムとの通信を行います。MSAツールの例が、HP-UX用のSoftware
Distributorです。実行ノードは、Software Distributorサービスを実行するシステムになります。CMSは、インストールするソフトウェアやインストール先となる管理対象システムに関する情報をSoftware
Distributorサービスに連絡できなければなりません。そのためには、実行ノード上で、SSHを実行する必要があります。
SSAツールは、カスタム コマンドやコマンド ライン ツールと異なり、管理対象システム上で直接実行されます。分散タスク ファシリティは、各ターゲット システムとのSSH接続を開始し、SSHプロトコル上でコマンドを実行し、出力(有効なコマンド出力やエラー
メッセージ)をレポジトリに保存します。このプロセスは、ユーザが選択した各ターゲット システム上で起動します。このため、各ターゲット システムでSSHサーバが実行されていなければなりません。HP
Systems Insight Managerに付属するMSAおよびSSAコマンド ライン ツールの例は、「付録C:ツールの例」で紹介します。
つまり、カスタム コマンドやほとんどのマルチシステム対応(MSA)コマンド ライン ツールを実行するには、中央管理サーバ(CMS)に、Secure Shell(SSH)サーバをインストールして設定する必要があります。また、単一システム対応(SSA)
コマンド ライン ツールのターゲットとして選択する各管理対象システムでは、正しく設定されたSSHサーバが実行されていなければなりません。
ここまでで、SSHを必要とする機能について説明したので、次に、SSHプロトコル自体について説明します。 |