|
ここでは、Microsoft Exchangeを使ったメールサービスとExchangeが稼働しているサーバのハードウェア障害をどのように結びつけ、ITサービス管理を実現するのか、HP OpenView Operations for Windows(OVOW)とSIMの連携を例にご説明します。
A社にて、Microsoft ExchangeをインストールしているHP製サーバの、電源ユニットのひとつに問題が発生しました。
Exchangeサーバの電源ユニットの冗長性が失われたということは、これを放置しておき、残りの電源ユニットが停止したときにExchangeサービスの停止につながります。こうした場合、この事象は”Exchangeサービス”に影響を及ぼす要因としてとらえられ、ITサービス管理の方針で設定を行っているOVOWの画面では、”Exchangeサービス”のアイコンの色が変わります。
管理者は、アイコンの色の変化、あるいはメッセージ通知で”Exchangeサービス”という重要度の高いサービスに何らかの問題が発生していることに気づき、画面上で詳細情報を得ることにより適切な優先度で適切な対応(この場合、早急に電源ユニットの修理を行うこと)をとることができるのです。
SIMとOVOWの間での、具体的なメッセージのやりとり、情報統合の流れを詳しく書くと以下のようになります。

参考図3:SIMとOVOWによる障害検知メッセージの流れ
≫拡大画像(新規Window)
- 電源ユニットに問題が発生します。<1.障害の発生>
- Insightマネジメント エージェントが、「電源ユニット」の問題を検知し、SNMPトラップを生成します(あて先は自分自身を指定しています)。<2.障害の検知;3.SNMPトラップの送信>
- OVOWエージェントが、このSNMPトラップをインタセプトし、メッセージを生成し、OVOWマネージャに送信します。<4.メッセージの送信>
- OVOWの持つポリシーにより、電源ユニットの問題とそのサーバが提供しているサービス(ここではメール・サービス)の性能低下の可能性が自動的に関連付けられ、サービスマップ上のアイコンが変化します。
- OVOWのサービス マップの変化により、この例では、Exchangeサービスはビジネスに必要なEmail通信を維持するための重要な要素であるため、IT管理者は「このイベントに対する対応に高い優先順位をつける」という判断ができます。
OVOWのサービス マップを使用すれば、「根本原因はどれか」あるいは「それによる影響範囲はどうか」を確認することができるからです。<5.状況の確認とリカバリ>
- 根本原因と示されるInsightマネージャ シンボルから、HP Systems Insight Managerのコンソールを起動し、詳細なハードウェアの情報を確認します。
注:この例では、電源ユニットを複数持っているため、サーバのダウン時間は発生せず、したがって、メール・サービスも中断しません。
- 問題のあった電源ユニットが交換されると、問題発生時と同じく、Insightマネジメント エージェントから「正常系」のSNMPトラップが発行され、OVOWエージェントを経由して、OVOWマネージャへ通知されます。
- この問題に関連付けられたすべてのイベントが自動的に終了し、OVOのサービス マップ上では、サーバとExchangeサービスのシンボルが通常の表示に戻ります。
|