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あなたがIT部門のマネージャーの立場にある場合、避けて通ることができない大きな課題の一つが、社内・グループ内での「IT予算折衝」。必要な予算を獲得するには、CIOやCEOなどの経営層や経理部門等に対し、IT部門の財務状況のレポートや今後の見通しを“説得力のある形で”語り、提案することが不可欠となります。
では実際に、多くの企業では、こうしたIT予算折衝がスムーズに行われているのでしょうか?現場の意見を集めると、ITマネージャーは財務レポート提出などを義務づけられているものの、その作成や分析に大いに頭を悩ませ、折衝に非常に苦労している、という声が数多く聞こえてきます。原因を探ると、多くの企業で、次のような問題が浮上していることがわかりました。
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部門やプロジェクト単位のIT導入が進み、管理システムやソフトウェア・ライセンス、ハードウェアおよびソフトウェアの保守契約が複雑化。IT資産全体のコスト把握が難しく、相手にわかる明確な説明がしづらい。 |
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ITマネージャーが各現場を確認したり、各資産台帳から資産状況を掌握するのは非現実的。 |
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忙しい日常業務をこなしながら行う財務レポート作成が、大きな負担になっている。 |
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「IT資産管理ツール」を導入しているが、使い勝手がよくない、あるいは自社の実際の財務管理に役立つ機能が備わっていない。 |
もともとIT予算は、上層部や他部門から「内容がわかりづらい、理解できない」と考えられがちな面があります。しかし、「どんな目的のためにどれだけの経費が必要か」という基本的データが明確に出せず、項目なども一般の人が理解しにくいものであれば、交渉の材料として信頼性に欠けるのは当然のこと。仮にファイナンス部門から「来期予算の10%カット」を求められても、それによってどんな影響があるかが掌握でき、明確な根拠を元にあるべき方向性を訴えることができなければ、彼らを納得させることはなかなか難しいということになってしまいます。
一方で、すでに「IT資産管理ツールを導入している」という企業も少なくないようです。そのほとんどは、「ネットワーク上にある機器のインベントリ情報の収集」や「稼働中の資産の所在管理」が可能なのですが、残念ながらハードウェアやOS、ソフトウェアなどの構成やバージョン、個別の設定など「現在ネットワーク上で稼働している機器やソフトウェアは何か」を把握する機能しか持ち得ていない、という限界があります。こうしたツールは、例えば、「アンチウィルスの最新版配布」「OSのバッジの配布」がスムーズに行えるなど、「現場の管理の手間を省く」ことに活用できるメリットはあるのですが、あるべき資産管理という観点から見ると、部分的なカバーに過ぎず、これだけでは複雑な資産状況の全容を把握するという目的を果たすことはできません。
実際の資産は、さまざまな形態や経緯によって導入され、ビジネスの状態が変わることで在庫が生じたり、時間の流れによって除却、廃棄が必要になるなど、複雑な「動き」も伴います。
本来IT資産は、
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何がどのような形で稼働しているかという現状 |
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調達から廃棄までの推移(購入費、リース費、減価償却費、リースの残存期間の有無、ライセンス、保守契約、etc) |
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部署・プロジェクトごとのIT資産の括りや関連性 |
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今後の配置計画(新規購入、新規リース、運用スタッフ、etc) |
といった「IT資産のライフサイクル全般」について管理された結果として、トータルにはじき出されるものであり、その全容が掌握できてこそ、効果的な予算折衝の礎として説得力を持ち得るものと考えられるのです。

ライフサイクルコスティング
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まずは「資産管理」について、こうした正しい認識を持ち、これからのIT部門のあり方を考えるマネージメントにおいて、こうした意識改革と実際の情報掌握が不可欠になることをITに携わる方々はぜひ知っておくべきでしょう。
ちなみに、あなたの会社ではこうした適切なIT資産管理のための情報把握ができているでしょうか? まずは自社の分析から……ということで、下記のチェックリストで、あなたの会社のIT資産管理状況をぜひ再確認してみてください。
【チェックリスト】
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01 |
稼動中の機器のインベントリ情報の収集を自動的に行なっている |
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02 |
使用状況に基づいたソフトウェアのライセンス管理と購入の適正化を行なっている |
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03 |
リース契約や保守契約を資産に結びつけることで適切な管理を行なっている |
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04 |
経理部門や総務部門、購買部門からの資産に関する情報提供や管理の要求に瞬時に対応できる |
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05 |
「実物的」「経理的」「契約的」な各側面から資産管理を行なっている |
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06 |
未使用や在庫の資産など稼動中ではないものまで管理ができている |
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07 |
プロジェクトや部署単位での予算枠やコストの把握などマルチな管理が可能だ |
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08 |
基盤システムと連動した自動化プロセスの中で資産管理を行なっている |
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09 |
購入費・契約費・一時費(追加、修理、作業)など、科目ではなく資産単位でコスト管理ができる |
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10 |
財務的な側面から、各部署にビジネスプロセス改善の提案をしている |
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