最終ステップでは、エンドユーザが関与する全社レベルでのIT資産管理プロセスを、他の基幹システムと連携させ、自動化を推進します。ここでは主に、「調達モジュール」と「経費付け替えモジュール」の機能を活用し、エンドユーザ自身が関わるIT資産関連の各種プロセスを監視。それを自動化することで、運用の効率化も実現させます。
「調達モジュール」では、資産調達に関連する購買申請から納入、資産のデータ化といったプロセスをすべて自動化し、企業の承認基準にあったITリソースの適切な価格での迅速な導入、ユーザーのスピーディな申請や承認、複数ベンダーの料金情報入手、注文書のスムーズな作成や照合などに役立てていきます。
また「経費付け替えモジュール」では、クライアントPCの設定など、IT部門が社内に対して行うビジネスサービスを、チャージバック(経費付け替え)する作業を自動化。IT部門が社内で提供しているITサービスに対し、ルールに基づいた「課金」を行うことを可能にし、ITのビジネス貢献度を明らかにするデータとしても活かすことができます。
以上、IT資産管理を成功に導く3つのステップについてご説明しましたが、大切なポイントは、これら3つのステップはすべて、社内で当然提供されるべきサービスと捉えられていたITを「数値化」するもので、そこから弾き出されるデータによって、ITはビジネスの重要な「投資対象」になり得るということ。ビジネス戦略のために最適なITのかたちが、スムーズにわかる環境が構築できれば、「ビジネス・テクノロジーの最適化(BTO/Business Technology Optimization)」という、今、ITに強く求められているコンセプトの実現に、大きく近づくことができるのです。
「ビジネスの観点からITを考える」ことは、今後IT部門の大きな役割になると考えられますが、 AssetCenterはそれを強力に支援し、BTOを達成する第一歩としてうってつけのもの。会社のITが混沌から一歩抜け出し、インテリジェントな未来へと進んでいけるかどうかは、このソリューションの導入にかかっていると言っても過言ではないかもしれません。
次号では、進化するIT資産管理の「未来予想図」と、すでに始まっている「先進的な取り組み事例」についてご紹介していきます。どうぞお楽しみに。 |