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| 本連載では、これまでHP-UXに触れたことのないUNIXエンジニアを対象に、HP-UXの初歩をわかりやすく解説していきます。連載の第1回となる今回は、HP-UXのハードウェア・プラットフォームである「HP Integrityサーバ」について、それがどのような製品かを解説します。また、同サーバをはじめて利用する際の注意点、キーボードやマウス、コンソールなどの接続方法、そしてブート管理をつかさどるEFI Boot Managerの使い方を学びます。 |
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| 2005年4月 |
| テクニカルライター 小林聡史 |
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これまでHP-UXに触れたことのないエンジニアの中には、HP-UXのハードウェア・プラットフォームである「HP Integrityサーバ」がどのような製品か、よくご存じない方も少なくないはずです。そこで、まず同サーバの特徴や位置づけを簡単に説明しておきましょう。
HP Integrityサーバは、HPとインテルで共同開発したEPICアーキテクチャを採用のインテル® Itanium ®プロセッサー(以下、Itanium)搭載の64ビット対応エンタープライズ・サーバです。2-way対応のエントリ・モデルrx1620-2から、128-way対応のハイエンド・モデルSuperdomeまで、幅広い製品ラインアップが提供されています。いずれのモデルも、HP-UX、Linux(Red
HatおよびSuSE)、WindowsのマルチOS対応です。 |
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図:HP Integrityサーバのラインアップ |
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HP Integrityサーバは、単なる「Itaniumを載せたサーバ」ではありません。なぜなら同サーバは、HP 9000
サーバの後継を担う「ミッションクリティカル環境向けの64ビット・サーバ」としてゼロから設計されているからです。
よく知られているとおり、HP 9000 サーバは金融や通信、官公庁などのミッション クリティカル環境で業界標準の地位を確立しており、いまやIT社会を支える大黒柱のひとつとなっています。一方HPでは、このPA-RISC搭載のHP 9000 サーバから Itanium 搭載のHP Integrityサーバへの段階的な移行を推し進めています。例えばフラッグシップ・モデルのSuperdomeは、すでに大手の携帯電話会社や航空会社、新聞社、半導体ベンダーなどの基幹系に数多く導入されています。
こうした基幹系のニーズに応えるためには、x86サーバ並みのハードウェアでは役不足です。そこでHPでは、インテル製のItanium対応チップセットに頼らず、大規模な投資によりItanium対応チップセットを自社開発しました。これにより、例えば故障したプロセッサーを瞬時にスペアと交換するDPR(Dynamic
Processor Resilience)や、エラーが多発するメモリを動的に切り離すDMR(Dynamic Memory Resilience)など、基幹系で必要とされる様々な高可用性機能が実装されています。また、1台のサーバを複数のパーティションに分割する仮想化機能も実現します。
このようにHP Integrityサーバは、HP-UXやLinux、Windowsといったオープン系のOSをサポートしつつも、その中身はメインフレーム並みの信頼性と仮想化機能を備えたエンタープライズ・サーバなのです。
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図1:HP zx1 チップセットによるアーキテクチャ例 |
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さて、今回紹介するrx1620-2は、1U筐体に最大2個のItaniumと最大16GBのメモリを搭載できるサーバです。HP
zx1チップセットを備え、DPRとDMR、メモリチップスペアに対応するほか、2枚のPCI-Xカード、2台のSCSIディスクを収容可能です。
図2および図3は、rx1620-2の前面と背面です。 |
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図2:rx1620-2前面 |
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図3:rx1620-2背面 |
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SCSIディスクは前面よりホットスワップ可能です。一方、背面には、図3に示す各種インタフェースが集中しています。ここで注意すべき点は、上部左側の100
LANおよびVGA、ECIシリアルポートは、いずれも「管理プロセッサー」のインタフェースであるということです。管理プロセッサーとは、HP
Integrityサーバ本体とは独立して動作する管理用カードで、電源の制御やリセット、コンソール・アクセス、前面パネルLEDのリモート監視といった遠隔管理機能を提供します。管理プロセッサーはオプションなので、未装着の場合はVGAを利用できません(その場合はシリアルポートでアクセスします)。一方、背面下部にはSCSIポート、LANポート2つ、シリアルポート、USB
2ポートが並んでいます。
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図3が示すように、モニタはVGAに、キーボードとマウスはUSBにそれぞれ接続し、つづいて背面の電源入力に電源コードを差し込むと、直ちにファンが回り出します。rx1620-2では、システムの電源が切れている状態でも、電源コードが接続されていれば常時ファンが動作しています。
rx1620-2前面の丸いボタンを1回押すと、1秒くらいの間をおいてから電源が入ります(そのため最初は戸惑うかもしれません)。前面のLEDが点灯し、モニタ上にはrx1620-2の起動メッセージが表示されます。
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| 電源とLED |
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