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はじめてのHP-UX

第4回:システム管理ツールSAMとHP-UXのシェル

HP-UX
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はじめてのHP-UX
HP-UXでは、SAM(System Administration Manager)と呼ばれるシステム管理ツールを通じて大半の設定作業を実施できます。そのためLinuxやSolaris とは異なり、/etc以下を直接編集する機会は少なくなります。また、はじめてHP-UXを利用するユーザは、シェルやキーバインドなどの違いに戸惑うかもしれません。そこで今回は、HP-UXのシステム管理ツールであるSAMと、HP-UXで利用可能なシェルについて説明します。
はじめてのHP-UX 第4回
SAMによるHP-UXのシステム管理
HP-UXで使えるシェル
2005年7月
テクニカルライター  小林聡史

SAMによるHP-UXのシステム管理

LinuxやSolarisにおけるシステム管理では、/etc以下のテキスト・ファイルをエディタで修正していくスタイルが一般的です。これに対しHP-UXでは、SAM(System Administration Manager)と呼ばれるシステム管理ツールを通じて大半の設定作業を実施できるため、/etc以下を直接編集する機会は少なくなります。

管理ツールといっても、SolarisのAdmintoolなどに比べると、SAMが提供する機能はかなり豊富です。GUIベースだけでなくキャラクタ・ベースでも利用でき、システム管理者の常用に耐えるツールになっています。

SAMを起動するには、rootアカウントから以下のコマンドを実行します。

# sam

このとき、コマンドをGUI端末から入力した場合はGUIベースで起動し(図1)、キャラクタ端末からの場合はキャラクタ・ベースで起動します(図2)。

  図1:GUIベースのSAM
図1:GUIベースのSAM
  図2:キャラクタ・ベースのSAM
図2:キャラクタ・ベースのSAM
  SAMで実施できる管理作業としては、以下のようなものがあります。
  • バックアップとリカバリ
    HP-UXシステムのファイル・システムの内容をバックアップデバイスに保存します。またバックアップデバイスからリカバリします。
  • ディスク・ドライブとファイル・システム
    ハードディスクやCD-ROMなど各種デバイスの追加や取り外しをはじめ、論理ボリューム(LVM)の作成や削除、サイズ変更、そしてHFS、JFS、NFSなどのファイル・システム構築が可能です。
  • カーネル構成
    HP-UXのカーネル構成ツールkcwebが起動し、ドライバやモジュールのロード、各種カーネル・パラメータを設定できます。
  • ネットワーク
    LANカードの登録やIPアドレス、ルーティング、DHCP、DNS、NTP、NIS+、仮想LANなどを設定します。
  • 周辺デバイス
    プリンタやI/Oカード、UPS、キャラクタ端末などを管理します。
  • プロセス
    HP-UXで動作するプロセスの一覧表示やkill、一時停止、優先度変更などを行えます(図3)。またcronによるジョブスケジュールの管理も、SAMで実施できます。
  • ユーザとグループ
    ユーザやグループを追加・変更・削除します。またpwconvコマンドによるshadowパスワードへの移行も可能です。
  図3:SAMによるプロセス管理の例
図3:SAMによるプロセス管理の例

新規ユーザをSAMで登録する

ここでSAMの利用例として、新しいユーザをHP-UXに登録する手順を説明しましょう。今回は、ssh経由でキャラクタ・ベースのSAMを使い、ユーザ登録を行ってみます。まずは、SAMのトップメニューから「Accounts for Users and Groups」→「Users」を選択します。すると、HP-UXに登録されたユーザの一覧が表示されます(図4)。ちなみにキャラクタ・ベースのSAMでは、メニューの選択や項目間の移動はすべてカーソル・キーとタブ・キーだけで行えます。

  図4:ユーザ一覧
図4:ユーザ一覧
  新規ユーザを登録するには、画面上部のメニューから「Actions」→「Add...」を選択します。「Add a User Account」ダイアログが表示されるので、追加するユーザのログイン名やホームディレクトリなどを記入していきます(図5)。またこのダイアログでは、「一定期間が経過したらパスワードを無効にする」といったパスワード・ポリシーも指定できます。
  図5:ユーザ情報の記入
図5:ユーザ情報の記入
  最後に「OK」を選択し、要求に応じてパスワードを入力すればユーザ登録は完了です。このように、キャラクタ・ベースのSAMでは、キー操作だけでもGUIベースのような使い勝手を得られます。コマンド・オプションや設定ファイルの書式を覚えておく必要がなく、とっさの時にユーザの強い味方となります。

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