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はじめてのHP-UX

第7回:ioscanコマンドとハードウェアパス

HP-UX/Integrityサーバー お問い合せ
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はじめてのHP-UX
HP-UXの特徴のひとつは、マシンのハードウェア構成をわかりやすく一覧表示する「ioscanコマンド」を備えている点にあります。システム管理者にとって、このioscanコマンドは、SAMやSD-UXと同様に大変重宝するツールとなります。今回はioscanコマンドの使い方を紹介し、HP-UXにおける「ハードウェアパス」の概念を説明します。また、ハードウェア・コンポーネントを制御するドライバの動作状態の確認や、GUI管理ツールpdwebによるデバイス管理についても解説します。
はじめてのHP-UX 第6回
ハードウェアパスを理解する
ioscanによる詳細情報の表示
2005年10月
テクニカルライター  小林聡史
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ハードウェアパスを理解する

今回は、HP Integrity rx1620-2を例にとり、マシンのハードウェア構成をわかりやすく一覧表示するioscanコマンドの使い方を紹介します。なお、ioscanコマンドの詳細情報は、以下のドキュメントでも参照できます。

HP-UX リファレンス - ioscan(1M)

ではさっそく、ioscanコマンドを使ってみましょう。ioscanコマンドを実行すると、そのマシンに備わるすべてのハードウェア・コンポーネントが以下のように表示されます。

# ioscan
H/W Path       Class                        Description
=======================================================
               root                         
0              ioa                          System Bus Adapter (1229)
<中略>
0/1                ba                      Local PCI-X Bus Adapter (122e)
0/1/1/0                  ext_bus           SCSI Ultra320
0/1/1/0.0                   target         
0/1/1/0.0.0                    disk        HP 36.4GST336607LC
<以下略>

ここでは、個々のコンポーネントについて、ハードウェアパス(H/W Pass)、デバイスカテゴリ(Class)、そしてデバイスの説明(Description)という3種類の情報が表示されています。右端のデバイスの説明を見れば、例えば「SCSI Ultra320」(SCSIコントローラ)や「HP 36.4GST336607LC」(SCSIディスク)といった具合に、各行がどのような機器を表しているか簡単に分かります。

ハードウェアパスとは、個々のハードウェア・コンポーネントをツリー構造で管理するための、HP-UX固有の表記方法です。HP-UXでは、すべてのハードウェア・コンポーネントを図1に示すようなツリー形式で管理しています。

  図1:HP-UXにおけるハードウェア・コンポーネント構成の例
図1:HP-UXにおけるハードウェア・コンポーネント構成の例
  この図が示すように、プロセッサーやメモリを搭載したマザーボード(もしくはセル・ボード)は、SBA(システムバスアダプタ)と呼ばれるコンポーネントを通じてI/Oシャーシと接続しています。またSBAは、LBA(ローカルバスアダプタ)を通じて個々のI/Oスロットに接続します。このように、「システム―SBA―LBA―デバイス」という階層構造を形成しています。

ハードウェアパスは、この階層構造にもとづいて個々のコンポーネントを識別する表記方法です。具体的には、以下のような形式で記述します。

a/b/c/d/e.f.g

【a】グローバルセル番号

冒頭の[a]部分は、グローバルセル番号と呼ばれ、nPartitionsにおける「セル」を識別する番号です。HP IntegrityサーバーやHP 9000サーバーの中でも、セル・ベースのアーキテクチャを備えるミッドレンジ/ハイエンドモデルでのみ利用されます。今回はセルを持たないHP Integrity rx1620-2を例として用いているため、上記の例では[a]部分は表示されません。


【b】プロセッサーまたはSBA番号

つづく[b]部分は、HP Integrityサーバーの場合、プロセッサー番号またはSBA番号を示します(HP 9000サーバーの場合は、これらに加えてメモリ番号が表示されます)。例えばHP Integrity rx1620-2では、以下のように表示されます。

0 ioa System Bus Adapter (1229)
120 processor Processor

この例のように、SBAはつねに「0」と表示されます。また個々のプロセッサーには、120〜127の番号が付きます(HP 9000サーバーの場合は10〜17)。よってこの例では、「120」で示される1個のプロセッサーだけが装着されていることが分かります。


【c】LBA番号

[c]部分は、LBA番号を表します。LBAは、PCIスロット1つにつき1つ存在します。ただし、物理的なPCIスロットとLBAが必ずしも一致するわけではありません。例えば、LBA0(LBAの0番)はCore I/Oと呼ばれるオンボードのインタフェース群に接続しており、USBやネットワーク、シリアルポートなどを収容しています。

0/0 ba Local PCI-X Bus Adapter (122e)
0/1 ba Local PCI-X Bus Adapter (122e)
<以下略>

【d】PCIデバイスのアドレス/【e】PCIデバイスの機能番号

[d]部分は、PCIデバイス(PCIカードやオンボードのI/Oコントローラ)のアドレスを指します。また[e]部分は、PCIデバイスが実装する個々の機能を表します。HP Integrity rx1620-2では、以下のように表示されます。

0/1/1/0 ext_bus SCSI Ultra320
0/1/1/1 ext_bus SCSI Ultra320
0/1/2/0 lan HP PCI 1000Base-T Core

この場合、LBA1(0/1)のもとにSCSIコントローラ(0/1/1)と1000Base-Tコントローラ(0/1/2)が接続しており、前者は2本のSCSIバス(0/1/1/0と0/1/1/1)を備えていることを示します。


【f】I/Oデバイスのターゲット/【g】I/Oデバイスのアドレス

[f]部分は、I/Oデバイスのターゲットを表し、[g]部分は同じくアドレスを表します。例えばSCSIディスクでは以下のような表記になります。

0/1/1/0 ext_bus SCSI Ultra320
0/1/1/0.0 target  
0/1/1/0.0.0 disk HP 36.4GST336607LC
0/1/1/0.1 target  
0/1/1/0.1.0 disk HP 36.4GST336607LC

ここでは、SCSIバス上にターゲット0(0/1/1/0.0)とターゲット1(0/1/1/0.1)の2つが存在し、それぞれに物理的なデバイスとして36GB HDD(0/1/1/0.0.0および0/1/1/0.1.0)が接続していることが分かります。


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