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はじめてのHP-UX

第8回:HP-UXカーネルの構成変更

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はじめてのHP-UX 第8回:HP-UXカーネルの構成変更
ミッションクリティカル環境では、システムの停止を最小限に抑える必要があります。そこでHP-UX 11i v1以降では、カーネルの構成を動的に変更できる機能が実装され、システム再起動の頻度が大幅に少なくなりました。今回は、kcwebによるカーネル構成変更の方法と、カーネルリソースの使用率を監視するアラーム機能の使い方を紹介します。
はじめてのHP-UX 第8回
DLKMと動的カーネル調整パラメータ
カーネルリソース使用率の監視
2005年11月
テクニカルライター  小林聡史
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DLKMと動的カーネル調整パラメータ

Windows環境を使用していると、新しいデバイスの装着時やアプリケーションのインストール時などに、システムをたびたび再起動する必要が生じます。新しいデバイス・ドライバやライブラリ、OS設定などをシステムに反映させるためには、OS全体を最初から起動する必要があるからです。しかしミッションクリティカル環境では、こうしたシステムの停止を最小限に抑えなくてはなりません。そこでHP-UX 11i v1(B11.11)以降では、カーネルの構成を動的に変更できる以下の2つの機能が実装され、システム再起動の頻度が大幅に少なくなりました。

  • DLKM(Dynamic Loadable Kernel Module)
  • 動的カーネル調整パラメータ(Dynamic Tunable Kernel Parameter)
  DLKMとは、システムをリブートせずにロードもしくはアンロードできるカーネル・モジュールを指します。例えばデバイス・ドライバがDLKMで提供されていれば、新しいデバイスをHP Integrityサーバーに装着し、同ドライバを動的にロードすることで、すぐさまデバイスが利用可能になります。

一方の動的カーネル調整パラメータとは、システムをリブートせずに値を変更できるカーネルパラメータのことです。例えば、アプリケーションの運用中に「オープン可能な最大ファイル数」が上限に達してしまったような場合、以前であればカーネルパラメータを変更してリブートする必要がありました。動的カーネル調整パラメータを使えば、アプリケーションの運用を止めずに対処が可能です。HP-UXのバージョンアップにともない動的カーネル調整パラメータの数も増えつつあり、現在では図1に示す各パラメータが動的カーネル調整パラメータとして動的に変更可能です。
 
図1:動的カーネル調整パラメータの一覧
図1:動的カーネル調整パラメータの一覧
  HP-UX 11i v2では、カーネル構成変更のためのツール「kcweb」を提供しており、Web画面上の簡単な操作でカーネルパラメータやカーネル・モジュールの設定管理が可能です。今回は、このkcwebの使い方を紹介します。

kcwebにアクセスする

kcwebには、以下のいずれかの方法でアクセスできます(いずれの方法もroot権限が必要です)。

  • kcwebコマンドによるコマンドラインからのアクセス
  • HP SIM(Systems Insight Manager)からのアクセス
  • SAMからのアクセス
  • Webブラウザからのアクセス
  ここでは、SAM経由でアクセスする方法を紹介しましょう。まずはsamを起動し、「Kernel Config (kcweb)」をクリックします。
 
図2:SAMのkcwebメニュー
図2:SAMのkcwebメニュー
  このとき、Webブラウザが起動してkcwebのログイン画面が表示されるので、ユーザ名(root)とパスワードを入力します。つづいて以下の画面が表示されます。
 
図3:ログイン後のkcwebの画面
図3:ログイン後のkcwebの画面
  ここでは例として、カーネルパラメータmaxdsizeの値を変更してみます。maxdsizeとは、HP-UXにおける32ビット・プロセスのデータ・セグメントの最大サイズを表します。デフォルトでは256MBに設置されていますので、大規模データを扱うアプリケーションでは不足する場合もあるでしょう。なお、maxdsizeは最大4GBまで拡張可能です。

kcwebの画面上でmaxdsizeを選択すると、その詳細情報が表示されます。また「マンページ」ボタンをクリックすると、同パラメータのmanページを表示できます。
 
図4:maxdsizの詳細情報
図4:maxdsizの詳細情報
  <表:カーネルパラメータの詳細情報>
項目名 内容
tunable カーネルパラメータの名前が表示されます。
description カーネルパラメータの説明が表示されます。
module カーネルパラメータと関連するモジュールが存在する場合、関連するモジュール名が表示されます。
current 現在の最大値が表示されます。
next boot (integer) 次回ブート時の値を記述する式または数値が表示されます。
next boot (expression) 次回ブート時の値が、計算済みの整数式として表示されます。
last boot value システムの前回起動時の値が表示されます。
default デフォルト値が表示されます。
legal range カーネルパラメータの有効値の範囲が表示されます。
present usage 現在消費されているリソースの量が表示されます。整数値のあとの括弧にはリソースの使用率が表示されています。
dynamic カーネルパラメータをシステムのリブートなしで設定できるかを表示します。
auto tune status カーネルパラメータが自動的に調整されるかを表示します。
constraints カーネルパラメータが他のカーネルパラメータとの間に持つ可能性のある依存関係、およびカーネルパラメータの推奨値が表示されます。
  ここで、画面上の「maxdsizを変更」ボタンをクリックすると、パラメータ変更画面が表示されます。
 
図5:カーネルパラメータの変更画面
図5:カーネルパラメータの変更画面
  この画面上で「次回のブート(式)」のカラムに変更後の値を入力します。カーネルパラメータが動的カーネル調整パラメータであれば「変更のモード」として「すぐに変更」のボタンを選択できるので、「了解」ボタンをクリックすることで即時に変更できます。一方、動的に変更できないカーネルパラメータについては、次回ブート時に変更後の値が反映されます。

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